2022/11/18付ブログ記事(国道165号香芝柏原改良がらみ)で
>近畿地方整備局では、公共事業の効率性及び実施過程の透明性の一層の向上を図るため、個別の公共事業について「事業評価監視委員会」を設置した上で評価を行っています。
と書きましたが、2021/12/14に開催された「令和3年度第5回事業評価監視委員会」において神戸西バイパスが取り上げられていたのを発見しましたので、こちらで紹介します。
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/ol9a8v000004e27l.html
https://www.kkr.mlit.go.jp/plan/ippan/zigyohyoka/ol9a8v000004e27l-att/no.8.pdf
表題にある通り、NEXCO西日本が施工する区間も評価対象となっています。
総事業費ですが、当初見込みから350億円増加して2250億円に上っています。増加の理由は以下の通りです。
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①地質調査結果や基準改定に伴い、橋梁基礎形状や構造物規模の変更、法面対策工の追加等が必要となった・・・約305億円
②安全性や沿道環境向上のため、剥落防止対策・騒音対策が必要となった・・・約25億円
③教育委員会と協議の結果、公表資料から想定していた範囲より広い範囲で埋蔵文化財調査が必要となった・・・約10億円
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特に①および②については計画立案当時から社会情勢や周辺環境が変わったことが主因で、工事が長年滞っていた故の増加分となります。
当カテゴリーの最初の記事「神戸西バイパス(第二神明北線)はいつ開通できる?」(2021/11/25付)で
>ただ、永井谷JCT西側~櫨谷IC間の西神南ニュータウン南端を通る部分は完全に未着手です。ここは現在緑の丘陵地帯で、計画図を見る限り専用部・一般部ともトンネルではなく丘陵を切り崩して地上に建設するようです。となると、第一種低層住居専用地域と直接接することとなり、現在付近の一戸建てに住んでいる住民の意向が気になります。(取得時に説明は受けているでしょうが)
と書きましたが、そもそも当初計画時点でここに第一種低層住居専用地域の住宅地ができることを想定していなかったようで、以下のように堂々と記載されています。
「事業地周辺で新たに宅地開発が進んだことを受け、騒音予測結果が保全目標を超過する箇所については、遮音壁及び排水性舗装を実施する必要が生じた。」