二人のピアニストに思う

gooニュース、注目のトピックスで「フジ子ヘミングがNHK斬り」を見て自分でもブログを作り、発言したくなった。

久間事件・戦後を問い直す(3a)

2007-07-06 23:06:47 | Weblog
前回に引続いて、★広島原爆60周年(3) 、の延長線上の話題、(情報流通の話題)、を続ける。

現在は、政治家も、官僚も、開業医も、マスコミも、全て、職業意識もプライドも、ゼロになり、
これ等に較べて遥かに経済的報酬の低い処遇の中での、ボランテイアや、勤務医、介護士、専業主婦などの「美しい自己犠牲」
の上で、社会が辛うじて動いている。

これが、20世紀後半からの日本である。
 ついには「美しい国」なんて言葉を使う事すら、「美しかった時代を知らない人達」{▲「美しい国」を作るための提案(7) 、参照}、によって、
非難されるようになった。 その中で、今回の久間発言事件が生じた。

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戦前派、戦中派でも限られた人達祖か知らない事実が有る事、まして、戦後派の世代の多くは恐らく知らないことがある。
そこで例えば、原爆など使わなくても日本は降伏するに決まっていた、云々、という判断を前提に物事を議論してはならないことを、前回のエントリーで述べた。

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何故、これだけ時間が経っているのに、そして情報流通の便宜が良くなっているのに、その様に重大な事の周知が行なわれなかったのか。

これは一に掛かって、マスコミ人の怠慢、乃至はレベルの悪さ、の為だと思う。

最近になって問題化した幾つかの事件:
▲工場跡地の化学汚染、▲食品業者の偽装・不正、▲保険会社の不払い、▲学校でのいじめ放置、などの、全ての問題で、
ずっと以前から私は、身近でそれらの事実を見聞し、
それらの直接関係者が、所轄官庁やマスコミに訴えても、全然対応して貰えずに、歯軋りしているのを見てきた。

時の話題になると、マスコミは自分が世間に教えてやる、といった態度で報道するが、実に不遜である。


NHKが視聴者相手に「正しい日本語」なんて、お節介な番組を放送するくせに、アナウンサーがごく日常・常識的な語彙も知らず、アクセントを間違えているのがよい例で、
自分が見えてないのである。

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マスコミ人種は、全ての行動が不誠実であり、「美しくない」。
例えば、もし地球温暖化を本気で心配するならば、

新聞社は新聞本紙よりも多量の折り込み広告、(殆どの読者は読まない)、を止めて、木材資源と印刷エネルギーの浪費をやめるべきだ。

テレビ局は深夜放送を止めるべきだ。
夜間は高度の文化番組を流している、と言い訳するならば、それらを昼に回して、昼の下らないお笑いバカ騒ぎ番組に置き換えればよい。

それらの自分で出来ることをしないでいて、格好の良いお題目を唱えるのは不誠実である。

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今回、問題の久間氏を、私は全く知らない。
然し、発言の断片から推して、この人は原爆被災地の長崎の出身であり、自身が被災者である事もあって、一般マスコミ人よりも詳細に勉強して、終戦前後の諸事情を知っているのだろうと推測できる。
政治家だというのに、不用意な表現を使っての発言で、揚げ足取りをされたが、
いい加減なメデイアよりは誠実だと思う。


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同意します (東郷 幹夫)
2007-07-11 16:37:55
二人のピアニスト様
小生の記事に、貴記事「久間事件・戦後を問い直す(3a)」http://blog.goo.ne.jp/gookyaz/e/9a0f2aadcc77416263fb24f8548ac80bのTBをいただき有難うございました。マスコミは十分慎重な検討も無く、あら捜しをするような形で久間氏を責め立てました。久間氏は何も直接、原爆投下を肯定した発言をしているわけではないのに、原爆投下を肯定しているように
責め立てました。これを参院選に逆利用しようという野党の魂胆を恐れた自民党内部や公明党がこの騒ぎに悪乗りして久間さんを辞任にまで追いやってしまいました。気の毒なことをしたと思います。
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