五郎兵衛米をマルシェに出店し販売しようと企画していた。
信州の農家さんにも喜んでいただけるし、何より物を販売してみたかった。
会社を出たら何の力もない、なんて、会社人生がそんな無益であろうはずがない。
お米袋に貼るパッケージや、領収書のスタンプや陳列棚のデザインや、素人なりに考えていたが、今回のコロナ騒動で出店を見合わせた。
「次回もあるのでまた是非、応募して下さい」
と言われたが、次回はいつのことなのだろう。
マルシェは実施するようだが、意地をとおして出店販売しても非難を浴びるだけだろう。
出店料の出費がなくなった分で信州の農家さんに今回の事情を話に行くことにした。
「3月下旬からが一番忙しい。稲の赤ちゃんがしっかり育っているか、心配で心配で眠れない時もあるんだよ」
「稲の赤ちゃんが上手く育ってくれなかったら、いい米は作れない」
夏にまた台風は来るのだろうか。
来年もウィルス騒動があるのだろうか。
都会と対極の地で、非常食で一番頼りにされるお米が一年で一番大事な時期を迎えます。