転がる雪だるま

10年間に渡り借金をし続けた。最初はすぐ返すつもりだった。絶対返せるはずだった・・・

多重債務道57 改札口

2008年10月30日 | 多重債務道
職安に何回も足を運び地元で数社の面接を受けた。地元企業はは地域特有の経済の冷え込みから給与水準も低く、弁護士先生が言っていた「月3万円の支払」を実行するのは厳しい給与の所ばかりだった。「地元資本の会社なら今はどこもこんなもんだよ」と言う職安の係員。自分は支払と生活が両立できる会社を探すため、「東京の資本の会社」を探す事にした。 自分が進めている「個人再生」は再生期間が始まると、裁判所命令により毎 . . . 本文を読む

多重債務道56 減額

2008年10月28日 | 多重債務道
季節は冬に入り深く雪が積もる日も日に日に多くなり、自分は日々就職活動に専念していた。年末に入り妻は自分に「年末年始ぐらいゆっくり休んで。今まで正月休みを取れたことが無かったんだから」と言ってくれた。今まで自分は辞めた会社に入ってから業務上の関係でここ11年間正月休みを取った事が無かった。 元旦まであと4日。突然、弁護士の先生から電話が来た。用件は自分の借りていた4社の利息引直し作業が終了したと言 . . . 本文を読む

多重債務道55 温もり

2008年10月17日 | 多重債務道
数日後に弁護士事務所に行った。弁護士さんから手伝って欲しい事とは、自分が借りたサラ金等の支店の宛名と住所書きだった。作業を進めながら弁護士さんが今後の方針を教えてくれた。自分に取っての課題、再就職について「焦らずに自分の納得のいく所に行ったほうがいいよ。多少、給与が安くても長く続けられる所がいいよ」とアドバイスをくれた。前回の女弁護士と違い緊迫した雰囲気はまったく無い。とってもアットホームな感覚で . . . 本文を読む

多重債務道54 希望

2008年10月10日 | 多重債務道
長く悩み、大事な人を傷つけ、もう何も自分の周りには誰も居ない・・・ もう、妻と子供は戻ってこないのか?もう終わってしまったのか?ずっと夜中まで考えていたが答えは出せなかった。昼過ぎに起き、ご飯を食べて何する事無く夕方まで過ごす日々が2、3日続いた。妻達は相変わらず帰ってこなかった。 郵便ホストを見ると会社から以前出した「退職届」の返信の手紙が来ていた。返信してくれた相手はあの嫌な部長だった。 . . . 本文を読む

多重債務道53 命

2008年10月04日 | 多重債務道
懐中電灯の向こう側にいた警察官2人に、ここでで何をしているのかを聞かれた。 とても死に場所になりそうな所を探しているとは言えない、自分は考え事があって考えをまとめる為にこの公園に来ている事を伝えた。 駐車場にあるバイクの事も聞かれた。この公園の駐車場はパトロールのコースに入っている様で、ここ1週間で何度も自分のバイクの目撃がされており、何かあるのではと思っていた様だった。バイクは自分の所有物とと . . . 本文を読む