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韓国と日本について

独生独死独去独来4

2010年08月14日 | 仏教
【今日の仏語】は『独生独死独去独来』の4回目です。





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昨年、とある読書会での会話の中で



「理想の女性は?」



という談義になったのですが、



けっこうみんなスラスラと自分の意見を。





これって、定型文のように



自分の答え、決めているんでしょうね。



(よくある想定内の会話、といったところでしょうか(・∀・))









しかし男性でも、女性でも、



「理想の人は?」



と問われたら、本当のところは、



言いはばかるので、あまり口にはしませんが、



「自分をわかってくれる人」



となるのではないでしょうか。





やはり女性なら、



「自分の素の姿をそのまま




 全部受け入れてくれて、




 深く理解してくれて、




 それでいて、




 そんな君が好きだよ」



と包み込んでくれる男性。





そんな人がいてくれたら、



心から安らげるのではないでしょうか。





別人のように化粧して、



経歴も詐称して、



見栄と体裁で



うそ半分の会話をして



結果、好かれたところで、



いつまで関係が続くか不安ですし、



自分を飾るのも疲れますし、



寂しくなるものです。





男性でも



「自分の等身大のすべてを




 さらけだして、




 それでいて、




 そんなあなたが大好きです」



と、心からついてきてくれる女性があればいいですよね。





そんな人とめぐり合えたら、



私達は孤独から救われます。





「そんな人、いるわけないじゃん」



と口では言っても



心の中はやはり求めずにおれません。





私達は「わかってほしい」と



魂の理解者を求めているといえましょう。





(おっ、この人、相性いい




 わかってくれる人だ)



と結婚するのですが、



結婚してしばらくたつと、



(この人、私のこと、




 全然わかっていないし、




 わかってくれようともしない)



と、愕然とさせられます。





一つ屋根の下で暮らしながら、



寂しい思いをすることになる。





浮気するのも、



「わかってほしい」



との渇望感から、



ということが多いように思います。





職場のOLと浮気する時に、



「妻はぼくのことなんかちっとも理解しようとはしないんだ、わかってくれるのは君だけ


 だよ。」



と言う夫。





妻は妻で、不倫する際は



「夫は少しも私のこと、わかってくれないの。私を理解してくれる人はあなただけなの。」




となる。





浮気をやめるのも、



「あっ、この人も、わかってくれてないんだ」



と知らされて、冷めていくようです。





近づけば近づくほど、



生活を共にすればそれだけ、



「わかってくれない」寂しさと不満が



強くなっていくのは



皮肉なことです。





仏教ではこれを『孤独地獄』といいます。





酒やゲームや薬物で埋め合わせようとしたって、



できるものではない、



底の知れない寂しさである



と説かれています。





そして、この底知れないほど寂しい人生が




無限に楽しい人生に一大転換した世界を




お釈迦様が明らかにされ、




親鸞聖人は、その世界を




「無碍の一道」




といわれています。

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