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暴れん坊将軍「悪人のセリフ考察」

2016-06-27 22:48:22 | よもやま

 我が家ではスカパーの時代劇チャンネルに入っている。
 主な録画は「暴れん坊将軍」「大岡越前」なのだけど、
 ちゃだは松方弘樹主演の「遠山の金さん」を心待ちにしているらしい。

 さて、暴れん坊将軍なのだが、
 これは8代将軍吉宗が「徳田新之助」と名前を変えて市中を見回り、
 悪人を懲らしめるという、みなさまお馴染みのストーリー。
 最近これを連日ためて見ているので、あることに気付いた。
 
 ちょっとしたことでは、上様もそんなに衣装をお持ちでないということだ。
 これはこの前もお召しであった同じ着物だ!と、
 続けて見ているとよく気付くのが面白い。
 紫は昔から高貴な色とされていて、
 上様しか身につけていないことが多い。
 夏には着物も「薄様」になっていたりして、
 蝉の音と合わせて、夏を演出したりしている。
 また、お側ご用人の「加納五郎左衛門」(または田之倉孫兵衛)も、
 茶系が中心の同じような裃(かみしも)を着けている。
 大岡越前は爽やかな清潔なイメージからか青色の裃の事が多い。

 さて、ここからが本題だ。
 番組の後半にさしかかると、悪事が上手くいったと思い込んで、
 悪人が「上首尾でござるな〜〜」などと集まって一杯やっていると、
 そこに吉宗のエコーの声がかかって「悪巧みもそこまでだ!」などと言う。
 その時、悪事が露見した大目付とか老中とか、どこかの藩の江戸家老とかが、
 進退窮まって言うセリフに注目してみた。

 まずは「もはやこれまで、上様、お命頂戴つかまつる」というのが、
 今まで仕えていた臣下としては一番普通だと思う。
 もちろん江戸時代は、ものすごいピラミッド社会なので、
 すぐに征夷大将軍さまに盾突くのは苦しいところだけど、
 こういう人は大抵のところ、尾張大納言とつるんで、
 次の将軍職に尾張さんを押して、自分も出世しようという人が多い。

 次に「このようなところに上様がおなりになるはずはない」と、
 この上様を偽物として切って捨てようという、
 これもまぁ、相手は旗本の三男坊として切られるのだという言い訳が立つ。

 それと同じように「こやつは上様の名を語る不埒もの!切って捨てぃ!」という、
 一旦「上様・・・」」と言って土下座しているのに、
 次の瞬間には、相手を上様とは認めんぞ!という身代わりの早さ。
 これも断崖絶壁の最初の手段かもしれない。

 そして一番すごいのは「上様とて構わん、切って捨てぃ!」という破れかぶれのセリフ。
 これはもうパニクッていて、前後の見境がない。

 こんなセリフを、今日の悪人はどれを言ってくれるのかなと思いつつ、
 その殺陣の場面を楽しみにしているのだ。
 そして、切られた人の役目柄が上位であればあるほど、
 「〜は病死と届けられ」ることが多い。
 それに”いっちょかみ”(加担)していた廻船問屋とか、材木商とかは、
 大岡越前によって闕所(けっしょ)になって張り付け獄門とかになるのが普通だ。

 うーーーーん、時代劇も奥が深いのである。

 

 

 

 くぅ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (田中秀幸)
2021-07-21 16:00:42
そうですね、もっとひどいのが悪の家来が皆同じ着物を着てる。
返信する
こんにちは (くぅ)
2021-07-21 16:22:51
田中さま
こんにちは。
コメントありがとうございます。

時代劇が好きで私なりに色々観察してたのですが、
着物なんかは着回しですもんねー。
そういう見方をするとなかなか面白いですよね!!
返信する

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