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なぎのあとさき

日記です。

さよなら、さよならハリウッド

2005年05月16日 | 映画の話(ネタばれ)





土曜日の朝は庭の除草、農薬散布があるので、
この前植えた花の横に、
「この草花はこのままでお願いします」
と最大フォントで書いて夜のうちに貼っておいた。
草刈をする庭師さんの様子を、
モンチが網戸にのぼって見ていた。
雑草も、木の新緑もきれいさっぱり刈られて、
寒々しい庭になった。
植えた花だけは無事で、白い花に新しい蕾がついた。

Cが携帯のメルアドを変えるというので、
どんなアドレスにするのか楽しみに待っていると、
私とCのユニット名(私とC以外誰も知らない)だった。
ボブ関連の言葉はどれも既に使用済みだったとか。

迎えに来てくれて、ローズティーをいれて一服。
モンチが出てきて、羽の棒で遊ぶ。
最初びくびくして隠れてたくせに、
おもちゃを見ると、ズダダダと猛烈ダッシュで飛びついた。
ビーは寝室で寝っぱなし。
殿はダーと一緒に和室にいて、
「女どもの話なんてバカバカしくて聞いてられるか」という風情。

うちでのんびりしてから渋谷へ行くと、
10分遅れで映画に間に合わなかった。
予定を変えて、恵比寿ガーデンシネマへ。
「さよなら、さよならハリウッド」は、
「最後の回まで満席だったので、急遽レイトショー開催」と張り紙が。素晴らしい。

1時間ちょっと時間があったので、渋谷に戻ってゴールドラッシュ。
食べる時間は30分くらいしかなかったけど、
「急いで食べても食べた気するよね」「するする、全然満足」
二人とも300グラムを予定時間より5分早くたいらげ、
余裕をもって再び恵比寿へ。

ウッディ・アレン「さよなら、さよならハリウッド」

ウッディ・アレンの映画って、見てる間は楽しくて、笑って、
見終わった後に幸せな気分がちょっと残ってて好きだけど、
時間がたつと内容をすっかり忘れてしまうので、
ストーリーをメモしておく(ネタバレ)。

ハリウッドの映画製作会社で働く美人プロデューサーのエリーが、
新作映画の監督に、元夫であるヴァルを推す。
ヴァルは変人と評判なので、周りは皆反対するけれど、
エリーの尽力でヴァルが監督に選ばれる。
ヴァルは今でもエリーを愛しているけれど、
エリーの今の男は、同じ会社の重役で、L.A.にプール付きの豪邸を持つオヤジ。
クランクインの後で、ヴァルは神経性の病気で一時的に失明してしまう。
ヴァルとエリーは失明のことを皆に隠して撮影を続ける。
ヴァルの目となり手足となるエリーの優しさに、
ヴァルはチューしたくなり、二人の間にいい感じの時間が流れ始める。

アレンはもういいお歳にしか見えないけど
セックスセックスいってるし(「会話なんてダシだ!」といっていた)、
自分よりデカい美人女優にチューチューしても
全然不自然じゃないのがお見事。一途さがよかった。 
ヒロインのティア・レオーニは、知的さとナイスバディを併せ持つ金髪美人。
くっきりした美人なのに、柔らかい感じのあるきれいな人だった。
若い恋人、ロリもかわいかった。
ビバヒルのヴァレリーが、巨乳娘の役で出てきた。
唯一ヴァルの味方で、エージェントのアルも、面白くていい顔のおじさんだった。
プロデューサーサイドにときどき出てくる金持ちオヤジが、
見るたびに日焼けして顔が真っ黒になってくのが気になった。

終わりの方の公園のシーンは、マンハッタンに日が落ちて、
ソー・ロマンティック。
見終えた後、あたたかい気持ちが心に残っていた。


月はどっちに出ている

2005年05月04日 | 映画の話(ネタばれ)



またきたな



そろそろ暑いのだが

カーテンの隙間から、
明るい金色のひらひらした八重の小ぶりのバラと、
白いカスミ草の花束が出てきた、と思ったらモンチだった。

少し前から見たいと思ってた「月はどっちに出ている」。
DVDになっていないので、ビデオを借りて見る。10年ぶりくらい。
この映画の岸谷五朗、なんかカッコイイ。
うそつきだけど、つかないとこではつかない。
ろくでもないけど、スジはとおす。優しい。射るような視線。
なんとなく覚えてるシーンは男と女のシーンで、
やるせなくて熱いセックス、
昼下がりに並んで路地を歩く二人、
ベランダのシーン。今見ても良かった。
単調な切ないBGM。
月の出てるシーンは、記憶の中で、
いつも見てる月と東京タワーとごっちゃになって美化されていた。


女が階段を上る時

2005年05月02日 | 映画の話(ネタばれ)

土曜日もいい天気。ダーはトークショーの仕事。
ママに電話すると、暇なので遊びに来ることに。
布団を敷けるように倉庫部屋の掃除。
冬物を仕舞ったり、いらない紙袋を捨てたり。
掃除の間中、猫たちが入れ替わり立ち代り様子を見に来る。
猫立ち入り禁止のクローゼットを開けると、
すかさず中に入るビー、真似して後を追うモンチ。
うむを言わさず掃除機を近づけると2匹ともダッシュで逃げた。

チャリで駅まで。
明るい色の新緑に、鮮やかなツツジ、薄紫のハマダイコンの花。
駅でママに会い、デパ地下の生ジュース。
マンゴージュース、甘さとビタミンが体中にしみる。
もんじゃのお店で生ビール、めんたいモチ、葱もんじゃ。I家の呪いの話を聞く。

藤の花を見つつぶらぶら戻る。
ダーの夕食を一応作ってもらってから
ママはモンチとたっぷり遊んでいた。
殿はもちろん一番甘えて撫でてもらっていた。
ビーは一声鳴いて私を呼んでは別部屋でミーティング。
(いつもいない人がいると、落ち着かないの、あたち。何とかちて!)

ママ「うちにね、蘭が咲いてるんだけど、ビーみたいなの」
「まぁ、ビーが蘭の花なんて嬉しいわ」
「その横に、虎の尾の葉っぱが出てるの。
虎の尾って名前だけに、男の子の殿みたいでしょ」
「うん」
「そこにね、植えたばっかりのアマリリスが、
好き放題に葉っぱ伸ばして、蘭と虎の尾の邪魔してもうだいなしなのよ。
モンチみたいでしょ」「ええ…」
その様子、見てみたい。

成瀬巳喜男「女が階段を上る時」。
銀座のホステスの悲喜こもごも。全然古い感じがしない。
その日その日の風が吹く、今も銀座のどこかでありそうなお話。
六本木でバイトしてた時を思い出して懐かしい。
階段の感じが、バイトしてたお店にそっくりで、
階段を上る時の気持ちがフラッシュバックするような。
秀子さんは雇われママ。
色っぽいけど、芯の白い女。やはり白い部分が美しい。
当時にしてはハイカラなマンションの部屋が印象的。
あんな家に住んで、毎日違う男が訪ねてくる生活も楽しそう。
でも病気になったとき、面倒見てくれる人なんていないから、
実家に帰るしかないのが切ない。
時々流れるアンニュイ風味なBGMが映画の雰囲気によく合っていた。
雁治郎(大阪カリスマオヤジ)、森雅之(女たらしオヤジ)、
加東大介(イカサマオヤジ)のオヤジ対決も見どころ。
みんなはまり役すぎで、ほとんど素に見えたりする。
そんな胡散臭いオヤジ連のなか、
マネジャー役の仲代達也はギリシャ彫刻ばりの男前。


夏の始まり、一日すっぽり

2005年04月30日 | 映画の話(ネタばれ)

GWが始まった。
といっても、周りは普通に仕事してる人ばかり。
ダーもほぼ毎日仕事、Cも5月2日まで仕事、
会社もGWなんて無関係に仕事。
でも私としてはこのチャンスに息を抜きたいので、
木曜に原稿を出し切って今日は休み。

休みの日、自然に目が覚めるまで眠り、
起きてからのんびり家事、猫と遊び、身支度をして、
それが終わってから何をするか考える。
予定はなしで、その時何をしたいか、で動き出す。
今日は、うっかり鬼武者3を始め、
ちょこっとやったら目も神経も疲れたので止めた。

昼過ぎに徹夜明けのダー帰る。
ダーが寝てしまうと、ボブを聞きながら、
「気狂いピエロ」のDVDを音無しで眺めながら、ボヘーッとすっぽり。

いつの間にやらお隣のブドウ畑には、
青々とした葉っぱが棚いっぱいに広がっている。
今日は夏日。半そででも暑いくらい。
窓を開けてても暑い。
猫たちもちょっと歩いては床の上にごろん。

ネット通販で頼んでた猫グッズあれこれが届き、
丸型爪とぎをさっそく開ける。
マタタビの粉をふりかけると、モンチが来てごろんごろん、
殿も来てモンチを追い払ってごろんごろん。
もう一つ開けると、ビーも来てごろんごろん。
モンチが来てビーをパンチしてごろんごろん。
3匹とも爪とぎに抱きついて遊んでいた。
古いボロボロの爪とぎを捨てたいけど、
そっちもまだ使ってるので捨てられない。

Cが来て、ボブを聞きつつ、
ストロベリーローズのお茶。
家を出て、三茶でおにぎりを二つ買って新宿タイムズスクエアへ。

ペドロ・アルモドバル「バッド・エデュケーション」=写真。
濃い。色も空気も内容も。
最初から最後までドキドキしっぱなしで、
すっぽりハマった。
おにぎりを食べるタイミングなんて1度もない。
絵はすごく綺麗、緑、赤、青、肌の色。
俳優もカワイ子ちゃん揃い、少年の歌もすごい。
しかし、気持ち悪い部分の印象が強すぎ。
夏の幕開けに、ふさわしいというより、
いきすぎな暑苦しい映画だった。

この映画の後で、聖なるボブを聞く気にはなれず、
ジェイコブ・ミラー。
小さい音で控えめにして、
映画の濃ゆーい余韻にもんもんとしてたけど、
窓を全開にして風を浴びながら星を眺めていたら、
ジェイコブがすっぽりハマる一瞬があった。
夏が来たのだ。
ジェイコブのアグレッシブな歌声が、
「夏が来たぞ、コラァ!」と歌ってるみたい。音量を上げる。
「夏が来た~!」「夏だ~!」

沈みかけの月を見つける。
昨日とほぼ同じ方角に、昨日より1時間くらい遅れで浮かんでいた。
半分よりちょっと太めのぷっくらした月。
満月もいいけど、影のある月もいい。
目黒過ぎたあたりで道に迷う。
ガードレールにまきついた蔦が大きなつやつやの葉っぱをひろげ、
モッサモッサしていた。

地図見て方向つかんで駒沢通りに出て、三茶のスーパーで買い物。
シャスミンの植え込みの匂いをかぐ。
「すごい」「すごいね」「すごいよ」「ボキャブラリー少な!」
夏の始まり、1日すっぽり。

CS「刑事まつり」。
黒沢清監督の、不気味でおかしくてすごかった。
青山真治のも面白かったけど、清ファンとしては、
一度くらいサングラスとって欲しかった。内Pじゃないんだから。声がセクスィ。
ほかのは、早く忘れたいようなシロモノでした。
人の作ったものの悪口は趣味じゃないけど、
作った人もそう思ってるんじゃないでしょうか。
ダー「この映画を映画館に見に行かなかった人は勝ち組ってことで」


のんびり

2005年04月18日 | 映画の話(ネタばれ)



あったかいにゃ

月~金まで仕事に行って土曜も出かけたので、
日曜は何もしないで家にいることに。
天気がいいので布団を干して、毛布、シーツなど洗う。

「サイモン・バーチ」、続きを見る。
アーヴィングの原作を読んだのは7年くらい前。
ストーリーは忘れてるけど、
登場人物はなんとなく覚えてるイメージそのまま。
とくにジョーは、優しい感じのハンサムで、
ママもおとぎ話に出てくる美人風でよかった。
サイモンも、ちょっとつぶれたかん高い声がよかった。
物語のクライマックスに入って嗚咽。きた、これもきた、と涙が止まらない。
声が出るほど泣くのは久しぶり。
ストーリーより複線に泣かされる。
アルマジロ一つでアルマジロが出てきたシーンが蘇るし、
ミシシッピってことばだけで、二人の川のシーンが浮かぶ。
小説にはもっと複線が多かった気がするけど、映画はこれで十分。
ジョーが司祭に挨拶した後ベンの手をとるとこが好き。

派手にヒック、ヒックしてたら、膝に乗っていた殿が(何事か?)と
驚いていやいやするので、泣きながらポンポン。
するとご機嫌でまた寝た。
ダーも涙をふいてた。

晩御飯は出前インドカレー。
いつものアルー・マター、チキン・マサラに加え、バター・シュリンプも。
ちょっと食べ過ぎたので、お風呂上りにパワーヨガを1セット。
終わったところでFila Brazilliaの3rd.をかけてストレッチ。

ビーは干した毛布の上で気持ちよさそうに居眠り。
モンチはソファに寝転んで本を読んでると必ず来て、くっついて丸まる。
丸まってたのが次第に伸びて、私はソファの端に追いやられ、
落っこちそうになりながら読書。
モンチも大きくなったな、こんなに場所とるなんて。
殿は私の膝とダーの膝を行ったり来たりして漫遊。

ガキ使(次長課長の七変化は笑った)、
ダーが仕事を始めたので、いただきものの鬼武者3を少し。


あらくれ

2005年04月17日 | 映画の話(ネタばれ)

恋するときは命がけ、安定なんてつまらなくてイラついちゃう、
でも妾なんてまっぴら御免! というビッチ女の一生。

最初の男のときは秀子さんもまだヒヨッ子で、
どうしようもない男をどうにもできない。

次の男。雪国の旅館。屋根の雪が落ちて、自分の中のビッチに目覚める。
この男もろくなもんじゃないけど、
彼はビッチ女の虜になって優しさを見せる。
でも妾は嫌だから東京へ。

加東大介が出てきて、映画のトーンが変わる。
加東大介はどの映画でもそう。
「浮雲」でも、物語の真ん中あたりの伊香保のシーンで登場し、
陰鬱なトーンを変える。
加東大介なしであの映画を見続けるのは辛いかも。
「秋刀魚の味」でも、英治郎のラーメン屋の侘しい空気を一変させる。

で、「あらくれ」では、ビッチ女の旦那に!
「こいつは月のめぐりで…」といってぶつあたりで、
ついに旦那を持ったか、と思う。その後水をかける秀子さん。
やり手ビッチは旦那を持つと、やり手オヤジになっていく。

遠くで聞こえる太鼓の音、虫の声、雅楽みたいな音楽、
よく晴れた日に車を止めて大介と秀子が一服するシーン、
口喧嘩しながら二人でかき氷を食べるシーン、
2階の借り部屋で再開した二人が火鉢の上で手を握り合うシーンと二つ並んだ下駄、
ハイカラな服を着て自転車で走る秀子さん、
大介と秀子のとっくみあいの喧嘩がよかった。

かねてから恨みをかっていた女との喧嘩もすごい。
そこにこっそり靴をとりにきて、
喧嘩を止めずに逃げる加東大介は笑えるんだけど、
そんな彼とは、ずっと別れることはなさそうだ。

ラスト、颯爽と歩き去る後姿。明るい雨が降っていた。


浮雲

2005年03月28日 | 映画の話(ネタばれ)

成瀬巳喜男『浮雲』

どーしようもない浮気もんのろくでなし男。
でも、会えばいつも優しい男。
ダーいわく「ダメ属性フル装備」なのに、女には優しくてモテモテな男。
そんな男に惚れた女の一生。
何度裏切られても、ほかに男を作ってみても、女は男に惚れ続けてる。
自分の思い通りにならない男に対して
「あなたは私のもの」と思うときの一瞬の幸せと、南の島で燃え上がった恋のために。
「あたしも連れてって、一人でおいてかないで」っていう秀子さんの色っぽいこと。
恋を貫く女の一生。究極の恋の映画だ。
初めて見たとき、雨ばっかり降ってやたら暗い救いのない映画だな、
なんて思った私は若かった。
一人の男に惚れ続け、色気たっぷりに生きて、幸せの絶頂で死ぬのだ。

男女のどうにもやるせない会話、とくに秀子さんのなげやりでやさぐれた話し方、
男のダメっぷり、雨、加東大介のお人よしの旦那ぶりが好き。


ONE PIECE-オマツリ男爵と秘密の島-

2005年03月27日 | 映画の話(ネタばれ)



河原の近くで見た薄紅の木蓮



朝ご飯、トースト1枚、バケット2分の1本、
昨日の舞茸ご飯の残り、スクランブルエッグとハムとトマトのサラダ、
ウインナー、紅茶、コーヒー。

MTVでケツメイシ「さくら」。
クリップ見てたら、映画監督を目指してたYくんのこと思い出した。
部屋の感じといい、萩原聖人の演技といい…。
こうしてみると、ありがちな話みたいな気もしちゃうけど。
10年近くの時を経て、客観的に思い出せるようになった気もするけど、
今でも思い出すのはちょっと怖い。
しかし、ケツメイシは思い出の歌ばっかり歌ってるなぁ。まだ若いのに。

ダーと渋谷へ。
ダ「ワンピの映画見るのなんて最初で最後かも」
「知ってる? 最近あたしたち一緒に見た映画ってアニメばっかり」 
インクレディブル、ハウルときて今回ワンピ。
ダーも私も揃って渋谷TOEIと渋谷東急の場所を勘違いしていて、
回り道してしまい、16:15のラストの回に間に合わなかった。
西武で化粧品、ファンデ(7000円)、ナイトリペア(14000円)、口紅(3500円)。
HMV前で一服、HMVにちょっと寄り、マツキヨで買い物してから、新宿へ移動。
映画館の場所を確認して整理券もらってから、
プロントで軽くご飯。
ダーはビール、私は生ブラッドオレンジとローズマリーのお酒のカクテル。

映画館は思いのほか小さくて満員。
子供1割、あとは大人。
予告が始まってもがやがやしててお茶の間感覚な映画館だった。

『ONE PIECE-オマツリ男爵と秘密の島-』(ネタバレあり)

オープニングで、みんながオマツリ島の話で盛り上がってるときに
ルフィがおとなしくて、(なんだかワンピのようでワンピじゃない)と思った。
このズレと、綺麗な映像で、最初から(夢を見てるみたいだナ)と思った。

絵が綺麗。海も、建物も、ジャングルもとにかく綺麗! 
ルフィたちの絵も、栄ちゃんの絵とはテイストが違うけど上手い。
色調が淡くて気持ちいい。それだけで見てて飽きることはなかった。

前半は、金魚すくい、浮き輪投げのシーンは結構笑えて、
映画が始まってもお茶の間感覚でざわざわしていた。
でも、ところどころで、いつものワンピとのズレを感じる。
ルフィがおとなしい。
ナミが自分から試練に出るなんていってる。
ウソップの逃走なんていつものことなのに、ナミがいつまでも怒ってる。
サンジが、見知らぬコック相手にムキになってる。
チョッパーが、あんまり人見知りしてない。
こういうズレと、
時々視界と声だけになる演出で、(ますます夢見てるみたいだナ)と思う。

そして物語は、わけのわからないまま追いかけられたり、
仲間が消えたりと理不尽な状況に追い詰められていく。(これは悪夢だったのか)
ルフィが絶望しかけてるし、ゾロとサンジが簡単にやられちゃってるし、
敵もエヴァの使途みたいなワンピにはない敵で(嫌な夢になってきた)と思う。

夢オチは困るけど、夢みたいなアニメは楽しい。
(夢から醒めずにずっと見てたいナ)と思ったくらい。
だから、説明不足でも別にいいや、という感じだった。

シーン的には、ナミが金魚を見上げてるとこの間、
海に落ちたチョッパーをルフィが助けようとするとこ、
ゾロサンの喧嘩、チョッパーが女の子助けるとこ、
女の子がチョッパーを助けようとするとこ、
ルフィが「ゾロー」と叫ぶとこがよかった。
ルフィは、ちょび髭を助けるとこが一番かっこよかった…。

夢から醒めた直後に新宿の雑踏はキツイ。
新宿3丁目から地下鉄に乗る。
新宿と渋谷の駅なんか通ったら興ざめもいいとこだ。

うちに帰ると、玄関がちょっと濡れてて、
輪ゴムみたいなものが落ちてる。
猫の誰かが輪ゴムを飲んじゃって吐きだしたのかな、
なんて思いつつ、猫たちにご飯をあげてから拾いにいってよく見ると、
どうも輪ゴムとは違う感じ…。
ネットで調べたら、猫回虫ってのにそっくり。
「春は寄生虫が冬眠から覚めて活動を始める」
身体の中で冬眠なんてあるのか疑わしいけど…。
3匹の誰が吐いたのかわからない。
下痢の子もいないし、吐くのもたま~に殿がちょっと吐くくらいで、
そんなに心配はないと思うけど、早めに駆虫するのにこしたことはない。
明日は病院、3匹分のウンコを採取しなくちゃ。


恋ごころ

2005年03月22日 | 映画の話(ネタばれ)



おっ!やるにょか?



どうにゃ!

大きくておいしそうなシュークリームを選んでる夢。
オーソドックスな白いクリームのにしよう…と思ったら起こされた。
11時頃パパを見送るために一度起きる。
コンタクトなしで視界がぼやけて寝ぼけたままパパに、
「入籍はしたの?」と聞かれたような。
「まだ…」「早くちゃんとしなさい」「はい…」
送り出してから、二度寝。1時半まで。われ鐘による貧血でいくらでも寝れる。

いい天気。
ママと朝ご飯(かつぶし梅ご飯、ササミのマヨみそ胡麻和え・
胡瓜・トマトのサラダ、卵スープ)を食べて、お彼岸なので仏壇参り。
それからママ、明後日からの温泉旅行に何を着ていこうか考えて、
いろんな服を出してきて私に見せる。
バーゲンで買った服や、ママ友のO幡さんが送ってくれたレースのカーディガンなど。
ママは猫たちに会いたいといって、
ずっと一緒にうちに来ようか考えてたけど、
明日ゴミ捨てがあるので諦める。
バス停まで見送ってくれたママ、
山を眺めながら「あんたがもっと早く起きたら、
あの山のあの辺とか散歩できたのに」
バス停で私、「海の近くにおうちがあるっていうのは、やっぱりすごくいいことだ」
「そう? Nは家売りたくないの?」「そりゃね。でも私が決めることじゃないから」
「そう。でも不便なのよね~」「また来るね」「また来てね」

帰り道、ハルカリのBABY BLUEを2回くらい聴いてみる。
うん、確かにBOOWYのBABY BLUEのイントロが聞こえる。
途中でジャンプ買って読む。
ワンピ、ロビンちゃんの事情がわかって、ナミと同じ気持ち。
アイシ、まもりちゃんの豹変が演技でホッとした。
あったかくてうかうかして、横浜で乗り過ごしてS駅まで行き、
S駅から逆方面の列車に乗ってしまう。
S駅でCにメール。Cもお墓参り中だった。
O駅で晩御飯の買い物して、なんとか明るいうちに帰宅。
2日ぶりに会った猫たちを順番に撫でたり、だっこしたり、ポンポンしたり。

DVDでジャック・リヴェット「恋ごころ」。3回に分けて見終える。
恋ごころのせいで楽しかったり、嬉しかったり、切なかったり。
恋ごころを武器にしたり、恋ごころを賭けて決闘したり。
パリは恋の都。皆が恋を上手に、きれいに、最高に楽しんでる。
男女とわず2人だけのシーンが多い。
会ったばかりの2人でも、ちょっとしたきっかけで親密な時間が流れ始める。

女優3人、みんなすごい美人でもナイスバディでもないけど、
自分にしかできない着こなしで、パリの美しい街並みに溶け込んでる。
カミーユの、すらーっと細い体で素肌にピタッとしたニットがかわいい。
ドミニクのちょっとフェミニンなワンピースもかわいい。

カミーユが屋根から出てくるシーン、
ウーゴとドミニクがセーヌ川を歩くシーン、
ドがウーゴにコクるシーン(見てる私の気持ちを代弁してくれるから)、
ウーゴがドアを開けないシーン、
ウーゴとピエールの決闘のシーンが大好き。
ウーゴ素敵。かっこよくてかわいくて、大人の男。

鐘前は武のキナ臭い映画がはまったけど、
鐘が鳴っちゃえばフランス映画最高!
これから毎月、キナ臭いのとフランス映画と、
1本ずつDVDを買おうっと。
お次は、同じくリヴェット「パリでかくれんぼ」もしくはロメールの何かと、
武「ソナチネ」もしくは黒沢清の何かを買おう。


HANA-BI

2005年03月18日 | 映画の話(ネタばれ)



CSで「HANA-BI」をやってたので、今日は最初から見る。
今日のイライラ気分が吹き飛んだ。
武がチンピラどもを殴るときの底なしのイライラ感に比べたら、
私のイライラなんてライトなもんだった。
あまりの緊張感に、イライラなんかしてる場合じゃなかった。
暴力シーンを見てたらすっきりした。
やられる人はくずばっかりだし、無駄な動きがないしかっこいい。
鐘前にキナ臭い映画ははまる…。

青い海、青い花、青い空。青っぽい画面がきれい。
海と空が同じくらいの青になってる東京湾がきれい。

大杉漣のシーンがどれもいい。
桜のシーンはきれいすぎて、あの世とこの世の狭間のようで、
不吉な予感がした。陽炎座の桜のシーンみたいに。
深遠から戻ってくる人間を、何度かの短いカットだけで見せるのに、
あの絵は不可欠だ。レンレンの心情だけじゃなくて、時間の経過もわかる。

武が奥さんを笑わせたり、守ったり、肩を抱いたり、相手を思いやる動きが美しい。
嬉しそうに笑う奥さんがかわいい。
夫婦の日々には、言葉はなくとも、伝わりあうものがある。
それは多分、生命そのもの。
夫婦が、惜しみなく与え合うもの。

武がお寺の鐘を鳴らし、野良猫たちが鐘の方を眺めるシーンがよかったな。

ダーから電話。
朝、イラついてた私は彼を平手打ちしたのに、
いつもの明るい声で「今打ち合わせ終わって会社戻って校了やって」うんぬん、
としゃべってる。
「帰るときまた電話するから」
「もう寝るから電話いらない」
「うん、じゃあ早く終わったら電話するよ」(今午前1時なんだけど…)
「じゃーね」思いっきり不機嫌な声で切る。
怒ると怖いってとこ見せないと、何もしないんだから。

彼は私を笑わすすべをよく知ってるから、
向き合って話なんかしてると、
しまいには笑っちゃってダメなのだ。
だから、家のことを私に任せきりなことを改心するまでは、
なるべく顔を合わさず話さずにいるつもり。

改心してくれたら、惜しみなく何でも与えるつもり。


ママの誕生会~二度目のハウル

2005年01月31日 | 映画の話(ネタばれ)





ちぇまい…(じぶんでわりこんだといえ)

予報通りのいい天気、予報では気温は下がるといっていたけど、暖かい。
ダーがコーヒーを淹れてくれて飲みながら出かける支度。
ビーがどこに行くのか心配そうな顔。
「今日はね、ママの誕生会なんだよ」といって出かける。
あまりにいい天気なので歌を歌いたくなる。
サニーデーの青春狂騒曲を少し。
最寄駅で花を見るがあまりいいのがないので、品川へ。
品川で花屋がすぐに見つかり、赤いバラとグリーンを少しの花束。

待ち合わせ時間より10分くらい遅れて、やっぱり私&ダーだけ遅刻。
30階の窓の外に、富士山が見えた。
雲がかかっていて、見えたり隠れたりしている。
キールロワイヤルで乾杯。甘くておいしい。
乾杯して、ママに花束と、指輪をプレゼント。
指輪が映えるようにと、ママはきっちりマニキュアを塗っていた。
ガーネット、ピンクサファイヤ、ホワイトトパーズの指輪は
窓からの光のもとで見ると、優しくてかわいくてママにぴったりだ。
「今日は集まってくれてありがとう」と、ママは嬉しそうだった。
お店でも、かわいい花束をプレゼントしてくれた。今日のコースは、

○鴨のテリーヌ(私だけサーモンのタルタル)
○若鶏のコンソメスープ 松茸を浮かべて
○甲殻類の可愛いドーム見立て グリーンソースの彩り
○前沢牛フィレ肉の網焼き レフォールソース
○パティシエからの贈り物
○コーヒーと小菓子

弟夫婦は松茸のコンソメスープをカメラで写真に撮っていた。
グリーンソースは、カニみそ入りで、どう見てもブラウンソースだった。
赤と、白のワインを1本ずつ飲んだ。
ダーはうまい、といってどんどん飲んでいた。
赤は私の分も飲んでいた。オマール海老、牛肉。
家族と食べるフレンチのコースは格別。
ケーキはちゃんと丸いショートケーキで、
前もって誕生日といっていなかったのに、急遽作ってくれたらしい。
生クリームがフレッシュ。

弟嫁のお腹が多少大きくなってるのがわかり、
子育ての話になると
「Nはおむつがとれるのがすごく早くて1年でとれた、Rは遅かった」
「下の子はおむつもお下がり」
「おむつって使いまわすの?」とかそんな話。
ママは、「私なんて教えてくれる人が誰もいなかったのよ」と、
声を少しふるわせていた。
キンタの話も。
ママ「キンタを埋めた次の年、梅の花が本当にたくさん咲いて、
たくさん実がなったの、でも食べる気になれないでしょ、
職場で欲しいという人にあげちゃった」
R「キンタのウンコのところにイチゴを植えたらすごく大きいイチゴができた」
パパも今日は穏やかな顔をずっとしていた。
「今お台場には雪だるまがいっぱい来てるの。でも昨日ちょっと雨が降ったから参った」。ダーはいい気分でワインを飲みながら、一番ゆっくり食べていた。

周りはお金持ちそうな、瀬川瑛子みたいなマダムとか、
一人で来てランチのコースを食べている通っぽい男の人とか。
私たちは一番長くいた。
途中タバコ休憩のとき、Rと二人で「品川変わったね」とか
「もっとママんとこ行ってあげなよ」とか。
「子供ができたら変わってもらわなきゃ困る」とR。「タバコもやめなきゃな~」。

帰り、お店の人に「本部長は○○グループで一番働いてます」といわれ、
「ほんとですよ!」と思わず。
パパは笑って「家族もみんな理解してますから」といってたが、
理解超えてますから。そんな働きもののパパのおかげで、
こんなフレンチのコースを食べれるんだけど。

帰りに、駅まで行って記念写真を撮るのを忘れたことに気がついて、
またホテルの下のカフェまで戻り、写真を撮った。
ママ「還暦の誕生会なんて一度きりだもの」
私「還暦なんて考えたくないっていってたじゃん」
マ「でもみんながこんなにちゃんと祝ってくれたから」。

その後路上でみんなと別れ、ダーと品プリのシネコンへ。
「ハウルの動く城」私は二度目。一度目よりぐっと良かった。
一度目は駿を期待しすぎてたのと、荒地の魔女と一緒に行ったのと、
字幕が気になったせいで集中できなかったのだ。
今回はきっちり集中して、究極のファンタジーなラブ・ストーリー。
全てが面白かった。荒地の魔女を見るだけでも面白い。
ダー「ずっと駿じゃないな~と思いながら見てて
駿じゃないのを駿が撮ってるな~って感じで
今までと全然違う作品になっててすっごいよかった。
内容はないような話で良かった」と満足。
「にしても、キムタクをどんなディレクションしたんだろう?」
おばーちゃんが海に向かって「ハウルのバカー」といって泣くところとか、
駿映画にはなかったシーンだ。
風や空や飛行船はまぎれもなく駿だ。
ブスっ子だった女の子が、恋をしてモテモテの女の子になってく。
女の子でこれが楽しくないのは荒地の魔女くらいだろう、
と思ったけど前に私が一緒に見に行った荒地の魔女も楽しいといってたな。

ダーはワインの酔いがぬけてなかったのか
家に帰ると爆睡。晩ご飯はガキ使見ながらタラコのお茶漬け。
久しぶりにお風呂。
 


ピクサー最高!

2004年12月16日 | 映画の話(ネタばれ)

殿とビーが、寝てる私の上で場所の取り合いをしてて目が覚めた。
鐘前なので胸が痛くて、その上で足踏みされた日には「イタタタタタタ!」。
その声に驚いて2匹とも降りた。
起きると肌の具合もいい。食欲は衰えず、朝ご飯を炊いて、
卵とじゃこのご飯、玄米茶。
ダーとは喧嘩して以来、話かけてなかったのに、
朝ご飯を食べてたらどうでもよくなっちゃった。
明日はどうする? とやたらいってるし。本誌の校了のはずなのに。

まるで「お茶漬けの味」。
今年は始まりは「お早よう」「秋日和」だった。
秋日和の母娘みたいに、今年はママといっぱい遊んだ。
揺らめく光の下の原節子くらい、ママの白さがまぶしいときもあった。
インターコンチのスイート、洞爺湖の巨大旅館で。
そういえば3日前、小津先生の誕生日。

休日、ドラクエのスイッチを入れる前に、掃除と洗濯、シャワーを浴びる。
このルールを守る。洗いものもやる。ベートーベンを聴く。
ビーの寝てる寝室の掃除は後回し。
殿はストーブの下でとろけるように寝てる。
モンチは掃除中は姿を消すけど、掃除をやめて落ち着こうとすると現れる。
花梨のお茶を入れて、バカ王子を連れてトカゲバトル。
姫に乗ろうとするなんてとんでもない! 
主姫は基本だもの。ゼシカは…、お兄さんかな、
今んとこ。&主ヤン、マルクク。

モンチとも羽根付き棒で遊ぶ。
モンチは鼻をフンフンいわせつつびょんびょん跳ねる。
撫でるとすぐに「ブルルルル」と大きな音。
暗くなってから、気合で出かける。

Cと会って、渋谷東急。ロッシのブーツ眺めてから、
シャネルで口紅と、ネイルをセットで買ってくれた。
売り場で、「おめでとう」…。
なんというか、往年のオヤジ連を彷彿とさせる。
一服してから5分でヴァージンシネマ。
「MR.インクレディブル」。見終わった後、動けない! 
エンドロールが終わって電気がつくまで、誰も動かなかった。
誰もがあの映画の中にい続けたかった。すぐにもう1回見たくなった! 
ピクサー最高! 完璧! まさにincredible!! 面白かった~。かっこよかった~。
(以下ネタバレあり)
ゴム人間とATフィールドがあれば、負けるわけないのよ~っ(アスカ風に) 
男の子の走り回るトコ、水の上まで!
内容、ってゆうか、見るべきものが多すぎて、瞬きする暇もない。
昨年いろいろと見たアクション映画を飛び越えながらも、愛にも満ちて。
あの映画を悪くいうような人とは一生仲良くなれないわ
(ピクサーを見る度いってる)。
監督はジョン・ラセターじゃないのね。アメリカは広いわね!
最高のものを見ちゃったわ! 山猫も最高だったけど。
千ちひも最高だったけど。
短編もかわいくて、一瞬で引き込まれた。
音にもはまりまくり。ピクサー最高!!
六本木の映画館で大当たりは初めて。
日付けの変わった帰り際、再び「おめでとう」。

柚子とじゃこをいただく。
うちに戻り、ゆっくりお風呂でブラックジャック。
ちょうどタイムリーなクリスマスの話、
ジャックからクィーンへというロマンスなお話。
ジャックかわいい。でも浮気はらめなのよ。


日付変わって28日~5:00 ハウルの動く城ネタバレあり

2004年11月28日 | 映画の話(ネタばれ)

お台場へ。ぐるっと回るドライブ、
東京湾の水面に映る夜景にワクワク。
しかしこの日の観覧車のネオンは、壊れてるようで…壊れてなーい!
の繰り返しでセンスなかった。
海沿いのツリーも消灯してて、今年のツリーはかわいいんだよ、というと、
クリスマスなんぞに興味のないCは「へぇ」と短く。
今年は、ここかしこで見られる発光ダイオード。
普通のイルミネーションの暖かい光と、
ダイオードの冷たい光は一緒にあると違和感。
メディアージュはすいていた。
寒くなって、ひきこもってるのか、ドラクエ発売日だからなのか。

ハウルも余裕で席がとれた。
始まってすぐ、日本語字幕付きなのでビビッた。
(汽車の音)とか、効果音の説明も入るので、
はじめ気になってしまった。
街の風景、荒野の風、カカシの動き、湖と花畑、階段の上から見下ろす街…。
ブスっ子ちゃんだったソフィーが、
おばあちゃんになったらえらく余裕できて、
しまいには男前お姫様になり、繊細でかわいいハウルを救う。
いつも壮大なテーマで来る駿アニメだから、
気ぃはって見ちゃうのは仕方なく、ちょっと拍子抜け。
とりあえずもう1回、肩の力を抜いて見たい。
見るたびに印象が変わりそう。

Cの家に戻り、白菜、大根、柿を持って帰宅。
満月の月が、白く輝き、星も大きくまたたいてる。
冬の月だね、あ、いっちゃった。
星が綺麗、冬だから、あ、いっちゃった。
星がきれいなのは、冬のいいところだから。唯一のね。
とうとう来ちゃった、冬。

(…この先は、ブルーな話)
Cと12時間たっぷり遊んだらららな一日の最後に、
悲しい光景を見た。路上に横たわる大きな猫。
世界は悲しみに満ちている。
楽しい気持ちはすべて消え去った。
Cも同じように感じているのがわかった。別れ際、目がうるんでいた。

家に帰ってから、少し泣いた。
家の猫たちを、順番に撫でた。ダーが私を撫でた。
白い月の周りの白い輪は、
白虹っていうんだとダーが教えてくれた。


去り行く山猫、現れるモモ

2004年11月22日 | 映画の話(ネタばれ)



2004年の夏、うちに来たばっかりのモンチ



赤ちゃんに毛がはえたくらい



鐘も3日目、やっと気分がよくなってきた。
今回は1日前が1番具合悪くて、
仕事で会う男どもが皆鬱陶しくてしょうがなかった。
話かけられるのも嫌!
そんなときはお家で猫たちとゴロゴロしながらSATC。

われ鐘3日前、「山猫」観て優雅な気持ちだった。
公爵もタンクレディも素敵すぎ・・・
バスタブにつかる公爵。
香水を手にとる公爵。
葉巻を吸う公爵。
暗い絵を眺める公爵。
(その絵には公爵夫人に似たヒステリックな女性が)
ワルツを踊る公爵。

最初にタンクレディがくるくると歩きまわるシーン、
1カットでタンクレディの人となりを描いてた。
すごい。すごいといえばカーテンの1枚まですごい。
シチリアの空気も、行ったことないけど原作のイメージ通り。
原作にかなり忠実だったけど、
ピローネ神父だけは原作と違ってホモ仕立て?
ラストは山猫が去って、モモ似の野良猫がチョロチョロ。
全身に鳥肌がたち、涙が出た。

3時間の映画の後、
朝まで続いた舞踏会の帰りのような気分で、
Cとともにボーっとしていた。六スタでトールラテ。

タマタカでもらった蘭の花が、
猫たちにかじられながらも、全部の蕾が開いた。
ビーは花の生けてあるコップに顔を突っ込んで水を飲む。

今日も仕事を辞めるって部長にいいそびれた。
部長とデスクとカフェでランチしたんで、
話をするにはもってこいだったのに!
もう少し様子見るかな~。





よく遊びにくるうちのママによくなついて、
だっこ!





顔こわいよ!