高齢者が誤嚥、窒息して亡くなるという事故のニュースは後をたちません。毎年正月には餅を喉に詰まらせて亡くなるお年寄りがたくさんいらっしゃるようで、ニュースでも報道されます。最近は高齢者施設でドーナツを誤嚥して窒息して亡くなった事例に対して、介護職員の業務上過失致死の有罪判決から罰金二十万円というニュースを聞き、衝撃を受けました。もちろん、誤嚥するかもしれない食物を与えたことがきっかけかもしれませんが、他の食物ならいいのか、許可された食物なら誤嚥してもいいのか、など数多くの疑問が残る判決となりました。そもそも、裁判所とは医療における事例においては公正さというよりも、弱者目線での救済的な感情で判決することが多いようで、必ずしも正義・正しい判決がされないことがしばしばあります。
さて、、この誤嚥ですが、高齢者なら非常におこりやすい。心臓血管外科で手術を受ける患者さんも、ご高齢の方が非常に多いので、誤嚥や痰詰まりなどは日常的に起こりうる、周術期の最も恐ろしい事故といえます。手術のせいで誤嚥や痰詰まりを起こす・・・この因果関係が証明されることはありませんが、一度発生してしまうと、周術期管理がゼロになってしまいます。
このことを踏まえて、発生しないような細心の注意と、安全と判断するまでICU管理を継続することにしています。手術後に人工呼吸器から離脱した後には、飲水のテストを行ってから水分、食事の摂取を開始しますが、危険のある患者さんには耳鼻科医、言語療法士に診察してもらい、食事の選択の指示などをうけながら経口摂取をゆっくり進めていくこととしています。過剰な周術期管理、ICU滞在期間の長期化と言われても、患者さんの安全を最優先にすることが重要と考えています。
さて、、この誤嚥ですが、高齢者なら非常におこりやすい。心臓血管外科で手術を受ける患者さんも、ご高齢の方が非常に多いので、誤嚥や痰詰まりなどは日常的に起こりうる、周術期の最も恐ろしい事故といえます。手術のせいで誤嚥や痰詰まりを起こす・・・この因果関係が証明されることはありませんが、一度発生してしまうと、周術期管理がゼロになってしまいます。
このことを踏まえて、発生しないような細心の注意と、安全と判断するまでICU管理を継続することにしています。手術後に人工呼吸器から離脱した後には、飲水のテストを行ってから水分、食事の摂取を開始しますが、危険のある患者さんには耳鼻科医、言語療法士に診察してもらい、食事の選択の指示などをうけながら経口摂取をゆっくり進めていくこととしています。過剰な周術期管理、ICU滞在期間の長期化と言われても、患者さんの安全を最優先にすることが重要と考えています。