Víkingur Ólafsson, the pianist with more than a billion streams

Víkingur Ólafsson, the pianist with more than a billion streams


YouTube のお薦めから。

前の Olafsson のバッハについての
エントリーを書いていたら、
この最近のインタビュー動画が
お薦めされた。

カナダの NHK にあたる
CBC（Canadian Broadcasting Corporation）
の番組で、Tom Power氏がいろいろな
ミュージシャンをインタビューする
番組らしい。

グレン・グールドが練習に使った
という古いスタインウェイの前で
Olafsson がいろいろな質問に答えたり、
時々、ピアノを演奏したりしている。

質問自体は、それほど音楽的に深い
わけではなく、既に
どこかで聴いたり読んだり
していたものも多かったが、
グールドに対する考え、
ゴルトベルク変奏曲に対する考え、
生い立ち、などについて
いろいろな情報が引き出されている。

中でも、グールドが弾いたピアノで、
ゴルトベルク変奏曲の第一変奏を、
1955 と後期のアプローチを
比較しながら弾いてみせてくれている
のは素晴らしい。

お母さんはピアノ教師で
ロマンティックにショパンを弾き、
お父さんは現代音楽の
作曲家で無調の曲を弾く
という環境で、小さい頃から、
いろいろな音楽に親しんできたという。

それでも、今のように、
YouTube などを通じて
小さい頃から、いろいろな演奏に
触れられすぎるのは、
危険かもしれないと言っている。

アイスランドという
閉鎖的な環境で、
メジャーなコンサートなどにも行けずに、
自分の中の音楽を楽しんで育てることが
できたのは良かったと言っていた。

また、金融危機によって
アイスランドが破産したことから、
自立する必要を感じて、
自分のレーベルを立ち上げて、
イベントなどもするようになり、
そういう経験があって今の自分がある
という話も興味深かった。

Olafsson のストリーミング再生総数は
10億を超えているらしい。
ポップスターに較べれば小さいが
クラッシックの演奏家としては破格だ。