二人のピアニストに思う

gooニュース、注目のトピックスで「フジ子ヘミングがNHK斬り」を見て自分でもブログを作り、発言したくなった。

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革命への予感

2012-02-11 10:57:21 | 歴史
集団の社会組織に有害な状況がはびこり続けると、
  革命が生じて修正が行われる。 この仕組みが
  無ければ、人類は生物全体の数億年の歴史の中で、
  生き残って来られなかった。 我々のDNAの中に、
  その要素が組み込まれていることは確かである。
しかし、生物個体の成長過程である「変態」や「脱皮」
  などと違って、人類社会組織の成長のその仕組みが
  発動するのは、個々の社会構成員の寿命よりは
       遥かに長いタイムスパンで起こる。
我が国では、そろそろその時期が来たのではないか
  との予感を感じる。 ▲責任者の謝罪とは? :[C-162]
  の指摘している状況の深刻さを痛感するから。


     ★ ★ ★ ★ ★

現在の日本で権力を持っているのは、法律を専攻した
        人間(東大法学部卒など)である。
 この連中が官僚になって国政を動かし、司法関係者
 になって裁判を支配する。 明治の開国以来、
 そのような社会的な仕組みが作られたのには根拠が
 有った。 (例えば、▲「司法」と「報道」(1):[B-133]、参照)。
然しながら、この仕組みが、現在の社会では如何に有害
  であるかについて、今までに何度も書いてきた。
 
例えば、昨日もテレビ報道で見ると、実に悪質な
  愛知県の酔っ払い轢逃げ事件の被害者遺族が、
  検察が犯人に危険運転致死罪を適用せずに、
  過失運転でしか起訴しなかったことを怒り、
  署名運動を起して頑張っている。 
被害者の活きざま、加害者の経歴、周辺の人達の証言、
  そしてその事件を裁判がどのように処理したか、
  を克明に報じるテレビを見ていると、本当に涙が出る。

しかし、昨日このテレビも見た私の心境は、此処に今
  書く必要はない。 以前に私自身が
    ▲昭和の青春(2) :[A-85]:[2008/5/16]、
  に書いたし、またキャズ君も書いているのだ。: → →
    ▲日本の司法制度:[C-180][2009/5/15] 
      が、今の時点で私が書きたい主張を、
        そのまま書いているからである。
キャズ君は昨日のテレビを見てからタイムマシーンで
  3年前に跳んで行ってブログを書いたのではない。
  全く同様な事件があり、 3年前の司法関係者
     (立法も、裁判も)の対応が、当時も
  今と全然変わっていない、ということである。 

法律とか、裁判は何のためにあるのだろうか。
  乱暴なことをして他人様に危害を加えると、
  自分も厳しい刑罰を受けることになる。
  だから、の様なことをしないように注意しよう、
  という気持ちを持たせることで、社会を平和に
    することも、法律の目的には有るのだろう、
        と私のような素人は思う。
  が、それは全く違うものらしい。
 
数年前に司法関係者は(不本意の様子だったが)
  「世論に押されて」、危険運転致死傷罪を作った。
  でも折角作っても、滅多にこれを適用しないのは
  要するに法曹関係者の頭脳は、世間一般の
  人間とは全く違って、一体法律というものが
  何の目的のために存在するかの理解が違うからだ。

     ★ ★ ★ ★ ★

そのことは、裁判所が、全く不必要に時間を掛けた
  挙句に、ピントはずれな結論を出すこと、
            を見てもよく分かる。 
     ▲呆れた高裁判決 :[B-105]、
   に、一例を佐久間氏が書いている。
.
余りに裁判所の判決が世間の常識を逸脱していて、
  非常識で評判が悪いモノだから、
         流石に気にするようになった。
  気にするのならば反省して改めれば良いのに、
  悪評は気になるが、「何故」とは考えないのだ。
  法律家は「何と書いてある」が大切なのであって、
    「何故」は気にしない。 そのため、
  その悪評への対応のしかたがまた、彼等らしい。
.
自分の仕事である裁判、そのために世間の標準を
  遥かに超えた高給を貰っている裁判の仕事に、
  社会で他の仕事をしている人達に、手伝いを
  させることにした。 そのことも上記のキャズ君の
     ▲日本の司法制度:[C-180] 
  に指摘してある。
.
一つの会社の中でも分業が行われて、営業は営業、
  製造は製造、研究開発は研究開発、と夫々の
  能力のある仕事を分担して会社が成り立っていく。
  自分の部所が他者に比べてダメならば
    その部署で努力をして改善すべきであり、
  他の分野の人に迷惑を掛けるべきでない。

裁判の結果が世間で批判されるのが嫌ならば、
  非常識な判決を出した判事の責任を追及すればよい。
  それが出来ていないことを指摘した記事は:
責任者の謝罪とは? :[C-162][2007/11/11]
腹立たしい「法科優遇」:[B-121]:[2010/6/21]
「腹立たしい「布川事件」処理:[B-122]:[2010/7/9]
     などに具体的に指摘されている。

     ★ ★ ★ ★ ★

形式的に「論理的」であることが決して真実を
  保証しないのは、大人の智慧である。 
  これを逆用するのが、政治家、官僚の手である。
 「絶対にバレルことのない嘘」というものが世の中に
  存在することを無視して、国会や裁判所のような
  公的な場所で尤もらしい手続きを踏んでも空しい
  ことをキャズ君が指摘し
国会証人喚問を見て思う(2):[C-115] [2006/1/20]
     、に書いてある。  そして、その様な
   法務官僚の怠慢は、行政のシステムが産み出す
  仕組みになっていることを
耐震強度偽装問題:[C-111] [2005/12/24]、
     に書いてある。

     ★ ★ ★ ★ ★

以前から仲間たちがたびたび書いていることを、
  今の時点で此処に取上げ、蒸し返した理由は、
  福島原発震災以来の世論の流れが気になるからである。

所謂専門家の評価で、最近最も劇的に変化したのが
  京大原子炉実験所の小出裕章助教である。
    嘗ての「異端児」から「先覚者」
       を経て「論客」へと評価が高まった。
  こうなると、政府関係者は、新エネルギー政策の
  決定過程に、この名前を加えたいと思う。

それに対し当の小出は「私は政治には絶望していましてね。
  今のような政治ではどんな委員会を作っても
  何も変わらない。 私は引き受けません。
  1対1の公開討論会ならば何処へでも行きますが」
  と言っている。 これは当然である。 

実際に政府の委員会、調査会に集う有識者は
  3.11以前から関ってきた原発推進派が多く、
  事務局は経済産業省、文部科学省の官僚と
  電力会社からの出向が握る。 
政府関係者は、小出のような脱原発派も
  委員会に入っていた、という事実を作りたいだけ
  であることは、小出はよく承知しているから
  上記の発言になる。

稲むらの火と古賀茂明:[C-260]
   の古賀の例を見ても同様だと分かる。

     ★ ★ ★ ★ ★

一世紀半前に起こった革命、1868年の明治維新では、
  鎖国・武家優位の江戸幕府が終焉して、開国し、
  我が国は、法科優位の新時代が発足した。

(明治55年)にあたる1923/9/1の関東大震災への対応
  は当然ながら敏速だった。 震災で壊滅した
  東京の復興にあたる「帝都復興院」が設けられた
  のは同じ月の27日。 震災直後蝋燭の明かりで
  行われた任命式で就任した後藤新平内相の
  帝都復興の議と復興省設立提議に応じたものだった。
(明治77年)にあたる1945年の太平洋戦争終戦に伴い、
  焼け野原となった都市の復興事業にあたる
  「戦災復興院」の設立は同年11月5日だった。
  その翌月には戦災地復興計画基本方針を、提案
  した(後に運輸相を務めた大橋武夫が戦時中
     から準備した素案があった)。

これらに比べると、(明治143年)にあたる2011年の
  東日本大震災では、発生後一年近くなる
  今月になって漸く復興庁が設立された。
  その設立の遅れと、設立と聞いても、国の縦割り
       行政を知る自治体職員や住民の頭には
     「回らされる窓口がまた増えるのか」
     との心配が先に来る状況だ。
  裁判や行政に対する民衆の愛想尽かしと同様に、
  政治も民衆の心を離れたのが見て取れる。


歴史の変遷は世紀単位くらいのスケールで起こるもので、
  その時が来るまでは、正論を述べても
  どうにもならない例が
日本人と先見性:[B-158]
文化の日に林子平を想う:[C-263]
などなのだろう。
 
今年は、明治が1912年の9月に閉幕して、一世紀の
  節目である。 サンフランシスコ講和条約の発効
  (1952年4月28日)で独立を回復してから60年の
  還暦である。 今、日本にはその時期、
  革命の時期、が来つつあるのかもしれない。

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