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瞋恚・怒りのこころ

2010年09月21日 | 仏教
■『瞋恚』とは【怒りの心】のことです。

【怒り】という字は「心の上に奴」と書く。
「あいつのせいで」
「こいつのせいで」
と相手をののしり、心で相手をすりつぶす。

怒りで顔を真っ赤にして、
身体も熱くなるところから
炎に譬えられます。
 

■【怒りは無謀に始まり、後悔に終わる】

【無謀に始まる】とは、
『怒り』は計画性のないものだということです。
「こーしたらあーなる、あーなればこういう展開になるだろう。
 よし、ならばここは一つ怒っておこう、ムキ~~ッ」
ってことはならないでしょう。

そして怒りの結果は、必ず【後悔に終わる】
「マッチ一本火事の元」で、
いったん怒りの炎が燃えると全てを焼き尽くす
いままで築いてきた信用とか立場とか人間関係とか、
全てを焼き尽くし、台無しにしてしまう。
怒ると言っちゃいけないことを言ってしまうのです。
やっちゃいけないことをしてしまいます。

普段は、こんなことだけは言ってはいけない、
こんなこと言ったら大変なことになる、
という分別はある人なのに、
これは人としてやってはいけない、
という理性も持っているはずなのに、
そんな理性や教養は、
怒りの炎を前にしては、
大火事の前のコップ一杯の水程度にしかならない。
そしてとんでもない事を言ったりやったりする。
それで人生を台無しにする人が如何に多いことか。


怒りのあと、柱一つ残らない焼け跡に
1人呆然と立ち尽くす末路となる

■「腹が立ったら10数えよ」という言もある。

1,2,3、、数えていくと、
その間にだんだん失っていた理性も戻ってくるだろう、
ということでしょう。

しかし本当に怒った時は
数を数えることも忘れてしまう。

げに恐ろしきは瞋恚の炎ではありませんか。

■先人は

“憎い奴と思ったら、
腹を立てるようにしむけたらよい。
手を汚さずに、相手は破滅する”
と言っています。

腹が立つと、場所も立場も忘れて
言ってはならぬことを言う。
してはならぬことをやる。
そして自滅するからです。


腹の立つ時は、
“その手はくわぬぞ”
と笑って裏をかくことです。

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