暴利を貪る米問屋

FX専門。Mの根っこの金をワールドニュースから読み解く手法。伊勢外宮詣はマスト。
投資における責任は負いかねます

株価予想日記#105

2020-11-10 08:17:19 | 日記

おはよう御座います。

当ブログは、日々のニュース・バルチック海運指数・SKEW指数・VIX指数をもとに、東証1部(1482:米債ヘッジ・1552:VIX短期・1679:NYダウ・2561:日本国債)…の始値を予想するブログです。

 

 

 

<今日の私的材料>

  • ファイザー、バイオンテック、アストラゼネカのワクチン競争は、ファイザーがwin(市場予想通り)。

…ワクチン期待で市場予想通りのリスクオンへと。

90%超の有効性を、最終治験で確認したファイザー。「重大な安全性の懸念は無い」「新たな人類の進歩だ」と。

ダウは寄り付きから⇑1600超の上昇(終値は+834$)。しかし、ナスダックは終値1.5%の下落(寄り付きは上昇から始まったのに)。これは、ワクチンが出回ることにより経済回復が進み、今まで上昇してきた”巣ごもり、ITやハイテク・ネット関連の需要が低下する”と見ての下落、と。&金利上昇が嫌気されてのナスダック下落。

今月中にもFDAに緊急使用許可を求めるファイザー。

経済の回復期待から、石油・エネルギー上昇、マスターカードが下落(オンラインショッピング需要低下)、という思惑で動いている今のマーケット。当面のトレンド(12/8くらいまで?)は上向き、&上限近辺なので売り買いが交錯する、とDZHフィナンシャルリサーチは言ってました。

…気をつけたいのはVIX指数の値。ナスダックも引けにかけてマイナスとなってしまったのですが(VXN終値1.31⇑)、VIXにおいては、5:45では24.50(⇓0.54)だったのが、引け直前で急騰し始め、終値で25.75(⇑0.89)と上昇に転じていました。”思惑、期待先相場”への懸念が終了辺りで出始めたとすれば、一本調子ではないと見て取れます。

「ワクチンで経済回復」と見られての今日の上昇でしたが(リスク通貨の円が売られ)、実際には、①ワクチンが幅広く行きわたるには時間がかかる、②ファイザーの治験結果は”暫定的なもの”とされているので、マーケットは今の”良いとこ取り相場”を警戒している&上院が共和党の勝利となれば(マーケットはなるだろうと見ている)、民主党の規制強化、財政の大型出動etc. ことごとく実現は難しいとも見られているので、やはり警戒が必要か。

…ハイイールド社債マーケットが急騰の今。みずほ証券の大橋さんはモーサテで「自動車・金融の社債が安定」と言っていました。

発行額が過去最高な今のハイイールド社債マーケット。格下げ懸念は今のところは無し、と。しかし、FRBの実質ゼロ金利政策で、ハイイールドの需要増とはならない、とも。(6月にハイイールドで仕掛けて7月半ばに売り抜けたブラックロックは、昨日のブルームバーグ記事で「米上院ねじれ期待で、インフレ期待後退を予想」としていました。①バイデン大統領となった後に推し進める財政出動は、「短期的にありえそうだ」と。「控えめな水準」とも。②故に、短期的には「低金利と利回り追求&成長株」中心のマーケットへと回帰する、と。ブラックロックは:質の高い大型株、テクノロジー、ヘルスケアが「好調に推移する」と予想。&「日本を除く新興市場、アジアの資産(資源?)、貿易も好影響だ、とも)

…米外国株ETFで昨夜買われていたのは、1位スペイン、2位オーストリア、3位フランス、4位イギリス、5位ベルギー、6位イタリア、7位メキシコ、8位オーストラリア、9位ドイツ、10位ロシアでした。

対中貿易戦争もひとまず落ち着くと見られての、半導体、半導体装置メーカーetc. が上昇すると見るマーケット。

…日本では、第三次補正予算が、今日の閣議でスガ首相から指示が出ると見られています。与党からは10兆円超の要請があります(GoToや一律10万再給付etc. GDP⇑への即効性がある使い方が出てくるかどうかに、マーケットは注目している、と)

…マクロ的材料としては、村田製作所、TDK等主要6社の電子部品受注が、7-9月期は一転して前年比プラス8%の増となったというニュース(8%増の1兆7000億円となった)。前年比プラスは、2四半期ぶり(4-6月期はマイナス14%だった)。

牽引は、

        • 中国の経済活動回復での、自動車販売好調
        • スマホ向け5G系
        • PC、データ系etc. の”巣ごもり”

…日本国内でも「感染急拡大の可能性がある」と緊急提言した政府の新型コロナ分科会。北海道から本土にも拡大すると見ている。

…今日の米金利上昇は、後々”株高な今”への重しとなると見られています(今は”金利低位による株高”なので)。

現在、米は①CPI(消費者物価指数)が上昇中、②FRBも金利上昇を容認している(指標となる10年国債の金利を)、③原油⇑(今日は)・資源⇑での、豪ドル・NZドルの上昇、etc. インフレ燻りがある中での”株高金利高(債券売り)”なので(「資産バブル」とFRBは明言している)、昨夜に発表されたFRBの金融安定報告では、「コロナが続けば、不確実性が依然として高く、マーケット全体の資産価値が大幅に下落するリスクがある」と警告(商業用不動産がすでに下落し始めている)。ファイザー前の報告書なのでネガ系ですが、投資家のリスクセンチメントはすぐに急変するだろう、とも。「パンデミック長期化は打撃を受けやすい」とも。

…ポンドは、午前5:45で138.63円のポンド高。これは、英とEUの離脱に向けた話し合いが「進展した」との英商務省の発言が出たことにより。「合意は可能だ」とも示唆したと。

 

 

 

 

 


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