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桂文枝豪邸が更地になっていた

2021-12-28 | 日記
大阪・池田市の高級住宅地の豪邸が更地になっていた。
上方落語界の今や重鎮、桂文枝邸だ。
母・治子と妻・真由美が今年の1月末に連日他界する悲劇。
あれから1年経ぬ間に、白亜の豪邸は解体された。
「ヤングーオーオー」などで、文枝は70年代に大ブレーク。
ラジオで共演した女子大生・真由美と72年3月に結婚。
当時まだ28歳の三枝が、建てた思い出の豪邸だ。

「文枝師匠の家は、もう無くなるんですね?」
3人が座っていたので、声をかけた。
「アア、6ニンデ、イマ、カタヅケテル」
チンプンカンプンな返答に、カタコトの日本語。
ダメダ、コリャ。
解体のバイトをするインドネシア人だった。
文枝はかつて豪邸についてブログで記している。
「いろんな思い出が詰まった家も 古色蒼然として このたびのいろんなてんかいに いろいろ 応援してくださる みなさまの 手を借りて。落語をしっかり勉強して がんばります とにかく 落語の本だけ 資料として 持ち出しました。さよなら 28歳」
「28歳 勢いに乗って 調子に乗って 一軒家を建てて 有頂天になっていた僕 創作落語に出会い、懸命に作り、テレビのしごとがふえ順風満帆 しかし 人生は、よくできたもので そんなに甘くなく この度の 不幸の連鎖、ただ僕には 落語があったからよかった 夢の化身のような 白い家は無くしても 落語がある 夢を見た それもすごく良い夢を ほとんど趣味もなく、働いて 考えたら 何もないところから始まって 何もないところに落ち着いて これからが 始まりじゃないか そう 未来に生きるために創り続ける創作落語 僕は本当に 始まりにたった この家と別れることに 未練はない、ただ屋上から花火を見たら 角地で いい場所だった けれど いい夢を 見せてもらった と思えば」
半世紀過ごした母と愛妻のために建てた豪邸が消えた。
度重なる不倫騒動、夫人の闘病生活、介護施設に母が入り主がいなくなった。
温かなマイホームとは裏腹だっただろう。
家に歴史あり、文枝の人生に山河あり。
私にとっても、懐かしい取材現場の一つが消えた。




2 コメント

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Unknown (wada67miho)
2021-12-28 22:08:23
あの豪邸、更地ですか?文枝師匠も晩節を汚しましたね。本来なら人間国宝になったかも、ですのに。
一代横綱を貰えなかった白鵬みたいですね(笑)。
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Unknown (こちウワ男)
2021-12-29 10:00:05
先代・春団治、松鶴を筆頭に落語家は下半身はだらしない。「聖人君主」などと、近年のコンプライアンスがなければ、文枝もこうはならなかったか(笑)とかく芸人には住みづらく、豪邸も手放さざるを得なかったのでしょう。
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