教務日記

山の小学校の教務主任です。学校の様子をお知らせします。

18年7月28日(金) コンピュータ研修・情報教育東海研究所にて

2006年07月29日 | 研修・講演・各種団体・へき地教育
夏休み中、教職員には、様々な研修の機会が与えられています。
最近、教育力の向上が言われます。まず我々教師が確かな力をつけることがその第一歩だと思います。

昨日、今日と県総合教育センター主催のコンピュータ活用講座「表計算ソフトの応用」に参加しました。場所は、東海市です。

私たちが普段使っている表計算ソフト・エクセルの関数の活用を中心とした研修会です。
今まで、雑誌や手引書を元に成績処理や会計処理を行っていました。何度も関数に挑戦しながら、もやもやしたものがありました。今回の研修で、自分のものしたいという思いがありました。

2日間の研修は、目からウロコの連続でした。
たとえば範囲選択のし方やカーソルの効率的な動かし方です。
連続したセルの選択はドラッグでもいいですが、始点のクリックと、終点の[SHFT]キー+クリックでOKです。また、リターンキーによるカーソルの移動の仕方も自由に設定できます。知らなくても使えるけれど、知っていれば格段にスムーズです。基礎的なことを知らずに使っていたのですね。みなさんはもうご存知ですよね。

このあたりは、序の口でした。
いよいよ関数です。
○歯科統計の一覧表に虫歯が1本以上ある子には「注意」、3本以上ある子には「要注意」と表示させる。(IF関数)
○学年の保健統計から1組男子の平均身長を求める。(DAVERAGE関数)
○保健統計から身長が180cm以上または150cm以下の人数を求める。(DCOUNT関数)
○学校名の一覧表から、各学校の小中区分や市町村名だけを取り出し、一覧にする。(LEFT関数、RIGHT関数、FIND関数)
○児童名簿を元に、必要な児童の情報だけを表示させる。(VLOOKUP関数、HLOOKUP関数)
○今日から賞味期限までの日数を計算する。(DATA関数)
○テストの度数分布表を作る。(FREQUEHCY関数)
さらに、応用操作として
○最高点、最低点の子の得点を赤い色で表示させる。(条件付書式)
○間違った数値を入力すると、「エラーですよ。もう一度入力してね!!」と表示させる。(入力規則)

普段、私たちが実際に数えたり、計算している操作は、関数を選んで、手順に従って範囲指定するだけで、瞬時に、そして確実に行うことができることがわかりました。
また、関数は英語の構文のようなもので、実際に使いながら、こういうときは、こうじゃないかと考えながら使っていくことが上達のコツのようです。今の私の状況は、「こんな構文があるよ」を教えてもらったというところでしょうか。

今回の研修を私の校務分掌に生かせそうなのは、授業時間数のカウントです。
自宅に帰って、ちょっとやってみました。
毎週発行している週予定に関数を貼り付けて、教科別の授業時間の累計表を自動計算するようにしてみました。
COUNTIF関数を使って複数シートを範囲選択することででできました。
今までずっとできたらいいな、と思っていました。
ちょっとした感動です。
これも所員の方のおかげです。ありがとうございました。

今まで「窓の杜」や「ベクター」などのサイトでいくつかソフトをダウンロードして使ってみましたが、二学期制、本校独自の時間などいくつかのハードルがありました。

研修は、その他にも、クロス集計、シュミレーション、VBA(ビジュアルベーシック)によるユーザー定義関数と続きました。

このあたりは、今の私には「すごい」の一言でした。
このあたりまでやって、初めて「エクセルを使ってる」というのでしょうね。

<追伸>
2日間の研修、近くの学校のY先生と一緒でした。
教えていただいたり、一緒にお弁当を食べたりしました。
おかげで楽しい研修ができました。ありがとうございました。

普段教える側にいますが、今回は研修を受ける側になった2日間でした。
講師の方のお話を聞きつつも、ついつい自分のペースで進めたくなるものですね。
子どもたちの気持ちがよくわかりました。



<参考>
◆愛知県総合教育センター
http://www.apec.aichi-c.ed.jp/
◆情報教育東海研究所
http://www.ie-tokai.aichi-c.ed.jp/index.html