Seiji Ninomiya (二宮正治)

Let me tell "JAPAN NOW"

二宮正治の随筆 4月2日

2010-04-02 05:17:15 | 日記
 大学の事を英語では、university(ユニバーシティー)と言う。私は幸運にも学生時代を東京で過ごす事ができた。そして、東京の街こそがユニバーシティーだったと思っている。
 地方の大学はどうだろうか。ほとんど熊やイノシシが出そうなところにある。
「理系の研究者ならどこでも一緒だろうが、文系では大きなハンディだ」
 私はこう思うのだが。
「四年間このような環境で過ごした若者が、都会の生活に適応できるだろうか」
 はなはだ疑問である。
昨日まで相談に乗っていた若者は東京の私立にも、地方の国立にも両方合格した若者である。一度は地方の国立に進学を決意した。表向きは遊学が不便だとの事だが本音は、
「自分の先輩になろうとする人達の言動に大いに失望した」
 これである。
地方再生が叫ばれているが、
「地方の大学がレベルアップして、東京の大学出に負けないくらいの実力を有している人材」
 が輩出できないと、地方都市に明日は無い。
「地方にはこの動かし難い事実」
 が突きつけられている。