Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

二宮正治の超短編小説 再会 4月25日

2010-04-25 00:24:12 | 日記
 健二がまだ二十歳だった頃、仲の良かった女性がいた。真理である。ある週末に真理は健二の元を訪ねて来て熱っぽく語った。
「貴方と分かち合いたい喜びがある」
 この真理の言葉に、健二は、
「ほういったいそれは・・・・・」
 と尋ねると、
「ブルースリーの映画を一緒に見て、感動を分かち合いたい」
 と言うのである。
かくして二人は、
「燃えよドラゴン」
 を見に行ったのだった。この映はそれまでにない画期的な映画だった。
「主役がアジア系の男性」
 というそれまでのパターンに無い映画だったのだ。
映画を見てからも、二人は興奮が覚めやらず、栓抜きなしで飲めるサッポロライトを飲みながらあの映画の感動を語った。
「真理の同級生も加わって話は盛り上がった」
 彼女達の言うには、
「こんな素晴らしい俳優はいない」
 と言うのである。
「健二君、真似をしてみて」
 女の子たちのリクエストに応じて健二はカンフーのポーズを取った。
この時代、女子大生の三種の神器は、
「ブルースリーの写真、栓抜きなしで飲めるサッポロライト、井上陽水のカセット」
 だった。
 健二と真理は、燃えよドラゴンの後の作品も一緒に見に行った。
「とにかく感動」
 この一言に尽きた。
大学を卒業後、二人が顔を合わす事はなかったが、三十年以上過ぎて二人は再会した。
「昔の映画を語る会」
 に入会したらばったり会ったのである。
健二の言葉は、
「はじめまして」
 だった。
真理も同じように、
「はじめまして」
 と言葉を返してにやりと笑った。

二宮正治の週末超短編小説 題 私のイケメン

2010-04-24 00:38:37 | 日記
 彼氏のいない歴三年の陽子は週末になると、昔の映画を見るのが日課となっていた。
「今日はロバートテーラーを見よう」
 陽子は、
「哀愁、円卓の騎士」
 を見て激しく興奮するのだった。なぜならこのロバートテーラーと言う男滅多やたらに言い男なのである。
「オウ、私のイケメン」
 と陽子は呟いたのである。
ロバートテーラーの後は、フランスの名優、アランドロンの、
「太陽がいっぱい、太陽は一人ぼっち」
 を見たら陽子は画面に見とれた。
「あまりと言えばあまりのイケメン」
 だったからである。
また、
「オウ、私のイケメン」
 と陽子は呟いた。
次にクリントイーストウッドの、
「ダーティーハリー」
 を見た。
「セクシーだなあ」
 陽子はこう呟いた。そして、あた、
「オウ、私のイケメン」
 と呟いたのだった。
気がついたら夜が開けていた。

二宮正治の随筆 4月23日

2010-04-23 07:52:54 | 日記
 今の日本で一番必用な人材、それは、
「五十歳以上の女性に喜びが与えられる男性」
 である。昔風に言うと、
「後家様のアイドル、後家殺し、ゴケドル」
 である。
昔は日本全国各地にあらゆる場所にこの後家様のアイドルがいた。雰囲気があの中井貴一のお父さんの佐田啓二のような人である。日本各地で、
「ぼくを愛してくれようとしてるんですか、うれしいな。きっとこう言うのを男冥利に尽きると言うんですね」
 こんな男性の言動が聞かれたのである。
ちなみに、私のおじいちゃんも、お父ちゃんも、
「後家殺し」
 だった。女性の魂を慰められる素晴らしい男性だった。
今、日本にこんな男性が見事にいなくなった。当然、
「殺気立った女性が増えて犯罪も多い」
現在の日本は、あらゆる面で最悪なのである。
「五十歳以上の女性の魂が慰められる男性」
 が一人でも二人でも多く出現する事を願っている。 

二宮正治の随筆 4月22日

2010-04-22 02:02:42 | 日記
 前に一度書いた事があるが、
「現代の日本の世相は私が幼かった昭和三十年頃の世相である」
 私は広島県の呉市の生まれで広島市の育ちである。あの有名な映画仁義なき戦いの抗争を目の前で見た生き証人なのだ。
「さや怖かったでしょう」
 と聞かれるが、一般人には関係のない話だった。
「じゃあ一番怖かったのは」
 と聞かれると、本当の事を言わなければいけない。
「女性である」
 恋愛からあぶれた女性達が夜になると暴れていた。本当に恐ろしい時代だったのである。
「歴史の表舞台には絶対に登場する事はない」
 だが、現代の日本をこのまま放っておくと、
「取り返しのつかない事になる」
 私が幼かった頃は、人々の間に優しさがあった。
「さみしい人は周りの人が慰めたのだ」
 今の日本人にあの頃の優しさは無い。まあ、自分の事で精一杯でそんな事を求めるもの無理だが。
 マスコミが女性がらみの悲惨な事件を取り上げるようになったら、この日本はかなり深刻な状況にある、この事知っておいていただきたい。

二宮正治:もてる中年男の条件 第3回 4月19日

2010-04-19 00:21:06 | 日記
 女性にもてる中年男の条件は、
「見栄えよりも、自分の型を持っている」
 この事を知っていただきたい。
「かつての長島選手のスイングのように、王選手の一本足打法のように」
 私は長年女性にもてる男性を見てきたが、
「おれはいい男だ」
 とうぬぼれているような男は、もてなくもないが、
「いい男の割には」
 といった類の男性が多い。
「自分の型を持っていると同時に、女性に対して優しい心使いができる」
 これである。それも、
「自分流の優しさ」
 では駄目である。
「女性の立場に立った優しさ」
 を持たなくてはいけない。
これが出来るようで、なかなかできないのである。みなさん自分でよく考えてみよう。