ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「養豚経営の自負と誇りを持つ」

2021-08-16 09:21:45 | 日記
平成二年の締めくくりの苦言を申し上げ、来る三年の経営改善に少しでも参考になるならばと願います。 成績不振の原因は様々ですが、おしなべて成績不振に無関心で、ただ漫然と豚を飼っている場合が多く、また人の意見に耳を貸さないケ-スもあり、柔軟な姿勢と「やる気」が必要といえます。 成績が上がらない主な原因は、①収入増を図ろうと無計画に母豚を増やした結果、労力不足や密飼いから事故・病気の増加。②能力を見極めずに肥育豚からの繁殖豚の更新。③繁殖豚の出費を惜しみ、指導者の助言を聞かない。④母豚の産次が高くなっているのに、病気の侵入を恐れるあまり、更新豚を計画的に導入しないなどの他に、豚舎内外の清掃、消毒不足、母豚の資質の悪さ、肉豚出荷体重の不揃いなどが指摘されます。成績が上がった農家とそうでない農家の比較をしてみました。 第9回畜産経営全国研究会の畜種別分科会では一母豚当たり二十頭以上出荷が経営条件の目標と指摘されました。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの使用養豚農家はいずれも数年前より一母豚当たり二十頭の肉豚を出荷しており、まさにその先駆者といえます。が、母豚を通して活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを感化させ、更にその上に、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スのマニュアルを実施すれば、子豚の初期育成の技術的心配は起きません。平成二年の養豚は、オ-エスキ-病の発生で地域的にパニック状況もみられました。ワクチンを利用しても、その効果が出る管理が行われているか、否かが意義の深いものと考えます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス普及の引き金になったのは、11年前茨城県東部で養豚組合の組合長宅で伝染性胃腸炎のワクチンを使っているのに、発生すると聞いて、あくまで臨床的ですが、三年間活性酵素食品ゴ-ルデンエ-ス使いながら、結果を追跡したところ発症ゼロが継続し、納得したわけです。 それ以後、神奈川県の農家では家畜保健衛生所により抗体価試験を実施した数値が認められ、更に自信を持った次第です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの使用を積み重ねてゆくと、年間一母豚当たり二十頭以上の肉豚出荷が実現し、あれだけ使用した抗生物質、抗菌剤がゼロとなりました。この二点以外何が養豚農業経営の目標なのでしょうか。目標の基幹は一つで年間一母豚当たり二十頭以上の肉豚出荷がきなければ、そこからは益々難しいことになります。本年は比較的豚価も良かったわけですが、10月中旬頃から例年の安値が出ていました。豚価も確かに大切ですが、生産者としての経営努力と生産費をいかに無駄を省いて軽減するか。養豚農業経営者としての自負と誇りと共に平成三年を乗り切りましょう。

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