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なぎのあとさき

日記です。

夏を求めて

2010年08月05日 | 日々のこと



立秋の少し前。
東京にいると、
夏がもったいない!という気持ちがつのり、
時間があると南下して、
横須賀や湘南に出かけていた。

風が少し変わったとはいえ日中は猛暑で、
歩くだけで汗が噴出す炎天下に、
鎌倉の山の方にも行ってみた。



駅を出てすぐのところに、
萩の花は早くも咲いていた。

北鎌倉は、鎌倉駅周辺よりも
鎌倉らしさを感じるところ。

その日は、駅を出ると日射しが強すぎて、
世界のほとんどが真っ白!ハレーション。
日向に出られない。

でも、木陰がたくさんある。



時間を間違えた某君に少し待たされたけど、
夏の感覚と美しい眺めは、
まずは一人でじっくり味わいたいので
ちょうどよかった。
東京だったら帰ってるところ。

暑さでくらくらする日に、
海と山が一度にあるところにいると、
潮風と、緑や土の匂い、
強い陽射し、
蝉しぐれとかが渾然一体となった
夏の空気にすっぽりと包まれて、
自分がなくなったようになり、
ふわふわの夢ごこちになる。

それが東京にいると味わえないのがもどかしく、
湘南か横須賀に引っ越したい~という気分に
しばらくはまってたけど、
仕事もあるしそうもいかんので、
行ける日は週末でも平日でも、そんなに時間がなくても、
電車でも車でも、さっさと海に行く
ということにした。

浄智寺の坂をのぼり、
蝉しぐれを聞く。



円覚寺の入り口にある池

円覚寺では見晴らし台のお茶店で、
遠くの山やお寺、
風になびく竹の葉を眺めつつ、
柚子のかき氷で生き返る。
いい風も吹いていた。

境内に下りて、
木陰のベンチで一休み。
づーりんゆかりの
いなり寿司をいただく。



お店の風情もさることながら、
包み紙も鎌倉の風景によくあう。
お揚げが厚めで味がよくしみていて、
シンプルで美味だった。

亀ヶ谷の切通しはとても涼しくて、
坂道でも歩きやすかった。
平日なので人も少なくて。
深く濃くなった緑、
軒先に咲き競うさるすべり。



そのまま由比ガ浜まで歩き、
潮風に吹かれながら
砂浜でピンクの夕焼けを見る。

顔も身体も潮と砂だらけになったけど、
さらに石川町に出て、
とびこみで大当たりの中華を食べて、
ビールを飲んで、
山下公園で酔い覚まし。
元祖ベイの港の明かり。
海風に吹かれているうちに、
砂も潮もきれいに落ちて、
さらさらになった。

一日ずーっと夢ごこち。
夏だもん。

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