気取らずにワインとカメラを勉強しよう♪

★ワインとカメラのだらだらした備忘録

ソライア

2013-01-20 05:39:13 | 日記
1385年にワインビジネスをスタートさせたアンティノリ。
サッシカイヤ一族とは血縁関係にあり、
当初はサッシカイヤのワインメイキングにも携わっていた歴史を持ちます。
1970年代に「ティニャネロ」「ソライヤ」といった世界的に有名なスーパータスカンを生みだし、
トスカーナワインの品質向上を牽引していきました。
現当主は、26代目となるピエロ・アンティノリ侯爵。
3人の娘たちと共に伝統を重んじ、革新し続けるワイナリーです。

アンティノリの魅力は何と言っても、イタリア各地に”その土地のスペシャリスト”
と言うべき個性を備えた、素晴らしいワイナリーを数多く所有していることです。

代表的なワイナリーとして、キャンティ・クラシコに3つのエステートを所有しており、
フラッグシップのワインを生みだすテヌータ・ティニャネロ、
キャンティ・クラシコのペポリ、
キャンティクラシコ・レゼルヴァのバディア・ア・パッシニャーノです。

その中でテヌータ・ティニャネロ・エステートは、
ティニャネロ、ソライヤの2つのスーパータスカンを造り生み出しているエステート。
特徴は世界でアンティノリだけが取り入れている、
「アルベレーゼ」という白い石を使用したサンジョヴェーゼの栽培方法にあります。
畑にもともとあった大きな白い石を砂利の大きさまで砕き、
ブドウの樹の列に地中20㎝程度から地表まで捲きます。
そうすることにより、水はけがよく、ブドウが水っぽくならず、また雑草の繁殖も防いでくれ、
石によって反射された光がサンジョヴェーゼの穏やかな果熟を助け、質の良い味わいが生まれるのです。
これらは大変な手間とコストがかかり、
アンティノリでも、テヌータ・ティニャネロのみがこの方法を取り入れています。

近年イタリアで爆発的人気を博している「スーパータスカン」。
そもそもスーパータスカンとは、古くから伝わるイタリアのワインの法律に縛られずに、
自由にワインを造りたいという発想から生み出されたもので、
特徴としてあげられるのは、
・イタリアの土着品種でない外来品種のブドウを使用すること
・高品質なワインを生産し、評論家から高い評価を得ていること

そのスーパータスカンであるアンティノリの代表格ソライアは、
造り手のユニークな発想により生まれました。
サンジョヴェーゼとカベルネの相性のよいことがティニャネロにより証明されたので、
その比率を逆にしたらどうか?という遊び心で造られたのが、何とソライアなのです!!
これが、イタリア国内では異端視されましたが、海外で評価が高まり、
イタリアでの格付けを超えて「スーパータスカン」と呼ばれ値段が一気に高騰したのです。
まさに、サッシカイアと並び、革命を起こした、スーパータスカンの走りと言えるでしょう!



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