腸管を栄養する動脈がスパスム(攣縮)を起こして腸管の血流障害がおこる重症の病態。原因不明ですが、心臓血管外科手術後に発生することがあり、一度発生すると死亡率が高い。透析患者など、特に動脈硬化が強い患者さんで起こりやすい。心臓手術後以外に特に誘因なく発生するともある。
自治医大さいたま医療センターでは、いち早くその対策に取り組んできており、ハイリスク患者の同定と、術中術後の予防、診断と対策などシステマッティックにマニュアルをつくって。対応してきました。
これによって疑い症例も早期に対策され、救命率が向上しています。
しかしながら、一度壊死した腸管からは、腸内細菌が血液中に容易に移行して敗血症、多臓器不全を呈するため、完全な対策が難しいのが現状です。
具体的には、NOMIbundleとして、
75才以上、腎機能障害、大動脈弁狭窄症に対して、
術中からプロスタグランジンの持続投与、早期の輸血、十分な循環血液量確保、不用意なカテコラミン使用を控える
などを行い、
術後は頻回にラクテートを測定し、上昇が見られた場合は造影CTと放射線科コンサルト、腹部血管造影、血管拡張薬の選択的持続動注、試験開腹などを積極的に行います。
自治医大さいたま医療センターでは、いち早くその対策に取り組んできており、ハイリスク患者の同定と、術中術後の予防、診断と対策などシステマッティックにマニュアルをつくって。対応してきました。
これによって疑い症例も早期に対策され、救命率が向上しています。
しかしながら、一度壊死した腸管からは、腸内細菌が血液中に容易に移行して敗血症、多臓器不全を呈するため、完全な対策が難しいのが現状です。
具体的には、NOMIbundleとして、
75才以上、腎機能障害、大動脈弁狭窄症に対して、
術中からプロスタグランジンの持続投与、早期の輸血、十分な循環血液量確保、不用意なカテコラミン使用を控える
などを行い、
術後は頻回にラクテートを測定し、上昇が見られた場合は造影CTと放射線科コンサルト、腹部血管造影、血管拡張薬の選択的持続動注、試験開腹などを積極的に行います。