転がる雪だるま

10年間に渡り借金をし続けた。最初はすぐ返すつもりだった。絶対返せるはずだった・・・

多重債務道48 結末

2008年08月27日 | 多重債務道
※このブログは過去の出来事を書いています。現在は立ち直り普通の日々を送っています。今はそんな変な気は無いのでご了承下さい。 思い出の公園の滑り台のトンネルで寝てしまっていた・・・ 気づくと急激な気温差なのかトンネルのコンクリートは濡れていてスーツとズボンは濡れていた。携帯電話の電源を付けてみて時刻を確認したら朝の5時近くだった。さすがにこの時間になったら家の前には誰もいないだろうと思い、自宅 . . . 本文を読む

多重債務道47 月夜

2008年08月22日 | 多重債務道
夜中の0時。アミューズメントパークもカラオケ以外は閉店の時間になった。 結局オープン時から閉店までほとんど景色の見えるカウンターで過ごした。店員の視線などはまったく気にならなかった。店の外に出ると秋の夜ながら肌寒いと感じた。 朝から何も食べてなくお腹がすいたので朝にも行った牛丼屋に立ち寄った。朝とは違う店内。あのおばちゃん店員もいないし、客層も若者だらけだった。スーツを着ているのも自分だけだった。 . . . 本文を読む

多重債務道46 メール

2008年08月21日 | 多重債務道
朝の10時を回り始めた。前に住んでいた家の街を出て、この地域で一番大きいアミューズメントセンターに向かった。手持ち現金も1万円を切っている状態で大判振る舞いでゲームなど出来る状況でもない。外が見えるカウンターに座り煙草を吸いながらずっと考え事をしていた。 これからどうすればいいのか。 仕事はどうするの? 家族はどうするの? 借金はどうするの? 自分自身はどうするの・・・ ずっと夕方まで . . . 本文を読む

多重債務道45 ドロップアウト

2008年08月15日 | 多重債務道
朝まで考え事をしていた。 会社ではきっと大騒ぎになっていたに違いない。 過去に会社から逃亡して、駅で捕まり会社に連れ戻されて上司にボコボコにされる、罵倒され辞めさせられるのも過去に何件も見てきた。 自分は空想の世界で、切れまくる部長以下の上司達、「やっぱり」と笑っているパートとアルバイト達、呆れている同僚達の顔、上司に言われ自分を探しに来る部下達が思い浮かんだ。この事を考えれば考えるほど、会社 . . . 本文を読む

多重債務道44 エスケイプ

2008年08月10日 | 多重債務道
今頃会社では朝礼を行っている時間だった。部署では欠勤届けや連絡無しで自分がいない事について、多少なり論議されているに違いないと思った。 自分の出した答えは「会社には絶対に行けない」という事だった。 会社の規定ではひと月前から辞表を提出しなくてはいけない。突然の逃避行為は会社からすると「失踪」である。 会社の規定で、この行為は3日間、故意に失踪すると懲戒解雇が出来るほどの重く重大な過失行為だっ . . . 本文を読む

多重債務道43 異変

2008年08月06日 | 多重債務道
ずっと考え事をしていた。 会社を辞めた場合自分はどうなるのだろう。家族はどうなる。お金はどうやって返すのか。細かい事を1つ1つ考えて見たがまとまる事は無かった。 高校を卒業してからずっと休まず通った会社。このまま定年までずっと通い続けると思っていた会社。辞めた場合の想像がどうやってもつかなかった。 気づけばもう起きる時間だった。 妻と子供がもう起きていた。今日は自分の実家の親達と一緒に1泊 . . . 本文を読む

多重債務道42 リミット

2008年08月03日 | 多重債務道
家庭でも職場でも心の落ち着く場所がなく、精神的にかなり辛い状態が続いていたが、借金の支払日は毎月必ずやってくる。 降格し今の給与では毎月6万不足する事も分かっていたが、今の自分にはお金に変える物も、策も出尽くし何も無い。 妻には返せると嘘を言ってしまい、いまさら本当な事を言っても協力してもらう事なんて出来ない。 闇金に出向き何とか資金繰りをする気力もなくなっていた。 そんな精神状態だからか . . . 本文を読む