GreeneryPark日記

-おとなし おっと@管理人の日々のつれづれ-

名前その2

2014-09-22 | 言の葉
以前、名前について書いた時に、その2の内容を忘れて書けなくなっていたんだけど、今頃思い出した。


前にも書いたけれど、私の本名は滅多に読み間違えられることはない。
が、たまに間違われる呼び名にキョウ子(仮名)というのがあって、
その名前がものすごく嫌いだった。
なんとなく嫌いというわけではなくて、キョウ子という嫌な子がいたからトラウマレベルで。
(あくまで仮名なので、本名は全く違う名前。「きょうこ」さんという方がいらしたらごめんなさい。)


私が乳幼児の頃、
母の知人の娘にキョウ子(仮名)という子がいた。
私より数ヶ月年下だったと思うのだが、赤ん坊の頃からとても乱暴な子だった。
凶暴といってもいい。
ハイハイできるようになったばかりだというのに、
人を追いかけてきては、叩いたり蹴ったりする。
最悪なことに力がすごく強かった。

ある時、その子の家へ遊びに連れて行かれた時のこと、
子供たちのいる部屋と大人たちのいる居間はふすまで仕切られていた。
(今思い返すと昼寝させたかったんだと思う。)
私がハイハイから伝い歩きをするためにタンスに捕まろうとしていると、
キョウ子ちゃんは私の髪を掴んで引っ張ったり、叩いたり、噛んだりして引きずり倒そうとした。
倒れるともっと酷い目にあいそうだったので、私はタンスにしがみついて立ち上がり泣いた。
タンスには取っ手があって、家のタンスより立ちやすかったが、
キョウ子ちゃんが突進してきた時に、体のあちこちに取っ手がぶつかり痛かった。
泣き叫んでいると、母が見に来て「あ!立ってる!」というようなことを言った。
「たっちしてる」とかだったかもしれない。
つかまり立ちは自分でもたぶん2回目くらいで、
母が見たのは初めてで驚きだったかもしれないが、
今気にしてほしいのはそこじゃない!
上手く伝えられなくてイライラした記憶が残っている。
その後、何度かキョウ子ちゃんの家に遊びに連れて行かれたが、
キョウ子ちゃんは恐怖の対象だったので、すごく嫌だった。


やがて違う県に引越しして小学校に入り、キョウ子ちゃんの恐怖も忘れた頃、
キョウ君という少しキョウ子ちゃんに似た名前の男子と同じクラスになった。
顔はちびまる子ちゃんの長沢君みたいな感じで、勉強も運動も苦手で、性格は陰気というよりは陰険。
男子からも女子からも嫌われていて、大人しそうな子なのに何故だろうと最初は思っていた。
その内にわかったのだが、
男子相手だと小さくなって、はっきり物を言わなかったり、
そのくせ後で小声で悪口をぶつぶつ言ったり、
女子相手だと強気に出てえらそうに乱暴したりするからだった。

野球初心者女子相手(素手)のキャッチボールの練習で本気投げし(自分はグローブ有り)、
「痛いからもっとゆるく投げて」と言ってもさらに勢いをつけて投げ、
ボールが捕れなかったら、すかさず「のろま」「ばーか」と言ってくる子と書いたら、
わかってもらえるだろうか。
年齢的に男女の仲が悪くて男子が乱暴な口を利くのは普通のことだったが、
男女間で態度が違いすぎて不快に思われていたのだった。


それ以来、キョウ子ちゃんやキョウ君と同じ名前の人や似た名前の人がいたら、
離れて警戒するようになった。
特に酷かったのはこの2人くらいだったが。
中学のクラスメイトのキョウ君は明るい子だったし、
高校でペンネームにキョウとつけた文芸部員の小説は面白かったので、
それほどキョウという名前には警戒がなくなった。
が、甥っ子の名前がキョウ君(仮名。漢字は全員違う)に決まった時、
実は一瞬、上の出来事がフラッシュバックした。

そんなわけで、私の2番目に古い記憶は、恐らく9ヶ月の終わり頃の恐怖の記憶。

一番古い記憶

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