今頃会社では朝礼を行っている時間だった。部署では欠勤届けや連絡無しで自分がいない事について、多少なり論議されているに違いないと思った。
自分の出した答えは「会社には絶対に行けない」という事だった。
会社の規定ではひと月前から辞表を提出しなくてはいけない。突然の逃避行為は会社からすると「失踪」である。
会社の規定で、この行為は3日間、故意に失踪すると懲戒解雇が出来るほどの重く重大な過失行為だった。
自分の身体は会社の事を考えると、督促電話の来る朝礼、同僚上司、部長の怒り狂った顔、部下の自分への笑う顔などがフラッシュバック調に頭によぎり、無意識に手が震える。
多少動ける様になると、車から誰もいない自宅に戻った。
昨夜はほとんど寝てなかったので、会社の動向が気になり緊張状態だったが、家の電話線は外し、携帯電話をサイレントにして寝た。
起きたのは昼の1時過ぎだった。
起きて直ぐに携帯電話を見てみた。14件の着信と5件の留守電が入っていた。
着信2件は返済していない消費者金融からだった。
残り12件は会社からだったが留守電の5件は怖くて聞けなかった。
留守電が入っている事自体寒気がしたので聞かずにすぐに消したが、消す作業をしている間にも会社からの着信があった。
会社の同僚上司に「会社辞めます。すみません」とメールを打ち携帯電話の電源も消した。
夕方になり暗くなっても電気をつけず、ご飯も食べず布団にくるまって考え事をしていた。
今後のお金の事、家族の事、仕事の事、そして妻の事。妻が温泉旅行から帰ってきたら、会社を辞めた事と多重債務の事を話し「離婚してほしい」と言う事に決心をつけた。
考え事をしていると家のチャイムが突然鳴り出した。
「ピンポーン、ドンドンドン・・」
繰り返しチャイムが鳴り、ドアを叩く音。
時計を見ると夜の9時を過ぎたところだった。
玄関のドアに近づくと課長の同僚上司と、部長補佐の声が聞こえた。
「会社に連れ戻しに来たんだ・・・・」と思うと同時にまた手が震えだした。
布団にくるまり、震える全身と嗚咽感を抑えながら
「明日も絶対に捕まえに来るだろう」
「明日は妻も帰ってくる、鉢合わしたら」
本来は借金に対して追われる自分だったが、今度は会社に追われる立場になったと被害者妄想におちいる自分になっていた。
「捕まったら殺される・・・逃げなくては・・・」
ちぇりーにはあれだけgomiさんに対して酷い事をしていた上司達が、少なくとも今更gomiさんを心配して迎えに来たようには思えませんが、何で来たんですかね
3日間何もしないで、来ないことを理由に〝懲戒解雇〟にしそうな感じもするんですが。。
離婚。。 してないと分かっていても、この状況だと次回の更新時で離婚してしまいそうで、怖い
このブログは過去の出来事を綴ったものです。
現在は相談済みでしで落ちついております。
当時は自分でコントロール出来ないぐらいになっていました。><
ちぇりーさんへ
退職の数ヶ月後に知ったのですが、当時の上司達は、部下を失踪させるぐらい追い詰めたという事で、本部の上位組織や労働組合の目がありますから自分達の評価が下がるという事で「まずい、連れ戻そう」となった様です。借金と言うナイーブな問題に対し、知らなくてもいい人に広めた事実がありましたから。会社的にも追い詰めて精神喪失状態で辞められるより、「自己都合」で辞めさせたかった様です。
あげなすさんへ
おひさしぶりです。^^
現在清算進行中ですが、見つめなおすには2年かかりました。もう二度と同じ過ちは絶対に繰り返さないと言う決意と多言実行と言う事でブログを書くきっかけとなりました。
あげなすさんも早く落ち着かれる事を願っています。
私もカードをよく使ってた時期がありました、買い物だけに使っていても使いすぎて困った時もありましたねぇ
カードで買い物を止めようと決心したのはリボ払いの利子が馬鹿みたいに高かったからです。はじめてのリボで総額に対して利息はいくらなんだろうと確認して
ものすごく驚いたのを覚えてます。
確か
1万円に対して5000円の利子
一気に返したことと、それ以降リボはやめる
買物は2万まで
返済が終わってから買い物をする
飲食では使わない
と決めました。
買い物だけでそうなるんですから、生活費を借金でとなるとすぐに膨らみそうですね。
私の弟は奥さんと借金が原因で結局は離婚しました。当時の私もそうでしたが、使っている時は自分の分というものを理解してませんでしたねぇ
ある意味生々しすぎてフィクションじゃないかと思えるくらいです。
でも過去の出来事だからこそこれだけ生々しく書けるのだと思いますね。
鬱病を起こしかけている当時だったらこれだけの文章はまず書けないと思います。
私も過労で鬱になったので原因は違いますが心境は良くわかります。
借金が原因ですので自業自得として捉えられる理由があるのは事実ですが、
一方で鬱になってしまったら本当に自分自身を制御できませんからね。
まだまだ現状に至るまでの過程は長そうですが、
復帰の道につけて本当に良かったですね。
今後も楽しみにしております。
頑張って続けてくださいね。
サライさんへ
はじめまして^^
リボ払いって毎月定額払いで、ほとんどの人は最低金額で返済するので、実際に完済までいくら利子で取られているかわかりませんよね。
1万円で5千円もですか?凄いですね。
サラ金ばかり叩かれていますが、クレジット信販系もサラ金並みの利率の所も多くダークなイメージが少ないので、大学生さんは車のローンにクレジット信販会社と契約を結び、後にサラ金並みに金利が高く、なかなか減らないローンに苦労するのを見ました。
借金は生活費を借りるようになると、もう終わりに近いですね。
カズぽんさんへ
実際にあった事を綴ってますのでありのままです。^^
当時の気持ちもや、自分の感情、見えた風景等も思い出して綴ってます。^^案外結末は「なーんだと」なるかもしれませんがこれが事実です。
鬱だったかも?って今になってようやく思えた事です。病院にも行ってなかったですし、当時は自分がそんな状態とはわからなかったです。とにかくお金と会社に追われてました^^。
更新スピードはカメさんですががんばって続けます。よろしくお願い致します。