思い出をあける鍵

ダブルディスクのエンピツマフラー再生記

古びたレコードと 洋酒に酔う

2015年04月24日 | 思い出をあける鍵

数年前から、たまにウィスキーを飲むようになりました。
一杯目はちょっと薄めの水割り、二杯目はちょっと濃いめの水割りを飲む。
最初の1杯を飲み、ちょっと時間をあけると軽く「酔い」がまわり、
二杯めはゆっくり時間をかけて飲みます。
二杯目を空ける頃には、結構「酔い」がまわって。

「酔い」がまわるにつれて
遠い遠い昔の「あの頃」を思い出す。


1973年、中学2年生になった頃。
僕には「小さな夢」がありました。


新車のGT750、Wディスクのエンピツマフラーに乗ること。
毎月の「お小遣い」を節約して、
月末になると、中学校の横にあった郵便局に預けに行ったものです、
千円とか、二千円単位でした。


あの頃、それは「夢」ではなく、16歳になったら実現できると思ってた。
(実際には翌年、モデルチェンジされたけどね。)


「小さな夢」は・・・
GT750の他に、ハスラー250を買い、


モンキーを買って、
よそ行き用に「GT750」
ご近所用に「ハスラー250」
お散歩用に「モンキーZ50Z」の3台を持つこと、
そしてヘルメットは2個。
夏用に「ジェットヘル」冬用に「フルフェイス」
毎月、千円、二千円の貯金をしてた中学生にとって、オートバイを3台持つなんてことは、
本当に「夢の夢」でした。
でも、そんな「小さな夢」を見てるだけでも、毎日が楽しかったものです。


そんな「小さな夢」を見ながら、毎日々モーターサイクリストをペラペラ捲ってた。


最近になって、古いレコードを買いました。
昔、持ってたレコード、
友達の家まで自転車に乗って、聞かせてもらったレコード、
欲しかったけど、お金が無くて買えなかったレコード、
思い出のレコード、
全部中古品、今ではLPでも1枚500円くらいです。

もう聞くことはできないけどね。
1枚々、見ていると
あの頃に帰れます。

この古いレコードも、40数年前は「新品」でレコード屋さんに並んでたんですね、
最初に「新品」で買った人は、早く帰って聞きたかったことでしょう、
新しいレコードを買った時は、嬉しかったものです。

一生懸命、お小遣いを貯めて買った人もいたでしょう。


僕の「GT750」は、初年度登録が1973年6月です、
今から40数年前の6月のある日、日本のどこかで「新車」のGT750がお家まで届いたんですね、
最初のオーナー、それはそれは「ワクワク」しながら、まだかまだかと待ってたことでしょう、
友達なんかも、みんな集まってたりしてね。


それから40数年経って、僕のところにやって来ました
傷んでたところは一杯あったけど、何とか再生できました。


これは1973年発売のEPレコード
「小さな恋の物語」
一般的には、「ひなげしの花」がメジャーです、
でも一番売れたレコードは、この「小さな恋の物語」。


僕は、翌年発売の「星に願いを」が1番好きでした。


1974年発売のLP「アグネスの小さな日記」
カセットテープに録音してくれました、
遠くに子どもが遊ぶ声や、「チュンチュン」とすずめの声が一緒に録音されてました。

家にはステレオがまだ無かった、SANYOの「ラジカセ」で毎晩々聞いてた。
その頃は、アルバムのタイトルも曲名も知りませんでした、
後々になって、CDを聴いてわかった、このアルバム聞いたことある・・・






ちょっと高いけど、「おいしいウィスキー」です。
これも1973年・・・
偶然とは言い、おかしなもんだ。

酔うほどに、思い出がいっぱい。

なぜか胸が・・・「キュン」とします、
理屈じゃないんだよなぁ・・・

あ~・・・酔っぱらった・・・