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好調なのは「アナ雪」だけ…出版物販売額が激減

2014年08月02日 | ニュース等(新しいとは限らない)
 2014年上半期(1~6月)の書籍と雑誌を合わせた出版物販売額(推定)が、前年同期比5・9%減の8267億円で、落ちこみ幅としては1950年の集計開始以来最大だったことが分かった。

 上半期としては1983年とほぼ同じ販売額となる。25日、出版科学研究所が発表した。

 部門別では、書籍が同5・5%減の4094億円、雑誌が同6・2%減の4173億円。同研究所によると、爆発的なヒット作がない上、4月からの消費税率アップで、出版物への消費意欲が冷え込んでいるという。書籍では、アニメ映画「アナと雪の女王」が大ヒットした影響で、児童書部門のみが好調だった。コミックスは健闘したが、雑誌は低調だった。

 2013年の年間販売額は、ピーク時(1996年)の約4割減の1兆6823億円にまで縮小していた。出版科学研究所は、「書籍は娯楽分野が売れず、雑誌は読者が高齢化している。下半期も好転する要素が見当たらず、出版市場はどうなってしまうのか」と話す。


http://www.yomiuri.co.jp/culture/20140725-OYT1T50106.html

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今後出版市場は2-3千億円くらいの市場規模に縮小するんじゃないかと思う。
と言うのも私は違うが、どんどんデジタル世代が社会の主流に成る。
彼等・彼女等は電子媒体で本を読むのが苦ではない世代であり、紙離れが起こる。
そして問題はそういう紙離れした人達にとって書籍はどんどん無料に近づく。
何せ古典はほぼ著作権が切れ、無料で手に入る様になる。
本を読みたければもう無料であり、この偉大な無料の古典と産業は戦わなければならない。
出版業界や作家達にとっては厳しい選別の時代が訪れようとしている。

それに日本人はどこか知識を無料だと思っているふしがある。
例えば書籍にはお金を払うが、人からアドバイスを受けてもお金を払おうとは思わない。
ここら辺が士業が苦しんでいる理由でもあるが、とにかく情報なんて無料だという意識が強い。
つまりそれは情報を得た者からフリーライドしている状態なのだが、それが社会的には当然とされているのである。
従って趣味でそうしているので無ければ本なんて本当に必要な時に読めば良いという考えの人が多いのも致し方ないだろう。
出版業界の未来はお先真っ暗といったところだろう…。