二人のピアニストに思う

gooニュース、注目のトピックスで「フジ子ヘミングがNHK斬り」を見て自分でもブログを作り、発言したくなった。

笛を吹く人

2012-04-21 03:47:54 | 歴史
3月30日の新聞に「ホイッスル・ブロワー」(笛を吹く人)の話がある。 アイリーン・フォスター  という(笛を吹く人)への米国政府の処置の話で、日本人から見ると本当に羨ましい。 (笛を吹く人)とは、ラルフ・ネーダーが70年代に作った用語で、反則を見付けた審判が笛で警告することから来ていて、「告発者」、「通報者」、の意味だとのこと。 . . . 本文を読む

バブル獄中記とO君(4)

2012-04-16 14:18:44 | 歴史
「バブル獄中記・長田庄一」(発行所 幻冬舎) は、戦後の東京で裸一貫から貸金業を立上げ、東京相和銀行 を築いた“金融界の風雲児”長田庄一(1922~2010)が、 バブル崩壊に伴って経営が破綻。 見せかけ増資の疑い で2000年5月に逮捕され、110日間の拘置所生活と 検察に依る取調べ、自らの波乱の人生を “獄中”で綴った手記、である。 本を詳細に紹介することは出来ないので、参照の便のために、 話 . . . 本文を読む

バブル獄中記とO君(3)

2012-04-11 18:15:29 | 歴史
長田氏の裁判も、O君の裁判も、2010年頃だったら、村木事件のように、検察の無見識が問われたかもしれない。  数年後だったら判決は違ったろう、と思われる。 最後まで検察に抗って、2004年に獄中死したO君の無念さ、を改めて思う。 O君に比べれば、最後まで抗っても有罪判決を受けたが、生命だけは全うして、後世に残す本を書けた長田氏の方が、まだ幸いだった。 . . . 本文を読む

バブル獄中記とO君(2)

2012-04-11 17:38:37 | 歴史
今回の本を読むまでは、 無実の罪を被せられて服役し、何かの機会に冤罪が明かになった人物の報道を見ると、何故、被告は、取調べ、乃至は裁判の過程で、無実を主張しなかったのかと、私は不思議に感じたものである。 今回の本を読んで、その辺の事情が初めて理解出来た。 . . . 本文を読む

バブル獄中記とO君(1)

2012-04-11 17:24:34 | 歴史
歴史の真実とは、伝えられ難いものであり、 我々が常識的に承知しているものが 全く事実と逆であることも、良くある話である。  学校で習う歴史学でなく、我々の周辺で 語られる人物像の話でも、同様なことがある。 . 以前に書いた、▲歴史認識(2):[A-13]、に   佐久間ブログに在った、       「人物の誤評価の例」 :   { ▲ 出逢い(8)終章(続):O君の評価        . . . 本文を読む

原子力の歴史

2012-03-16 02:50:44 | 歴史
「原子力」の歴史を語るのならば、本当はキューリ―夫妻の話   から始めなければならない。 近頃では世間一般で   日常的に用いられる用語になった放射能の単位は      SI単位系のベクレル(Bq)だが、以前は      実用単位の、キュリー(Ci)を用いていた。   その名称は研究者の名前から来ていて、     1(Ci)が、(ラジウムRa:1gの放射能の強さ)で、        370億ベクレ . . . 本文を読む

地震予知について

2012-03-09 05:46:25 | ニュースの見方
地震に関係する科学技術情報の取扱い方の問題について   私が前回の記事: ▲朝三暮四と理系思考:[A-147] に書いた後で、同じ問題を指摘した書籍、報文の幾つかを    紹介した、新聞の書評(「今週の本棚」)、を目にした。 その筆者、海部宣男氏は、大事な要素が三つあるとして、   『①科学者の明確で責任ある発信、②それを伝える    メデイアの正確さと伝達力、③受け取る人の理解力』、   を上げ . . . 本文を読む

朝三暮四と理系思考

2012-02-21 12:04:32 | ニュースの見方
先月(2012/1)末に、地震予知の関連情報が話題になった。 「M7(マグニチュード7)級の首都地震が4年以内に起きる    確率が70%」だ、との東大地震研の見解が報道されて、    派手な反応を引き起こしたのだった。 この社会的反応は、二つの点で教訓的、である。      ★ ★ ★ ★ ★ その第一は、この地震研の見解は新しい情報ではなかったこと   である。 この同一内容の報告が公開の . . . 本文を読む

革命への予感

2012-02-11 10:57:21 | 歴史
集団の社会組織に有害な状況がはびこり続けると、   革命が生じて修正が行われる。 この仕組みが   無ければ、人類は生物全体の数億年の歴史の中で、   生き残って来られなかった。 我々のDNAの中に、   その要素が組み込まれていることは確かである。 しかし、生物個体の成長過程である「変態」や「脱皮」   などと違って、人類社会組織の成長のその仕組みが   発動するのは、個々の社会構成員の寿命より . . . 本文を読む

議事録の不在

2012-01-31 07:31:20 | ニュースの見方
昨年の国難に際しての政府の対処の記録を   残してなかったことが、いま問題になっている。   3.11関連の各種会議の議事録が存在しない、という。   そんなことはあり得ない。 しかし、同時に   「日本という国では、またか」、とも思う。   民主党政権の大失策を糊塗する為の    隠蔽作業が始まったのだ、というのが私の見解。 {▲呆れた高裁判決 :[B-105]、に書かれている   のと . . . 本文を読む

年頭のご挨拶

2012-01-09 13:47:39 | 趣味
辰年の新年を迎えて一週間経った。 我々の仲間には、父子ともに「九紫火星の辰年」に生まれた、   幸運な家族が一組いる。 この干支の生年の人は易断で   「願いて叶わざること無し」、という強運が予言されて   いる通りの新春を迎えた。 が、概して他は平凡な新春である。 「平凡な」という   ことは現在の世情では「幸運な」と同義語である。 とはいっても友人たちも、それぞれに後期老齢者らしい   正月 . . . 本文を読む

オフレコ報道と開戦70周年

2011-12-19 03:35:10 | ニュースの見方
11/28に田中聡防衛局長が米軍普天間飛行場の問題   に関連した発言中に、報道関係者に     「犯す前に犯しますよと言いますか」、      と言ったことが、大きく問題化した。 一般読者は後から知ったのだが、それが報道関係者   とのオフレコ懇談会の席上での発言であるので、   多くの報道機関は黙していたのに、   琉球新報が翌日報道したため、他者も一斉に      後追いで報道することになっ . . . 本文を読む

浄運寺の開基上人

2011-10-24 05:41:31 | 歴史
★ ★ 中野孝次の遺言と須坂の浄運寺 ★ ★ 角張成阿上人 ★ ★  法然の数多い弟子の中でも、最高の弟子で、特別な存在であった角張成阿上人。 法然入滅後、時間の経過していない時期の資料には、その名前も事績も書かれているのに、後の世の中では名前が消され、忘れ去られるようになった事情などを、纏めた2冊の本を読んだ。 . . . 本文を読む

「お医者様優遇税制」

2011-10-06 18:15:36 | 独り言
我々の仲間は以前から、開業医が社会で特権階級的に   優遇されていることに不満で、いろいろな機会に   それを訴え、銘々のブログにも書いてきた。 しかし、各種メデイアなどでは一向に取上げなかったのだが、 今週の週刊新潮(10/6号)で珍しく記事になっている。 「大増税の前に一言、言いたいことがある」という標題の記事に、 “国会議員の定数を半分にせよ”とか、“宗教法人にも課税を”   とかの7項目 . . . 本文を読む

「おひさま」の話題(2)

2011-09-25 05:11:11 | 趣味
あと一週間で、テレビ朝ドラ「おひさま」が終わる。 正直のところ、此処暫くは、流石の「おひさま」でも   少し中だるみの気配があるのかな?   、と思いながら見ていたのが、昨日9/23(土曜日)に、   ガツンと衝撃を受けた。 陽子の父親が松本駅前の   映画館で、毎日同じ映画を見ている話である。 亡母とよく似た俳優が画面に出ているため、と分かって、   陽子は、今までに自分も結構父親の心情を理解し . . . 本文を読む