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余暇

日本企業の不正続出、外国人の目に不信感-浄化への兆候になるか

2015年10月21日 | ニュース等(新しいとは限らない)
(ブルームバーグ):日本企業の不正が先週相次いで明らかに なり、外国人識者からは日本企業への不信感を指摘する声が上がってい る。


    14日に東洋ゴム工業と旭化成子会社によるデータ改ざんが明ら かになったのに続き、15日にはドラッグストアチェーンを展開するマツ モトキヨシホールディングスが、子会社での不正な会計操作の可能性を 発表。その前には東芝でも不正会計が行われていた。テンプル大学日本 校のジェフ・キングストン教授は「まるで、もぐらたたきだ」と述べ、 「とても全部を追いかけるなんてできない」と話す。


     東洋ゴムは14日、防振ゴム部品で製品検査成績書に不実記載 があったと明らかにした。東洋ゴムでは3月に建物向け免震ゴム、2007 年には断熱パネルで性能を偽装していたことが発覚している。旭化成で は、子会社が横浜市の傾斜したマンションで施工データを転用・加筆し ていた。16日にはコンクリート杭(くい)を固定するセメントの量でも データに転用・改変があったと公表した。マツキヨHの発表によると、 子会社同士の統合時に、吸収された側の社長が過去の営業損失を隠ぺい するために在庫を水増し処理していた可能性が発覚したという。


    東洋ゴムは該当するゴム材料の検査を第三者機関に依頼。旭化 成では調査委員会を発足させ、原因究明と再発防止にあたっている。マ ツキヨHでも調査委員会が設置されており、11月上旬をめどに同社に報 告されるという。


日本ブランド



    一連の不正についてキングストン教授は、「投資家たちは失望 しているだろうし、なぜこんなことが起きたのかと聞いているだろう」 と言う。世界経済フォーラムの14-15年リポートによると、日本は供給 の品質では世界首位だ。「素晴らしく高品質の日本ブランドの製品は、 実はそうでもないかもしれないと、われわれは気付きつつある」と同教 授は述べた。

    安倍晋三首相は日本企業の生産性向上を目指し、社外取締役の 選任など企業統治(コーポレートガバナンス)の強化を推進中。在日米 国商工会議所でも、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など に、主要な原則を取りまとめたコーポレートガバナンス・コードを支持 すべきだと訴えている。


    東芝は不正会計で、14年4-12月期までの約7年間で、計1552 億円の純損益を下方修正した。関与した役員以外の幹部約30人について も処分する方針だが、社員の免職はなく、取締役を辞任した2人も顧問 として再雇用した。社団法人・会社役員育成機構のニコラス・ベネシュ 代表理事は10月初めの取材で、「今、私が見ていることは100%の寛容 さに近い」と述べている。


    東芝の広報担当、原みどり氏は電話での問い合わせに「色々な 意見を真摯(しんし)に受け止め、早期の信頼回復に向けて取り組んで いきたい」と述べた。同社では田中久雄前社長ら歴代3社長が辞任して いる。



「硬直した敬意」


    「日本のコーポレートガバナンスの最大の問題点は、ヒエラル キーに対する硬直した敬意であり、上司を飛び越してはならないという ことだ。でないと報復に遭う」とベネシュ氏は話す。「このために悪い ニュースが出づらい」と述べた。

    相次ぐ不正発覚は良い兆候だとの指摘もある。米投資会社のウ ィズダムツリー・インベストメンツのイェスパー・コール最高経営責任 者(CEO)は言う。「こうした問題が今、出てくるというのは浄化へ の健全な兆候だ。コーポレートガバナンスへの変化が本物であり、透明 性と説明責任が極めて、極めて真剣に受け止められていることを示して いる」とブルームバーグ・テレビのインタビューで述べた。


    アトランティス・インベストメント・リサーチのエドウィン・ マーナー社長は、日本では「何か物事がいったん始まると、じきに独自 の進化を遂げていき、そのうち他国を上回る厳しさになる」と指摘した。



http://www.msn.com/ja-jp/news/money/%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%bc%81%e6%a5%ad%e3%81%ae%e4%b8%8d%e6%ad%a3%e7%b6%9a%e5%87%ba%e3%80%81%e5%a4%96%e5%9b%bd%e4%ba%ba%e3%81%ae%e7%9b%ae%e3%81%ab%e4%b8%8d%e4%bf%a1%e6%84%9f%ef%bc%8d%e6%b5%84%e5%8c%96%e3%81%b8%e3%81%ae%e5%85%86%e5%80%99%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%81%8b/ar-AAfDQmz




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先にはっきりしておかなければ成らないが、元々海外、特に欧米社会に「日本ブランド」なる意識は存在しない。
品質が素晴らしいという評価ではなく、「『安いのに』品質が良い」という評価なのである。
勿論日本企業自体に対する評価も良いと言うか、それ以前に知らないというのが大多数である。

我が国の人間はこと中国の経済や統計資料等はデタラメだとかいい加減だと言うものの、
一方で我が国の統計資料が海外からはどう見られているのか、といった事には一切興味がない。
そんな事をしたり顔で言ってる連中の大半は馬鹿だから、ウォールストリートジャーナル誌発行の日本の統計資料の解説本では、
日本の統計資料はほとんど信用出来ないと明記されているという屈辱を知らずに済んでいる。
因みに同誌の解説では日銀短観だけはまぁまともなので日本投資を考えるものはそこだけは抑えておけ、みたいな事が書かれていた。
まぁ今の日銀の政策を見ると、当時とは更に変わっている訳で日銀短観の方も怪しげではあるが…。

さて、そもそもブログ始めた頃からずっと論調は変わっていないが、
我が国は明確に資本主義と言える代物ではない。
元々、投資型経営ではなく、貯蓄型経営なのであって、株式会社という形態自体が日本社会及び日本人には馴染まないのである。
日本社会において信頼の根源はマネーではなく、人である。
会社は人を中心としてある種の共同体を形成しているわけで、投資という出資者と代理としての経営者と賃労働者といった区分けではない。
ある種の会社幕藩体制とか言ってしまってもおかしくない組織形態なのである。
会社がそれ自体、藩の様に成っている或いは正に「法人」という西欧思想的な見方で言えばリヴァイアサンに成っている。

これの最たる議論が内部留保と言われる問題である。
資本主義者ですら、内部留保の何たるかを全く理解せず、その使い道についてああでもないこうでもないと論じているのである。
内部留保などと言う表現をするから本質が分からなくなるわけであり、しかも今では資本とすら言わず純資産などと称し、
会計学を学んだ事が無い人間には、いよいよその帰属が分からなくなる様な状況だ。
だが法或いは資本主義的には内部留保とは出資者の株主総会において処分を留保した利益の事であり、あくまで繰り越され、
翌期以降に配当に回す予定の株主に帰属する利益でしかない。
従って本来、株式会社という形態にあって、内部留保がそこまである事自体が資本主義的でない。
では何故そこまで内部留保を蓄積するかと言えば、それが法人という存在自体のエネルギーに成っているからであり、
我が国において配当は銀行等の間接金融の利子とあまり変わらない類の扱いと成っている。

だからそもそも時価会計という概念自体が、我が国のこの社会主義とも幕藩体制とも取れる奥村宏氏の言う「法人資本主義」とは相容れないものなのだ。
昔の様なまるでへそくりの如く利益を操作したり損失を先送りするというような会計操作は、当然の如く不正であり、そして明るみに出易く成っているのである。
勿論日本企業の本質は昔とほとんど変わっていない。
だから投資銀行がSPEだのを使って簿外取引へと誘ったりし、損失を飛ばす。
投資銀行は不正の片棒を合法的に担いでやるかわりに億単位の手数料を頂く。

だが確かに「浄化」は進んでいる。
しかしそれは別に「浄化」ではない。
ただの会社と従業員の信頼関係がリストラによって崩壊しただけの話であり、
つまり会社の為に自分が不正で捕まるなんてまっぴらごめんだというだけの話なのだ。
低賃金で扱き使うビジネスモデルが崩壊すれば、無能なジジイ共で構成されている我が国の企業は瓦解する。
浄化ではなく、ただのジリ貧であり、アメリカの言いなりになって会計制度すら所謂グローバルスタンダードとやらに変えた時点で、
そもそも日本企業の凋落は約束されたようなものなのである。

何故そうなるかと言えば、日本企業では効率という概念はあっても所謂底辺労働を除けば、それが全く実践されていないからだ。
つまりダラダラ働く事を美徳としている。履歴書が手書きの方が良いとか平気で採用する気もない人間を呼びつけて何人も面接しているとか、
ちょっと探せば幾らでも非効率的な作業を見つけられる。
こういうダラダラした作業を仕事と称し、勿体つけて契約でも何でも即決しない非効率的な文化の中で生きているのだ。
だから利益を積み上げる形の経営しか出来ない。
それはそれで美徳だとは思うものの、悪く言えばイノベーションを通じて大きく儲けるという事が出来ないのである。
従って低賃金且つ重労働を、その労働者の良心に依存して搾取するという形の経営でしか儲けられない。
だが最大の問題はこの底辺層のモラールが崩壊しつつあるという点だろう。
少子化も止まらないしマネジメント能力もない日系企業の多くがお先真っ暗なのが現実である…。






















【シリア情勢】米軍がシリア反体制派に弾薬投下 武器の直接供与は初めて 米ロ「代理戦争」の様相強まる

2015年10月14日 | ニュース等(新しいとは限らない)
 【ワシントン=青木伸行】米軍はシリア北部で12日、アサド政権と対立する反体制派勢力に、C17輸送機から小火器用の弾薬約50トンを投下したと発表した。ロシア軍のシリア空爆開始で打撃を受ける反体制派に、武器と弾薬を直接供与する初めての作戦となる。オバマ米政権が巻き返しに出た格好だが、情勢は米国とロシアの「代理戦争」の様相を呈し始めた。

 米軍は、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が「首都」とする北部ラッカをうかがう穏健な反体制派グループに投下したもようだ。このグループはクルド人の民兵と協力しているという。

 オバマ政権は5月以降、反体制派の戦闘員をシリア国外で訓練し、武器を持たせて国内に送り返す支援計画を進めてきた。だが「訓練は機能していない」(オバマ大統領)と失敗を認め、今月5日、武器や弾薬を部隊に供与し、テコ入れする方針への転換を表明していた。

 米政府はあくまでイスラム国掃討が目的で、武器が国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線など、穏健でない反体制派には渡らないよう、供与先のグループを厳選しているという。

 だが実際には、対イスラム国のみならず、アサド政権軍、ロシア軍との戦闘における反体制派に対する後方支援という側面を併せもっており、反体制派をイスラム国対策だけに対処させることも難しく、内戦の色彩がさらに深まりそうだ。

 また、米軍は当面、対戦車ロケット砲や携帯式地対空ミサイルなどは供与しない方針。「より高性能な装備」(国防総省高官)を欠いたまま反体制派が、退潮にどこまで歯止めをかけられるのかは不透明だ。

 同時にオバマ政権は、ロシアがいずれイラクでもアバディ政権の要請を取り付ける形で軍事介入に踏み切るとみており、イラク側にロシアと距離を置くよう働きかけている。

 イラク国内で、米軍主導の有志連合の枠外でイスラム国掃討に当たるイランと、ロシアが手を組んで影響力を拡大させれば、「二極化」が進み米軍の作戦を阻害しかねない。イラクをめぐる米露の神経戦も始まっている。


http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%90%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%82%a2%e6%83%85%e5%8b%a2%e3%80%91%e7%b1%b3%e8%bb%8d%e3%81%8c%e3%82%b7%e3%83%aa%e3%82%a2%e5%8f%8d%e4%bd%93%e5%88%b6%e6%b4%be%e3%81%ab%e5%bc%be%e8%96%ac%e6%8a%95%e4%b8%8b-%e6%ad%a6%e5%99%a8%e3%81%ae%e7%9b%b4%e6%8e%a5%e4%be%9b%e4%b8%8e%e3%81%af%e5%88%9d%e3%82%81%e3%81%a6-%e7%b1%b3%e3%83%ad%e3%80%8c%e4%bb%a3%e7%90%86%e6%88%a6%e4%ba%89%e3%80%8d%e3%81%ae%e6%a7%98%e7%9b%b8%e5%bc%b7%e3%81%be%e3%82%8b/ar-AAfoI7F#page=2

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脅してももう無駄な話。
何故なら最早アメリカ軍はアフガニスタン・イラクで精神的に大打撃を受けている上に、
本国でもCNNの凋落を見ても分かる通り、政府やメディアの見解をそのまま鵜呑みにしている国民は減っているからだ。
本国の国民の支持を受けていない米軍は実にナイーブで脆い。
それは決して悪い意味で言っているのではなく、アメリカ人は基本的にオープンで温厚な国民性な上に視点は常に内輪的なものだからだ。
だからこそ常に大義名分が無ければ介入などをするのを好まないのだし、
大量破壊兵器という大義名分が崩壊して以降の米軍の精神疾患者の続出は当然の結果だったと言える。
この状態からまだまだ復帰したとは到底言えないし、国民性もそんな簡単には変わらない。
その上、自国内でもプロパガンダがバレて来ているので、米国民と米政府は最早一体とは言い難い状態にある。

これはどこの国でも事情は似ており、どんどん政府と国民はその精神が乖離しつつある。
まぁそれも世界政府を作ろうと目論む連中のプランなのかも知れないが…。
この西側の野蛮の賭けもその国内から強い批判に晒されている。


Instead of helping Russia to crash Islamic militants in Syria, France is doing the opposite – helping al-Qaeda-linked terrorists, said Marine Le Pen, the leader of French National Front party.

Read more: http://sputniknews.com/middleeast/20151009/1028280555/france-should-help-russia-instead-supports-al-qaeda.html#ixzz3oTCNzMSX


http://sputniknews.com/middleeast/20151009/1028280555/france-should-help-russia-instead-supports-al-qaeda.html




トルコ首都で爆発2回、86人死亡 自爆テロか

2015年10月10日 | ニュース等(新しいとは限らない)
トルコの首都アンカラ中心部で10日、爆発が連続して起きた。ムエジンオール保健相は86人が死亡、186人が負傷したと述べた。

 同国では少数民族のクルド人勢力と政府の間で衝突が続いており、この日は政府に批判的な労働組合などが和平を求めるデモ行進をする予定だった。

 ロイター通信は、トルコ当局者が「明らかに自爆テロだ」と見ている、と伝えた。エルドアン大統領は声明を出し、「国家の平和を標的にしている」と犯行を非難。「団結と決意こそが、最も意味あるテロへの反応だ」と呼びかけた。

 国営アナトリア通信によると、爆発はアンカラ中央駅正面の交差点付近で10日午前10時5分ごろ、2回続けて起きた。近くで公務員労働組合連盟やNGOのデモが正午からある予定で、参加者ら約1万4千人が集まっていたという。


http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%83%88%e3%83%ab%e3%82%b3%e9%a6%96%e9%83%bd%e3%81%a7%e7%88%86%e7%99%ba%ef%bc%92%e5%9b%9e%e3%80%81%ef%bc%94%ef%bc%97%e4%ba%ba%e6%ad%bb%e4%ba%a1-%e8%87%aa%e7%88%86%e3%83%86%e3%83%ad%e3%81%8b/ar-AAfj4rM#page=2

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何年も前から言ってる事だが、当然破壊工作を仕掛ければ、その資金や兵站が枯渇したりカウンターが来るのは必然である。
隣国シリアで危ないギャンブルをやればやるほど、そのブローバックが来るのは当然だ。
シリアでのテロを支援している連中が今度はやり返されただけの話、客観的に見ればそういう事だ。
勿論どっちも無関係な人が巻き込まれる点で悲惨だが、絶対的に仕掛けた方が悪いのである。




ド底辺高校生インタビュー「みんなバカだから差別もない」(むしろ逆だろ・・・)

2015年10月07日 | 仕事・労働
「九九ができない」「アルファベットのA~Zを順番に書けない」など、とても高校生とは思えない学力しか持ち合わせていない、ド底辺高校生たち。そんな彼らの日常とはいったいどんなものなのか!?

◆みんなバカだから差別とかもない。 “友達”と呼べる仲間ができた

何もかもが想定外のド底辺高校だが、意外に「入ってよかった」という声もある。私立校3年のIちゃんもそんな一人だ。

「私は小学校4年から中学3年まで不登校で、親が『家で勉強していれば大丈夫』とか言ってたんですが、全然大丈夫じゃなかった。結局、S高(県下一のド底辺校)ですからね。でも、スゲぇウケるヤツがたくさんいて楽しい! クラスの半分はギャグ線(ギャグセンス)高い。中学時代はムカつくヤツがたくさんいたけど、S高は他人をバカにしたヤツがいない。だから基本、みんな仲良し」

 全員が同レベルの学力だから、イジメも差別も生まれない。(彼らにとって)授業は難しいが、諦めずに先生に聞けばわかるまで教えてくれるのも中学時代には経験しなかったことだった。

「S高に入って初めて友達って言える仲間もできた。高1のときからのイツメン(いつも一緒にいるメンバー)と一緒に、高1から賭け麻雀をやったり、プリキュアのシールをフルコン(フルコンプリート)したり、ボカロの声でカラオケが歌えるヤツもいる」

 高2になる頃には、仲間と一緒に進路をまじめに考えるように。

「一緒となると、地元のキャバしかないんですよね」

 仲間と過ごす高校生活。悔いのないものにしてほしい


http://nikkan-spa.jp/280885


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差別というものを意識していないだけの話だ。
そもそも学力とイジメや差別は全く関係がない話で、むしろ社会に出て見れば分かる通りで底辺職ほど差別と言うかイジメは激しい。
例えば真面目に働くのは結構な話だが、それを他人にまで強要する愚か者が実に多いのが底辺の世界なのであり、
権力層にとっては都合の良い奴隷達が沢山いてさぞ嬉しい事だろう。
彼等は馬鹿だから、自分の真面目さが企業に搾取され都合良く使われているという事を認識しない。
真面目な人間は、それを認識しつつも性格故にサボる事が出来ないだけの人間であり、本質的にそれが搾取であることを理解している。
だから真面目な人間は決して職場で他人にその様な自分が持つ勤勉さを強要したりはしないのだ。
従ってそういう真面目な彼等は、そういう底辺職場ではいわゆる凄い人とか良い人として尊敬される。
転じてダメな真面目さを持つ奴、言わば奴隷根性の人間(まぁこっちの方が底辺職場では圧倒的大多数)は、
誰かのサボりを自分達の負担であると考える。
つまり自分達の労賃の源泉が何だか分かっておらず、ただの月給・時給労働者の分際で企業経営者にでもなったかのように、
会社の業績に忠実に貢献しようとするのである。
勿論その貢献に何らの報いもないのだが…。

さて話が逸れたが、要はこの差別がないという源泉は、皆同じであるという形で一方的に自分達と足並みを揃えさせようとする、
如何にも日本的な価値観故にもたらされているものなのである。
皆が同じだということ、これは即ち違いを認めないということなのである。
そしてその教育の成果が実は日本企業を支えている。
皆が同じ、つまり自分が苦しんでいるのだから皆もそうすべきだ、という考え方だ。
恐ろしいのは年輩に成ってもこの思考が全く抜けていないという事だ。

例を挙げる。
ある熟練工場労働者がリストラされた。
真面目で熱心で上層部にはそれなりに評価されていたが、他人にもその姿勢を強要する傾向があった。
何年も同じ事をやって来た人間が新人にもその姿勢を強要するのである。
つまり新人が頭で理解し、身体が勝手に動く様に成るまで熟練していく緩やかなプロセスを見ていられないのだ。
だから直ぐに細かい指摘やダメ出しをしてしまう。
当然、そういう職場では人は定着しない。
何故なら新しい仕事という熟練していくプロセスを楽しめないからだ。
これは重要で、断言させてもらうが例えどんな仕事でも(某自動車会社の期間工でも)ただキツイだけではない。
そこには必ず何らかのコツや技術(凄いものではないが・・・)があるわけで、
それを体得していくプロセスは苦痛を伴いながらも何らかの刺激がある。
それをこういうベテランは破壊してしまい、ただ仕事が苦痛だけのものへと変えてしまうだけでなく、
職場に行くのも嫌に成るし、人間関係も荒んでいく。
問題は、仕事が出来るので厄介だから誰もそれを指摘してくれないという事だ。
敵にしては嫌だ、と思うのである。
だから一見すると職場内では仲間に見えるものの、陰では嫌われていく。
様々な理由で底辺の職場は人の入れ替わりが激しいが、それらの主要な原因としてこのベテランのせいにされていくようになる。
分かり易く言えば、「あいつのせいで○○さんは辞めたに違いない」という推論が確信として皆の心に刻まれる。
このベテランにとって最も怖いのは管理職クラスが違う所からやってくる時である。
彼等は自分の職場の荒廃を客観的に見る。
なるほど個人では戦力だし、職場の志気も一見高く見える。
だが、外部から感じる違和感として、それは仕事の本来持つ適度な緊張感ではなく、ただのピリピリとした殺伐とした雰囲気がある。
当然これは新しく来た外部の管理職者としてはかなり不快なので取り除こうという気持ちが働く。
この時こそが、一見職場の仲間と楽しく働いていたかに見えるベテランが四面楚歌にあう瞬間なのである。
他の人間達は明確にそのベテランを名指ししたりはしないが、シグナル的なものだけは示している。
人が辞める瞬間や辞める前の出来事などを数人見れば誰が問題なのか程度はどんなアホ会社の管理職でも分かるのだ。
こうしてベテランはリストラされるのである。

学校も同じ。
多様性っぽいことを言いながら、実はその多様性のある空間内自体は実は単なるタコ壷的な世界でしかない。
つまり多様性間では確かに排除は起こらないものの、その一部の内部では突出したものを排除しようとするのであり、
その意味では突出しないように自己抑制が為される。
だから底辺の世界は伸びないのだし、成長しない事を「皆、同じだから」という共同歩調という名の束縛で補うのである。
時々底辺の方が良い人が多いとか寝惚けた事を言う、本当に寝惚けた人がいる。
そう言う人はまず間違いなく両方の職場を経験したことがないのだと言える。
それは即ち、大企業のオフィスでホワイトカラーの職場、そして底辺の工場労働の職場である。
この両者を経験していれば、如何に工場労働が荒んでいるかが分かるというものだ。
断っておくが何も職種を愚弄しているわけではない。
職種に応じて働いている人間の、人間性に関する話なのである。
それほどブルーカラーの職場では普通の人に会う事も珍しく、世間や大企業のオフィスで言う普通の人がかなり良い人に見えるのが工場系労働の世界なのである。












北京大にも抜かれ…東大、アジア首位転落 京大も88位に後退

2015年10月04日 | ニュース等(新しいとは限らない)
英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が1日発表した今年の「世界大学ランキング」で、東京大は43位(昨年23位)と大きく順位を落とし、26位のシンガポール国立大(同25位)にアジア首位の座を明け渡した。42位の北京大(同48位)にも抜かれた。


東工大、阪大、東北大ついに消えた…世界一は、あの大学…

 東大がアジア首位から転落したのは2010年に香港大に抜かれて以来。日本勢は上位200校に入った数も昨年の5校から2校に減少し、同誌は「近隣のライバルに打ち勝つため、早急に研究投資を増やさねばならない」と指摘している。

 日本勢で東大に続いたのは88位の京都大。東大と同様、昨年の59位から大きく順位を下げた。昨年141~165位だった東京工業大、大阪大、東北大は上位200校から姿を消した。

 中国(香港を除く)、シンガポールも上位200校入りはそれぞれ2校ずつ。中国のもう1校は清華大で47位、シンガポールは南洋工科大で55位。韓国は4校入ったが、ソウル大の85位が最高で、残る3校は100位以下。


http://www.sankei.com/west/news/151001/wst1510010026-n1.html

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ランキングの上位が米英の大学で占められている点からして推して知るべしだが、一応参考程度には成るかも知れない。
まぁ学術なんて分野毎で国際的な地位は変化するものだが、思想系に関して言えば英米はかなりショボイと言わざるを得ないだろう。
どこまで言っても経験論の延長でしかなく、経験論は説得力があるのは事実だが、
一方で後天性に主眼を置き過ぎた結果として思想的には深みがない。
アメリカではプラグマティズムという形で様々な分野に波及して応用させる使えるものに成ったわけだが、
それはつまり思索がツールへと変化した事を意味するわけで、やはり実用的な道具でしかない訳で深みがない。
個人的にはロールズの正義論だって、説得力はあるもののやはり社会ルールへの規範という意識が強過ぎるきらいがあるため、
思想っぽさは薄れていると思う。
その点で見ればやはり大陸の方が思想としては洗練されているのが現実だろう。
我が国は戦後を通じて英米型に変わった為、もはや思想はマニアックでしかない。
こう言っては何だが、それっぽいものをミックスして何か思索しているかの様に見せたロボットアニメ程度の消費物が、
思想としては調度良いといった具合にまで水準が落ちたのだ。
治安維持法下における大弾圧が無ければ、戦後の思想の主流、そして現在も思想をリードする国をフランスではなく我が国が担っていたと思うのは、
決して贔屓目ではない、と個人的には思っている。
まぁそんな事はないだろう、という意見が多いとすれば、そういう隠れた所に無意識下にある保守的な考えがあるのかも知れないが…。

ただ、もうこういうランキングは後数年もすれば見る影もなくなるほど失墜する事だろう。
そもそも就活というものがあるわけで、この手の学問にとっては我が国は大幅なハンデを背負っている。
何故なら、就活の歳まででおしまいだからだ。
その後は進路を決定しなければならず、そしてその決定は絶対的なレールなのであり、後戻りは決して出来ない。
漠然とした興味程度しか持っていない者達は、皆、学問の世界に背を向けて社会人へと向かい、
そして決して学問に振り返ったりはしない。
従って早期に何らかの思想なり学問に対する意識が醸成されなければ、我が国では学者は育たない。
逆に言えば育った環境で、ほぼ学者に成るかどうかが確定するのだから、大器晩成型の人間は排除されると言っても過言ではない。
大学はビジネス化し、ただ学生から学費を巻き上げるだけの機関に成り下がり、大企業の評価次第でその大学の価値も規定される時代なのだから、
当然例えば東電の悪口なんて言えるわけもないし、産業に反する様な議論はし難いといったわけである。
従って論文は凡庸に成り、尖った側面は全く無くなる。
若者をなじっている当の学者共の論文もまるで作文レベルなのである。
だからこそ日本のひきこもりに関して研究して著作まで書いた外国人の引用やインタビューに、
ほとんど我が国の学者の意見が出てこないのである。
彼、否、外国人学者達にとっては我が国の三流学者達から意見や助言をもらうよりも、
現地でのフィールドワークを徹底した方が得られるものが多く、そしてその意味合いや解釈も対象者からのヒアリングで十分だと考えられているのだ。
そんな状況でも恥を感じないほどにまで我が国の学者のサラリーマン化はそれはもう著しいものがあるのである。
それも当然で、何せ今やただ官僚やっていただけという知性も知識も欠ける奴がいきなり准教授だとかいって偉そうに講義垂れる世界なのである。
そんな大学のランキングがどんどん落ちていくのは当然と言えば当然なのだ。