1月末から5月21日まで茅場町1丁目平和ビル特設会場で、
「江戸の秘密展」と「食神様の不思議なレストラン展」が開催されています。
浮世絵をデジタルアートに加工して、その世界に入り込むような展示があると聞き、
行ってきました。
まず最初に『東海道五十三次』の日本橋を渡り、江戸の町へ入るところから・・・。
ガイドしてくれる声は、片岡愛之助さん。
川には魚が泳ぐ映像も映し出され、前のスクリーンも動きのある絵が面白い。
橋を渡って、浮世絵の世界へ入ってみましょう。
そのスペースの解説が動画で流されているので、知らなかったこともしっかり把握。
『武蔵国調布の玉川』の洗濯をする女性が動いています。
江戸の四季の様子、浮世絵の人物が歩き回ります。
知っている浮世絵も、動きが加わることで、ポップになりますね。
壁面には、そのコーナーで使用されている浮世絵の原画も展示してあるので、
浮世絵自体を眺める楽しさもあります。
もともと浮世絵は庶民の楽しみ、好きな歌舞伎俳優のプロマイド代わりだったり、
生活の様子を描いていたり・・・
だから仰々しく額縁に入れて飾ることもしなかったそうです。
明治に入って陶器を海外に送る際壊れてはいけないので、
古い浮世絵は包装紙代わりになっていた。
届いた先では、遠く江戸の風俗が想像できる浮世絵が面白かったに違いない。
この包み紙(=浮世絵)が海外で評価される一因になっているのだそうです。
今では世界的に美術的価値が高い浮世絵だけど、
当時きれいなカレンダーを飾るようなものだったのかな?なんて。
そんなことをかんがえるようになり、すごく興味がわいたのは事実。
幾層にも版画の色を重ねて立体的に展示。
凪いでいる大きな海のスクリーン。遠くに富士山が見える。
ってことは、『富嶽三十六景』の世界。
海・・・荒れてきたよ
この波を立体的に見せるのも苦労した見せ場なのだと、テレビで見ました。
魚が描かれた浮世絵もたくさんある。その魚たちが飛び跳ねる!
この後、『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』の巨大魚がざばーんと登場しました。
これは壇ノ浦の戦いだと思う。義経が亡霊と化した平氏と船の上で戦った場面。
色々な妖、霊たちが船に寄って来る。
このあたりから、コーナーはちょっとこわーい幽霊や骸骨に・・・。
本当は左側にスクリーンがあります。幽霊がふわふわ・・・
こちらは、吉原の遊郭、窓では美しい女性がこちらを見ています。
窓の前に立つと、浮世絵の女性がチラッとこちらに目を合わせ、
ニコッと笑うんです。楽しい仕掛けです。
最後はオールスター勢ぞろいの場面でおしまいです。
食神様の不思議なレストランも同時開催。セット券は神様のおいなり付き。
食に興味の深い方は、こちらも面白いと思います。
都内ショッピングの合間にどうぞ。