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「生活バスちばにう」(鎌ヶ谷観光バス)、2024/6/22からついに1日1往復に <6/17追記あり>

千葉ニュータウンの主要な交通手段である北総鉄道北総線は、その建設から開業に至る経緯もあり、運賃が非常に高いことが長年問題になっていました。

そのため、地域住民から「北総線よりも安い公共交通機関が必要」との声が上がり、地元の独立系のバス事業者である鎌ヶ谷観光バス<鎌ヶ谷市のコミュニティバスを受託運行中>の協力のもと、まず2013年秋の試験運行に始まり、2014/6/9から北総線と完全並行する千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅(新京成電鉄線や東武野田線と接続)間の路線の本格運行を開始しました。この区間の北総線の運賃は当時560円だったのに対し、生活バスちばにうは300円と格安で、当時は大きな話題になりました。

ただ、2020年代に入ると、コロナ禍に続き北総鉄道の値下げ(2022/10/1実施=千葉ニュータウン中央~新鎌ヶ谷間は580円から現金480円・IC475円に値下げ)の大きな影響を受けています。このあたりの動向については、2024/3/17に開催された「第11回人と環境にやさしい交通をめざす全国大会」用のプレゼン資料に詳しいです。

http://www.yasashii-transport.net/11ueda/presen/P3-3.pdf

このブログ記事を書いている時点の鎌ヶ谷観光バス公式サイトの情報によれば、千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間の便は

 平日ダイヤ・・・直行便8往復、途中停車便20.5往復

 土日・祝日ダイヤ・・・直行便なし、途中停車便13往復

となっていますが、実際には「現在すべての便を土日・祝日ダイヤにて運行しております」との但し書きがあります。これとは別に千葉ニュータウン中央駅から印西牧の原駅方面を循環する「牧の原循環ルート」を4便運行しています。

しかし、2024/6/22からは運行内容をさらに縮小し、千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間は毎日1往復するだけ、牧の原循環ルートは運行休止となります。主因は乗務員不足とのことです。

 

<6/17追記>

生活バスちばにうの千葉ニュータウン中央駅~新鎌ヶ谷駅間直行便ですが、コロナ禍前の2019/9/21付で減便を行ったものの、本来必要な千葉運輸支局への事前届出も関連自治体との事前調整も行わず一方的に実施した形となっており、指摘を受けて4か月後にようやく千葉運輸支局への届出を行った旨などが記載された資料が、印西市公式サイトで公開されています。

https://www.city.inzai.lg.jp/cmsfiles/contents/0000011/11231/siryou2-1.pdf

この資料の末尾には、2020年度初め時点の北総鉄道と直接関連するバス路線図(生活バスちばにうのほか、競合する形で京成グループのちばレインボーバスが運行している路線も)が掲載されています。ちばレインボーバスの路線は継続運行中ですが、同社公式サイトによれば、2024/6時点の便数は「高花線の新鎌ヶ谷駅発着便=土休日のみ3往復、北総循環線=1日1往復、西の原外循環線=平日のみ1日1便」です。

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