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韓国と日本について

独生独死独去独来

2010年08月14日 | 仏教
【今日の仏語】は




『独生独死独去独来』です。



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仏典の中に



『独生 独死 独去 独来』




(独り生まれ、独り死す




 独りきたりて 独り去る)




と説かれています。





人間はみな、生まれてから死ぬまで、



ひとりぼっちの旅をしている



といわれているのです。





人間はみな一人なんだ、というと、



「そんなことないよ



 おれには友人もいるし、恋人もいる。



 けっして一人ぼっちじゃない」



といわれる方もありましょう。





ここで釈尊が「ひとりぼっち」



といわれているのは、



「心」が一人ぼっち、



ということなのです。





兄弟や恋人や家族などの、



肉体の連れはあっても、



心の連れがいない。





心に連れがないとは、



【お互い心の底から分かり合える人がいない】



ということです。





同じ屋根の下に住んでいる夫婦でも、



住んでいる世界は違います。





夫は夫の生み出した世界に住んでいる。





妻は妻の生み出した世界に住んでいる。





夫は、会社で辛いことがあって、




ふさぎこんで家に帰ってくる。










どうせこんな苦しみを妻に言っても




わかってもらえるはずはないと




わかっていますから、




メシ、フロ、ネルで寝てしまう。









奥さんは、奥さんで、姑とのことで悩んでいる。










それを、夫にわかってもらいたくて、




ずっと待っていたのに、




夫がすぐ寝てしまうのに、




やりきれない気持ちになる










「私のことなんか、ちっともわかってくれない」




こう、心が叫ぶ。







夫は夫で、「妻なんかおれの気持ちを分かってくれない」





妻は妻で、「夫は自分の気持ちなんか分かってくれない」





お互いに悩んでいる





わかってくれない、わかってくれない、と



恨んでいる。





しかし、このように自分に反問してみたらどうだろう。





「あなたはその、わかってくれないと




 苛立っている相手の人のこと、




 どれだけわかってあげられていますか?」










 「いや、わかってあげようという努力を




  どこまで努めてますか?」







自分は相手のことをわかってあげられない、



なんとかわかってあげたいと悩んでもいない



それでいて自分だけが、



「わかってくれない、冷たい人だ」



と言っているとしたら



ムシがよすぎるではないか・・





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お釈迦様が心の孤独を



事細かに説明されていますので、



数回の日記で



お話いたします。


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