関連ブログ記事・・・2023/1/12付「2023/1~2の間、丸亀市の離島航路が全部タダ!」
この離島航路ですが、相次いで新造船が就航しました。
丸亀市本土と本島などを結ぶ本島汽船では、(本島が会場の1つとなった)瀬戸内国際芸術祭の秋会期終了直後の2022/11/7から、20年ぶりの新船「にじまる」が就航しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000103865.html
https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1453192.html
https://honjima-kisen.com/about/#col-ferries
そして、丸亀市本土と(塩飽諸島の)広島などを結ぶ備讃フェリーでも、2023/2/18から新船「ひろておん」が就航しています。船名は、寄港する3つの島の名前を合成したものです。
https://www.asahi.com/articles/ASR2M73MTR2MPTLC00G.html
(備讃フェリー公式サイトには2023/2/23現在未反映)
ただ、この新船で代替された「しわく丸」は、実は就航から10年余りしか経っていないのに引退を余儀なくされました。
http://www.wakanatsu.com/photo/shiwakumaru.html
その理由に関しては、このブログを書いている時点のWikipediaの「備讃フェリー」の項目に明確に記載されています。
備讃フェリーは島民の減少などから利用が減り経営が厳しく、老朽化した船舶の置き換えは「丸亀市が所有する船舶を備讃フェリーが運航する公有民営方式」となりました。これを踏まえ丸亀市が4億7200万円をかけて建造し、2011年10月1日から就航予定のところ、引き渡し検査で発覚した不具合の改修のため2012年2月21日に延期されました。その後も不具合が続き、ついに使用断念に至ったとのこと。
<5/14追記>
備讃フェリー公式サイトですが、船舶紹介のページでは新船「ひろておん」のことが紹介されていますが、トップページの「お知らせ」欄には新船就航のことはついぞ載らずじまいでした。本来ならば喜ばしきことのはずですが、これまでの経緯を鑑みての扱いなんでしょう。
また、度重なる不具合にもかかわらず10年余り使用継続せざるを得なかったのは、カーフェリーの法定耐用年数が11年となっており、市の財産を耐用年数到達以前に引退させることは税金の無駄遣いにつながる(スクラップ業者以外が買い取るとは思えませんし・・・)という考え方があったからかも。
最後に、このブログ記事を書いている時点でも造船会社の公式サイトに掲載継続中の「しわく丸」のページを紹介しておきます。