今年はどうするかをお正月に考えていたのだが、
シューマン、ブルックナー、チャイコフスキーなど
いろいろ迷った末に、坂本龍一さんの曲を
中心に練習することにした。
もともとピアノをもう一度習い始める
きっかけでもあって、いつかは取り組みたいと
思っていたのだが、手が動くうちに、
ということで、今年やることにした。
どの曲を練習するかもいろいろと迷ったが、
Opus(昨年末に Blue-ray や DVD がリリースされている)
の中で演奏されている曲から、まずは、
Aqua、Andata、Solitude、Tong Poo、
Merry Christmas Mr. Lawrence の5曲を選んだ。
Aqua、Andata、Solitude は
これまでも少し弾いてきているので、
しっかり仕上げることを目標にして、
Tong Poo と戦メリに新たに取り組むという感じ。
* * *
Andata
async を聴いたときから、
ノイズのないバージョンが欲しいと思ったので
公式の楽譜がリリースされたときにすぐに買った。
人類が滅びた後の廃墟を思わせる曲。
原曲は#5つの嬰ト短調なので、
簡単なイ短調に移調して弾いている。
* * *
Aqua / Ryuichi Sakamoto - From “Opus”
静かな希望が感じられる、
絶対に弾きたかった曲の1つ。
3つの和音が並ぶところは、
弾くたびに、心が浄化される感じがする。
技術的にはそれほど難しくはないが、
和音が微妙に変化してゆくので、
暗譜がちょっと大変かもしれない。
* * *
Solitude
映画「トニー滝谷」を見たときから、
戯れに耳コピしていたが、これも公式の楽譜が
リリースされていてありがたい。
広い場所に、独りでたたずんで、
うずくまっているという感じがして、
泣きたくなる。
* * *
Tong Poo
YMO時代の曲だが、
この晩年のピアノアレンジはとても素敵だ。
カノンになっているところはバッハだし、
左手が動くところは、ちょっとラヴェルなどを思わせる。
途中の和音が複雑で難しそうだが、なんとかしたい・・・
こちらの入魂の追悼演奏も
素晴らしいので
参考にさせていただきたい。
東風 / YMO[坂本龍一](Tong Poo / YMO[Ryuichi Sakamoto])
* * *
Merry Christmas Mr. Lawrence
坂本龍一さんといえば
まずこの曲、ということになる代表曲。
有名過ぎて敬遠していたが、
弾かないわけにはゆかない。
Merry Christmas Mr. Lawrence
2022年の演奏や辻井伸行さんの演奏も素敵だし、
昔々、NHK のスコラで、
大島渚監督の追悼に演奏されたものも
とても印象的だった。
Merry Christmas Mr. Lawrence / Ryuichi Sakamoto - From Ryuichi Sakamoto: Playing the Piano 2022
辻井伸行 /「戦場のメリークリスマス」 作曲 坂本龍一 NobuyukiTsujii / Merry Christmas Mr.Lawrence
* * *
Asience
おまけ:原曲はシャンプーの CM の曲だが、
ゆっくりのピアノソロにアレンジしてある。
冒頭がとても美しい。これも弾いてみたい。
さらに追加でおまけ:
坂本龍一|音を視る、時を聴く
の中の作品で演奏されていて、ああ、素敵な曲だ。
これも弾きたいなぁと思った曲。
原曲はアルバム「未来派野郎」の中の
シンセサイザーの曲(YAMAHA の DX7 を駆使して
オンド・マルトノの妖しい音を出しているらしい)だが、
ピアノ版の楽譜が公式スコアショップから入手できる。
ショパンのプレリュードが引用されていて、
とてもロマンティック。
ショパンはあの時代の未来派
という主張だったのだろうか??
parolibre (Playing The Piano 2009 Japan)
というわけで、発表会とは別に
8曲あつめたミニコンサートを、
今年の年末にでもできたらと思う。
気が早いが、プログラム案を考えてみた:
Andata はじまりは重々しく、プロローグ
Asience(スローバージョン) Andata の荘厳な雰囲気を少し引き継いで、抒情的に
Tong Poo 少し速めの曲 メイン1
Parolibre 第1部のエピローグ とてもロマンティックだがあくまでもメランコリック
koko 第2部のプロローグ 暖かい希望のある世界のイメージ
Solitude 次の曲の冷たい世界への導入
Merry Christmas Mr. Lawrence メイン2
Aqua 希望を感じさせるエピローグ
8曲トータルで約 40分。
YouTube でプレイリストを作って聴いている。
ゆっくりの曲が多すぎるが、でも、
なかなか良い組み合わせではないかと思う。
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