毎日新聞 2023/9/19 19:28
38年間にわたり毎日新聞朝刊などに政治漫画を描いてきた、漫画家の所ゆきよし(ところ・ゆきよし、本名・片山喜之=かたやま・よしゆき)さんが16日、胃がんのため死去した。76歳。葬儀は近親者のみで営む。喪主は妻登美子(とみこ)さん。
1947年、名古屋市生まれ。南山大学在学中から地元紙などに風刺画を描き始め、会社員を経て78年に漫画家として独立。政治漫画では「毒をいかにオブラートに包むか」を模索し、「2頭身」の政治家たちが躍動する作風にたどり着いた。85年3月から毎日新聞で連載を始めた。93年に日本文芸家クラブ大賞(美術部門)、2009年には日本漫画家協会賞大賞を受賞した。
岸田政権発足直前の2021年10月3日付毎日新聞朝刊に掲載された所さんの風刺漫画
政治漫画の毎週の創作スタイルは、掲載2日前の夜に、その週に話題となった事象を基に3案ほどラフスケッチを描き、この中から1案に決定。これを仕上げた作品を朝刊紙面に掲載していた。本紙では、組閣や内閣改造・自民党役員人事などの際、閣僚や政党幹部の似顔絵も担当した。
最近胃がんを患い、闘病しながら創作活動を続け、今月17日朝刊に掲載した漫画が遺作となった。
所ゆきよしの政治の風刺画は、大好きでした。私と同年だったんですね。
ネット上の所ゆきよしさんはこちらです。 Cartoon ART 『TOKORO屋』
心からご冥福をお祈り申し上げます。
政治社会、一人一人の特徴をよくとらえジャーナリズムの一つとしてまだまだ活躍してほしかったですね残念です
人は誰でも病気になることは免れませんね
昔の話ですが、民主党政権の時の国会質問で、前衆議院議長の大島理森(おおしま ただもり)氏が「(所ゆきよしさんの毎日新聞の)風刺画にはこのように描かれていたが・・・」との国会質問をしたのを思い出します。
そんなことって凄い!と私の記憶にはずっと残っています。
>人は誰でも病気になることは免れませんね
そうですね。
大金持ちの大スターが医療費をいくらを積み上げても治らない時は治りませんよね。
所ゆきよしさんが亡くなられたことは実に残念です。