自動ブレーキについての動画を見ていたら、
アイドリングストップについての動画がお薦めされた。
要するに、アイドリングストップ機能は、
エコカー減税対応用の技術であって、総合的に見ると、
CO2 削減効果も、車の運用費用削減効果も、あまり無く、
デメリットも大きい、ということだ。
身近な車にアイドリングストップが搭載されたのは、
おそらく、2009年のマツダのアクセラからではないかと思うが、
カタログ燃費を基準とするエコカー減税が始まって、
ハイブリッドエンジンなどの対応手段を持たないマツダが、
苦肉の策でひねり出した機能、という印象だった。
すごいことを考えるなぁ、と思ったのと同時に、
エンジンや周辺部品の耐久性は大丈夫なのだろうか?
と思ったのを覚えている。
マツダ以外には普及しないのではないか、と思ったら、
意外にも、あっという間に他のメーカーも追従して、
ついているのがあたりまえの機能になってしまったのは驚きで、
先見の明がないことを恥じたのだった。
ところが、一昨年頃から、トヨタが、
アイドリングストップ機能なしのガソリン車を売り始めた
のをきっかけとして、アイドリングストップについての反省というか
批判的総括が増えたらしい。
代表は、上の動画でも引用している、ベストカーWebの 2020年1月の記事。
新型ヤリスがアイドリングストップをやめた意外な理由
この記事の中の、トヨタからの回答は、
オブラートで包んだ言い方になっているが、上の動画では
1)カタログ燃費の測り方が、アイドリングの少ない WLTC になり
アイドリングストップのカタログ上の効果が小さくなった
2)エコカー減税の基準が上がって訴求力が減った
3)アイドリングストップをうざいと感じてオフにしているユーザも多い
4)バッテリー価格や交換頻度などユーザ負担が増えることが周知になってきた
5)アイドリングストップを組み込まなければ製造コストが下げられて、
価格対抗力が上がる
6)その他、安全性の向上にもつながるかも
などが挙げられている。
もっと早く言ってよ、という感じもする。
しかし、この記事の後、他社がアイドリングストップ搭載を
やめたという話もあまり聞かない。
もっとも、最近の車では、オン・オフができる
スイッチがついているのが普通のようで、
それを使った燃費比較の動画などもいくつかあった。
これに関連して、e-Power や e:HEV のような
シリーズハイブリッドでも
発電用エンジンの ON/OFF が頻発するわけだが、
そのデメリットは無いのだろうか?
と思ったので、少し調べてみた。
最も負荷が増えると言われているバッテリーに関しては、
シリーズハイブリッドではエンジンをかけるのにセルモーターは使わず、
走行用の高電圧バッテリーのジェネレータを使うらしいので、
問題はないらしい。
ちなみに、エアコンのコンプレッサーも
高電圧バッテリーで電力駆動するらしい。
一方、こまめに ON/OFF するエンジンにとっての負担や、
こまめに充放電を繰り返すバッテリーにとっての負担は、
ある程度はあると思われるが、
それはもう少し時間が経たたないと
はっきり見えてこない、という感じだろうか。
それがはっきりするより前に、
ハイブリッドは無くなって、
EV だけになるのだろうか?
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