さいごのかぎ / Quest for grandmaster key

「TYPE-MOON」「うみねこのなく頃に」その他フィクションの読解です。
まずは記事冒頭の目次などからどうぞ。

「うみねこのなく頃に」推理・考察ブログです

2010年01月01日 08時39分20秒 | 日記
 Ep6発表間近です。
(当記事は[Ep5当時に執筆されました])

 前回の例(Ep5発表時)からいって、新作発売前後には、このブログのアクセス数は倍くらいになると予測されます。
(そして1~2週間くらいかけて、通常の数にもどります)


 ということは、初めてここを訪れたかたも多いのだろうと推測されます。
 こんにちは。はじめまして。
 あらためて、当ブログの趣旨をお知らせしておきます。


 ここは、『うみねこのなく頃に』(うみねこ)の謎を推理し、考察し、解明して、納得を得ることを目的としたブログです。

 推理・考察のブログなのですが、「作者が用意した正解を言い当てること」を、目的とはしていません。
『うみねこのなく頃に』という物語を見て、読んで、それを材料として。
 そこから、どれだけ、美しい夢を編み上げられるか。それを目標としています。


 もしも正解してしまったら、その真相はうみねこファン全員の共有物になってしまいますが、正解でなければ、このユメをわたしがひとりじめできるので、当たってないでほしい、くらいの気持ちもあるのです。


「われ、ただ足るを知る」
 何が、価値ある答えなのか。わたしは、それを作者に決めてもらうのではなく、自分で決めようと思います。
 作者や、誰か偉い人だとかに認めてもらおうとして、やっきになるよりも、わたしはわたし自身で、自分の考えを認めてあげようと思っています。

 自己満足? ある意味では、その通りなんです。
 それがいけないことだなんて、天草十三にいわれるまでもなく、わたしはぜんぜん思わないのです。


 自分でもうすうすそうではないとわかっていても、「ママはいつでも私のためを思ってくれる」と信じ続けることは、尊いことではないの?
「月世界にはうさぎの文明がある」という美しい夢は、大勢の人が「ちがうよ」といったら、真実でなくなってしまうの?
「金蔵翁はよるのあらしに飛び出していったんだ」という願いは、ドラノール嬢が「ダメデス」といったら、信じてはいけないものになってしまうの?
「右代宮明日夢はおまえの母ではない」と赤い字でいわれたら、右代宮明日夢はお母さんではなくなってしまうの?

 そうではないはず。

「ママは私を思ってくれる」という信念は、彼女の尊い真実であるはず。
 彼の世界に、月うさぎの文明は存在してもよいはず。
 お袋は俺を実の子として慈しんでくれた、という真実は、誰が否定しようとも消えはしないはず。

 だから、たとえ今後の本編で明かされる内容が、わたしの推理とちがっていたとしても、わたしの夢をわたし自身が美しいと思い続けるかぎり、それは真実といってかまわないんじゃないかな。
 竜騎士07さんという作者がこれから明かしてくれる、とても整った納得のいく正解よりも、わたしの頭脳から出てきた、わたし自身の答えのほうが、わたしにはずっと価値がある。
 黄金があるとするなら、それが黄金です。
 それより価値のあるものなんてほかに思いつかない。
 そんな考えです。

 世間の他の人全員が、価値を見いださないものでも、わたしひとりには大切だと信じられるもの。
 そういうものが、あってもいい。
 世間の誰もが、石ころのように扱うかもしれないけれど、わたしにとっては、これは黄金の価値があるのだ、といえるもの。

 それがこのブログです。
 このブログにかいてあることを、わたしは、「わたしの真実」として、差し出しています。
 ある種の人々には、ここに書いてあることは「世迷い言」のように見えるはずです。それは承知していますが、わたしにとっては「黄金の価値がある真実」なのです。


 それはあたかも石ころを黄金に変える錬金術。
 そんな感じが、しませんか?
 このブログは、わたしという魔女が、望みを叶えるための、魔法儀式の場です。
 この魔法に、名前をつけるのならば――
 「黄金の真実」。


 これは推理ですが、戦人の「黄金の真実」も、これと同じ魔法じゃないかな。という想像も、しているのです。
 彼が望んだ夢。
 夢見た夢。
 真実にしたいこと。
 それを素直に口にしたとき、そのことばは黄金の色をまとっているのでしょう。

 きっと今の彼は、「月にはうさぎの文明がある」と、黄金の文字で言えるはずです。

 ヱリカから見たらとても真実とはおもえない、まがいものの、石ころのような発言。でも、自分にはこれが大切なんだという確信をもって語られたことばは、金色をまとうのでしょう。論証も、物証もいらず、ただ強く信じて願うことだけで。
 ベアトリーチェは錬金術師でした。
 錬金術師とは、石ころを金に変える魔法つかいのこと。
 右代宮戦人は、ベアトリーチェの魔術を受け継いだのでした。


 事実性よりも、いだいた夢にこそ価値があると気づいたとき、あなたの手にも、黄金の剣があるはずです。


 いらっしゃいませ。


 ■目次(全記事)■ をご用意しました。

 初めてご来訪の方は、■目次■中の、「●犯人特定」の前半7記事、および、「●盤面解析」をお読みになることをお勧めします。

 赤字には真実でないことがまじっている、と考えています。これに関しては■目次■中の「●赤文字論・密室を解く」に詳しいです。

 基本的に、各項目とも、上から順に読んでいただくことを想定しています。

 とくに、通し番号がある記事は、番号順に読まれることを前提としています。



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 基本的に、リンクされることを嬉しく思います。迷惑と感じることは、まずありません。
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2 コメント

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納得はできますが、しかし? (toorisugari)
2010-05-31 15:03:31
確かに嘉音が紗音の作り出した幻想、というのは一理あるような気がします。確かに紗音と嘉音は同格ではないようです。

しかし、問題は、EP1~4の探偵である戦人が、はっきりと「嘉音」という個人を紗音とは別の個人として認識しているということ。これは間違いないですよね?

あるいはEP6においても同様。一瞬ではありますが、嘉音と戦人はトランプをしています。

嘉音が幻想、というのであれば、ここをどう読み解くかが大問題となりますが・・・そこらはいかがでしょうか?

断っておきますが、私は「嘉音が幻想」という推理を否定したいわけじゃありません。むしろ、それに乗っかりたいと思ってます。だからこそ、あえてざっくり論点を挙げてみました。
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Re:納得はできますが、しかし? (Townmemory)
2010-05-31 15:39:59
●toorisugariさんへ

 こんにちは。はじめまして(でしょうか)。
 ご質問の件ですが、

「戦人は嘉音に会ってなどいない。実際の戦人は『嘉音という使用人がこの屋敷にいる』という伝聞情報をうのみにしているだけ。戦人と嘉音が会ったり会話したシーンは、『そういうシーンを見たい』(この2人が会って会話したという事実が欲しい)と願った記述者が書き加えた幻想」

 だいたい、こんなような受け取りかたをしています。戦人が嘉音を手伝って肥料袋を運んだのも、嘉音と一緒にトランプをしたのも、そういう「書き足し」が行なわれたのだっていう解釈です。
 記述者は、ベアトリーチェでも、ベアトリーチェの中の人でも、八城十八でも、竜騎士07さんでも、どれでもOKです(これを限定する必要はないと思うのです)。

 詳しくは、
「島の人々が嘉音を認識している理由/「お父さんの罪」とは?」→ http://blog.goo.ne.jp/grandmasterkey/e/87221eac11029b987a1bb97a2acef3ef
 こちらにより細かく書いてありますので、よろしければご参照下さい。
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