朝ドラ「おひさま」が、今月で終わってしまうのが残念だ。
{▲「おひさま」に想う:[A-137]}
に書いた通りの思い入れをもって毎日見ているのに、
そろそろドラマの完結の準備が始まったな、
と感じた一幕が、先週あった。
陽子の初恋(片思い)の相手だった河原との再会の場面だ。
このドラマは、「人間の条件」と比べてさえも、
それ以上の説得力を持つ反戦ドラマ、とも
感じられるが、この再会場面も、その一つ . . . 本文を読む
朝ドラ「おひさま」の,8/8の場面に、「仰げば尊し」
の歌唱のシーンが出て、半世紀前までの卒業式に歌われた
あの歌を、想起するときの、我々世代の感動を思った。
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今週の週刊ポスト誌(8/19.26号)の吊り広告に、
「テレビよ、さらば」、と大きな文字があって、
「また一つの時代が終わった」、
「見たい番組が一つもない」、などの
副題が付いているのが、目に付い . . . 本文を読む
「おひさま」は、久々の名作。 朝ドラだけでなく、今までに見た全てのテレビドラマの中でも、最も優れたものの一つだ。 登場人物同士が、声に出してモノを言わなくても、相互の気持ちの動きが克明に、そして微妙に視聴者に伝わってくる。 本来、ドラマとはこういうもの。 これに比べて、出演者が無闇に大声で怒鳴って走りまわるだけの、多くのドラマの作者は無能だ。 だが、当時の世相の話をすると、若い世代の人に、どうしても理解されない部分があるのが、口惜しい。
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古田君とA社に行ったのが昨日のことのように感じられても、その時に未だ学生だったT君が、A社の社長どころか相談役まで辞める日が来た。
旧友の人生に運命的な影響を与えた優秀なガールフレンドだった女性、2年前には衰えない頭脳で感銘を残したK夫人の急激な老化。
私の仲間たちも、自分らの年齢を自覚して、あまりみっともない老後を晒さないように心掛けないといけないと話し合った。 . . . 本文を読む
世界の沢山の苦しみを、自分は理解しているように思うのは、薄められた、歪められた形でしか、それを見ていないから、である。
被災地の人の窮状に思い至らない管首相の、頭脳の中はどうなっているのだろうと、世間の人は訝るが、菅首相は管首相なりに、「自分は理解している」心算でいるのだ。 彼も、人情が皆無なわけではない。 地位が欲しい、という虚栄心が人情よりも強いだけである。 . . . 本文を読む
私が総理ならば、30年も前に、我が国のエネルギー問題への対処を、外国が、どのように見ていたか、を学習してから、G8での発言を行った。 そうすれば、今回のような大ボラ発言で、信用を失墜することもなかった。 . . . 本文を読む
6/3の新聞で「避難の現場から」の報道記事を見て呆れた。
震災被害者に、日赤が「家電6点セット」を寄贈している。
6点とは、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、電子レンジ、
電気ポット、で、 海外からの救援金で購入し、
7~8万世帯に寄贈予定である。
仮設住宅や自治体が借り上げた「応急仮設住宅」で暮らす
被災者には、大変に有難い救援になっている、と思う。
ところが、これが、被 . . . 本文を読む
宮城県名取市閖上小学校の2年生の子が学校から300㍍離れた歩道橋を歩いているときに地震が起きた。 座り込んでいると、走ってきた5年生の男子児童が、「家に帰っちゃダメ。 中学校に避難しよう」、と声を掛けた。 その周辺にいた児童たちもその声に従い、中学校に避難して全員助かった。
昭和9年の室戸台風の時に、小学校一年生のY君は帰宅しようとして、建物を出た瞬間に、強風で傘を飛ばされた。 Y君は5年生くらいの子に助けられ、「濡れても傘をさすな」と諭されて、無事帰宅できた。 80歳を超えても、Y君は、その時の礼を言う機会のないことに拘っている。
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食品に定めた暫定基準値が、野菜、穀類、肉類については数百Bq(ベクレル)/kg、だが、数理的理解や表現が、枝野官房長官には無理だったことが、産地農民の無用な被害を産んで、気の毒な事態を生じた。 我々は将来の教訓としなければならない。 地震の3月11日時点で,福島第1原発1~6号機の炉心と、使用済み核燃料貯蔵プールに存在した放射性物質の総量は、7億2000万TBq、だった。 原発事故で海に放出した汚染水の放射能の総量は約1500億Bq(=0.15TBq)だったと、東京電力は4月15日に発表。大気中に放出された放射性の沃素131が13万~15万TBq、セシウム137が6000~1万2000TBq。 . . . 本文を読む
今週からニュース番組に現れた女性アナウンサーを見て、オヤ、っと思った。
まだ二日間しか顔を見ていないが、それ以前のバカども(アナウンサー、解説者)との差は、歴然である。
彼女はニュースの内容を理解して話しているから、聞き手にもすんなりと報道の意味が伝わってくる。
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昨日公開した記事:「▲審美眼を磨く方法」には、内容的に二つの事柄が盛込まれていて、焦点がぼけた。 前記事の前半は、審美眼を磨く具体的方法の話であり、後半にはその方法を拡大した応用例として“社会的情報の吸収”に対する自身の心掛けを述べたものだった。 その後半部分を独立記事として、此処に移すことにした。
社会情勢の変動の中に居るのに、旧態依然として、新聞、テレビの情報を上位において考える私の癖を反省して、今後は、情報媒体に対する審美眼も意識的に鍛えなければいけないかもしれない
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色鍋島の江戸時代からの伝統を受継ぐ、十四代今泉今右衛門氏の、
「どの展覧会に行っても、自分が見た中で、一番いいと思った作品を必ず一点決めるようにすると、目が肥えてきます」、
という話は、私も心に留めて置こう、と思った。 . . . 本文を読む
第二次世界大戦の終了後に、米国陸軍が
ドイツ軍の作戦について将軍たちから陳述記録をとり、
編纂したものの抄録が、 「運命の決断」(原書房)
という本になっている、という。
その紹介文によると、将軍たちは、 「ヒットラーは
夢想家であり、現実主義的な政治家でなかった」
ことを陳述しているが、記録調査の主任、
米軍のマーシャル編集官はこれを批判し、
「プロの将軍たちが支持 . . . 本文を読む