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奇跡のバックホーム甲子園劇場~関東第一0・1秒の明暗!きょう決勝戦は京都国際と東西対決

2024-08-23 | 日記
今夏の甲子園は雨天中止のない珍しい大会になった。
4強激突前の休養日(20日)が雨。
例年になくスケジュール通りに休養日が消化出来た。
今日は新旧都(京都とお江戸)決勝戦だ。
準決勝でドラマチックなシーンを見せて貰った。
甲子園劇場は繰り返す!
準決勝(21日)
神村学園000100000=1
関東第一00000020✕=2
京都国際000003000=3
青森山田200000000=2
関東第一を1点差で追う神村学園。
最終回2死一、二塁。
一打出れば同点。
ここで大会初打席の3年生が代打で送り出された。
汗と泥にまみれた2年半を凝縮させた背番号13のバッターボックス。
簡単に2ストライクと追い込まれた。
様々な想いが去来するベンチは期待と共に涙が溢れる。
初打席の左打者のバットから弾かれた白球はセンターへ抜ける。

マンモス球場が固唾を呑む。
二塁から同点の走者が前のめりにホームをめざす。

砂煙を上げて必死のヘッドスライディング。
関東第一のセンター飛田優悟がノーバウンドのストライク送球。

寸前でタッチアウト。
奇跡のバックホームが明暗を分けた。
無情のゲームセット。

勝者も敗者もそこにはない。
ドラマチックな幕切れ。
心なしか球審のアウトのジャッジは逡巡したように見えた。
私の想い過ごしだろうか?
運動部デスクだった96年夏の決勝戦(下記別項)が甦った。

準決勝の組み合わせは東日本(東北と関東)と西日本(近畿と九州)が、くっきり分かれた。
さらに言えば甲子園V経験校がない。
優勝すればどの高校も初栄冠となる。
低反発バットは完封試合の多さでも、本塁打数の激減でも分かる。
完封試合は17試合に及ぶ。
本塁打は準々決勝までに7発しか出ていない。
最期の夏、青春が白球に託されている。
第2試合は京都国際が逆転勝ち。
青森山田に2点先行されたが、6回3点を奪い逆転。
そのまま1点差を逃げ切った。
決勝戦は京都国際と関東第一。
新旧の都、東西の天下分け目の決戦となった。
0・1秒スタートが遅かった
▼小田大介監督(神村学園)「0.1秒でも速くスタートを切って、70センチでも速くホームに帰れるように、また積み重ねたい。言葉が思い浮かぶわけがない。悔しいの一言。今でも場面を思い出したら悔しいし、すみません」
「絶対のアウトに」とノーバウンド送球
▼飛田優悟中堅手(関東第一3年)「初めて聞いた大歓声。嬉しかった。打球が飛んでくることを予想していた。とにかく1点を防ぐため絶対にアウトにしようとノーバウンドで投げた。代打なので頭を越える打球はないと思った。しっかりチャージ出来た」  
決勝(23日)
京都国際VS関東第一
京都国際の足跡
【1回戦】7-3札幌日大
【2回戦】4-0新潟産大付
【3回戦】4-0西日本短大付
【準々決勝】4-0智弁学園
【準決勝】3-2青森山田

関東第一の足跡
2回戦】7-1北陸
【3回戦】3-2明徳義塾
【準々決勝】2-1東海大相模
【準決勝】2-1神村学園
準々決勝(19日)
関東第一2-1東海大相模
青森山田1-0滋賀学園
京都国際4-0智弁学園
神村学園8-2
大社

【奇跡のバックホーム】96年8月21日夏の決勝戦。松山商VS 熊本工。延長10回裏1死満塁。熊本工打者の大きな右飛で球場の誰もがサヨナラ犠飛を確信。ところが松山商のライト矢野勝嗣が本塁へ85Mのストライク送球。タッチアップした熊工・星子崇が寸前でタッチアウト(96年8月22日付・報知新聞)。ミラクル返球後の11回3点を奪った松山商が27年ぶり5度目の優勝を決めた。 


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