kosunki

韓国と日本について

有無同然 1

2010年09月10日 | 仏教
昨日無事ひっこしを終えました。

なれないことが多く緊張したりもしますが、

あらたな生活のパターンをつくっていくのも楽しいです^^。

新しい環境で、心機一転、頑張りたいと思います



『有無同然』の1回目です。



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『ただ見れば




  何の苦もなき




  水鳥の




 足にひまなき




  わが思いかな』





天下の副将軍、水戸黄門で有名な、




水戸光圀の歌です。















「仕事仕事でいやになる。




あ~あ、たまには温泉旅行でもしたいなあ。」




と嘆く御仁の多い中、




水戸黄門は全国を慢遊して、




各地を観光しています。










お金は困らないだろうから、




地方の名産品を食べ、




温泉に入る。










腕っ節のいいガードマンを連れ、




旅先で気に入らない者は




「助さん、角さん、やってしまいなさい」




とこらしめる。










いざとなれば印籠を出せば




ひれ伏さないものは日本中にいない。










かくて今日も高笑いの慢遊記だ。










「いいな、水戸光圀は(-з-)」




と庶民からはうらやましい限りの人生に見えます。










その水戸光圀が歌った歌が




『ただ見れば




  何の苦もなき




  水鳥の




 足にひまなき




  わが思いかな』







「川面に遊ぶ水鳥は




 スイスイと気持ちよさそうだ。




 ところが水中では暇なく足を働かせている。




 私も、人知れず、




 いつも心の休まることがないのだ」










"水戸黄門"光圀は詠じました。










事実、将軍綱吉とも常に不仲で、




心労を重ねたようです。










また66歳では




光圀の地位失脚を画策する重臣を刺殺しています。










上からは叩かれ、




下からは突き上げを食らう、




一管理職だった姿は今日と同じです。










いかなる人も、涼しげな顔の裏に、




渋面を隠しているのでしょう。










仏教では、




これさえあれば満足できる、幸せになれる、




と人々が躍起になって追いかけている地位や名誉も




「有っても無くても苦しみは変わらない」




『有無同然』と喝破します。


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