ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「地域にねざして銘柄豚を生産する」

2015-02-18 08:16:40 | 日記
 4月を迎え、いよいよ今年の農畜産業の始動を感じる。畜産行政は、補助金の整理合理性等を求め、生産対策、流通対策などの見直しを主としたものであり、養豚にはあまり関係ないようだ。また、飼料の値上げや、と畜場法の規則一部改正など、昨年のO157からんだ対策がうかがえる。 年度SGの発動もあり、あわただしく感じるが、将来的展望考えると、不透明な思いがする。 地方によっては、複合的な疾病が発生し、アイパッチを認めたり、分娩時の子豚の数が少ない、分娩時の出血が気になってり、PRRSウイルスが黒幕と疑いをもちたくなる症状がでている。豚丹毒、ADなどが増えていることも肝に銘じて、日常の観察を徹底することが必要だ。 飼養管理のポイントは疫学的考察で、豚舎周辺への石灰散布、ワクチン接種は年間プログラムを作って実施し、抗体価を上げる。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス投与は、免疫賦活作用を高める。その生理的根拠は、腸内細菌叢に変化を及ぼし、それにより体内の代謝機能が活性化し、結果として、強い豚を作ってくれるのである。安全・安心・味の良い豚は、この自然科学によって可能になる。「銘柄豚」以上の豚肉といえるだろう。 育成子豚の事故が、養豚経営の向上を邪魔しているところでは、特に活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの利用を勧める。 産子数はそこそこだが、哺乳中、離乳後の育成、そして肉豚舎に移すまでの育成段階で事故率の高い養豚家は、抗生物質に頼らず、自然の理にかなった活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スで、豚の腸内細菌叢を正常にし、飼料の栄養を無駄なく吸収させ、代謝機能を高める思想を持って頂きたい。 せっかく配合飼料を使っていながら、高いビタミンやアミノ酸などを使用しているのを目にするが、全く無駄なことである。むしろ飼料中の成分を完全に消化吸収させるような飼養管理が第一である。糞が臭いには、飼料が有効に利用されてない証拠である。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると五日ほどで糞の色が変化し、悪臭が驚くほど消えていく。そして、発情徴候がはっきりして種付けに自信が持てるようになり、ホルモン注射を必要としなくなる。当然、産子数も増えて、一母豚年間二〇頭以上、母豚の持っている健康な乳頭の数だけ、丈夫な子豚を生むことだろう。 豚は、自分の乳頭で「私はこれだけの子豚を産む能力があるのだ」と示しているのである。人間にはその能力を引き出す責任がある。 そのうち、豚の病気の王者、肺炎が減ってきって、今まで使っていた抗生物質や抗菌剤の薬品が不用となり、その無駄も節約することができる。そして、あとは今までと違った養豚経営ができるのである。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを使ってみると、養豚農業経営の良さをしみじみ実感できる。私のところへ来る皆さんの声がそう言うのである。「借金など恐くない」ただし、飽きずに、一日一日を積み重ねての効果である。 養豚経営者も、クシの歯のように、ばらばらになってきた。これからは、残った者同士が地域的に、たとえ少なくとも、グル-プで、地域の産業として優位に販売できるよう、「銘柄豚」以上の豚を生産する始まりの年と、強い信念を持つことである。

コメントを投稿