照明散歩

照明デザインのワークログ

照明器具と照射する素材

2005-07-24 23:31:13 | 他人(ヒト)の失敗は蜜の味
照明効果は器具の特性はもちろん
照射する角度や照射する素材、周辺の環境光によって大きく変わる。

特に見落としてしまうのが素材だろうか。

舞台の場合は美術屋さんも照明に気を使った素材をしてくれるし
衣装さんも美術と照明に気を使いながら素材選びをしてくれる。

建築の場合はというとこれが難しい。
昼間の目立ち方というのも非常に重要で
上空からの照射角度を意識して設計する。

一方、夜の照明の場合は下方からの光線で
外壁に反射率の高い素材(極端な話鏡とか)を用いた場合
すべて光は天空に飛んでいってしまう。

タイル張りの建築物を真下からタッチすると
光は上空に飛んでいってしまう。

建築照明に参入したてのときは計算違いで
十分な光量が確保できずに機材を追加するケースも多々あった。

今では、照射する素材と周辺の環境光を真っ先に取材するようにしている。


最新の画像もっと見る