Green Nurses

ビジネス新書をこよなく愛する中間管理職ナースのブログ。

おかめはちもく

2013-01-15 08:22:27 | 今日のできごと
傍目八目。

他人の囲碁を傍で見ていると、実際に対局している時よりよく手がよめること。
転じて、第三者には、物事の是非、利・不利が当事者以上にわかること。

(広辞苑第6版)

こういう場面は日常よくあるのに、「おかめはちもく」という言葉はあまり聞かないのは気のせいだろうか。
私は、「おかめ」でお多福を連想し、お多福が豆を8粒食べる・・・というイメージを勝手に持っていた(恥)。

今年は、煮詰まったときには、第三者を積極的に利用しようと思う。

L.べラック著 小此木啓吾訳:山アラシのジレンマ

2013-01-10 08:37:12 | 読書
山アラシ・ジレンマとは何か。

ある冬の日、寒さにこごえた山アラシのカップルがお互いを暖めあっていた。
ところが彼らは、自分たちのトゲでお互いを刺してしまうことに気がついた。
そこで彼らは、離れてみたが、今度は寒くなってしまった。
何度もこんな試みを繰り返した後に、ようやく山アラシたちは、お互いにそれほど傷つけ合わないですみ、しかもある程度暖め合えるような距離を見つけ出した。

この印象深い寓話は、気分屋で悲観主義の哲学者であったアルトゥール・ショーペンハウアーの物語である。
そしてこの寓話は、人間にとって居心地のよい親密さとはどういうものなのかを深く考えさせてくれる。

・・・という出だしで始まるこの本は、1970年に書かれたものであるが、なんだか新しい。

いつか、誰かから人間関係の愚痴を聞かされたら、「それは山アラシ・ジレンマだね、試行錯誤あるのみじゃない?」と、言ってみようと思う。