![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7f/b6d9551077f187d14142eb0ffcb8ad88.jpg)
目の前の彼が、「あ、そうだ」と口を開いて、こう言った。
「シッポサキマルマリが来ただろ?」
あ、これは悪魔の言葉に違いないな、と思った。
シッポサキマルマリ・・・ なんとすてきな名前だろう
ここで心をつかまれてしまった (しばらく くすくす笑い(^-^))
ぐんぐんひきこまれて読み進めた
悲劇的な結末・・だったりするのは やだな
と少し心配しつつ 慎重に 慎重に・・
途中でぱたりと何度も本をふせながら
ドルジはその犬を助けるために、飛んだ。嘘でしょ、とわたしは戸惑う。
犬を助けるために道路に飛び出すなんて、陳腐この上ない、とも思った。
車の走り抜ける県道が、まるで川のようにも見える。
ドルジは爽やかな水の中へ、勢い良く飛び込んだのだ、とそう感じた。
悲愴感や必死さは、ドルジの顔には浮かんでいなくて、どちらかといえば、何かを獲得するかのような凛々しさがあったので、わたしは見惚れた。
彼の声が聞こえる。
「死んでも生まれ変わるだけだって」
あまりに美しい日本語に、わたしは誇らしい気分だった。
ラストちょっと前の 一節
今朝の5時半 キッチンに椅子をひっぱりこんで読んでいた私は
「あぁ・・ 」と顔を本にうずめてしまった直後
「そうかぁ・・そうなんだねぇ・・」 と
胸をしめつけられる感じ → きらりと希望が光った感じ
をあじわいました
ささやかな奇跡 (本の帯にそう書かれてありました) のようなものを感じて
今は ボブ・ディランの「風に吹かれて」を口ずさんで
最初のページをまた読み返したりしています
How many roads must a man ふんふん~♪
ここまでしか歌えないのですが
「コインロッカー」 は何だろう?と最後の最後までもやもやしていました
神様をとじこめるとは
なるほど