ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「豚肉の意義を見直し、健康豚の育成で、真の銘柄豚を」

2015-12-17 08:44:30 | 日記
 養豚農業経営は一日一日の積み重ねで進んでいる。正月もすぎ、いよいよ生き残りをかけたこれからの養豚農業経営が勝負となる。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの効果、年間一母豚当たり二〇頭以上の肉豚出荷をもって育成率とする。 今までに既に年間二〇頭出荷の実績をあげているとの声が各地から届いている。本誌の掲載も一〇年余、初めからこの数値を達成できれば、一応の区切りとして「単位を取った」ことにしてよいだろう。 到達した人々で、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを一時休んでいる所もあるがお付き合いは続いている。 二〇頭を達成した人も今年は二四頭を指標とし、それを達成していく年である。 豚の飼養管理を各論的に分娩回転率、飼料要求率、増体重、出荷到達日齢、歩留まり、果ては上物率など、木でしめすなら幹を忘れて枝葉のことばかり気にしている人が多いように感じる。 今までは、養豚農業経営が厳しいとかサバイバルなどの表現だったのが、昨年10月頃からは生き残りをどうするかにテ-マが絞られてきている。不確かな「銘柄豚」などに、うつつを抜かしている時ではない。 日本は世界一の長寿で成人病も少なく、食生活も平均値では理想的と言われている。とりわけ血管を若く保つにはコレステロ-ル値が低いほどよいと思いがちだが、低すぎると、少々高すぎるより心配であるとも、東京都老人総合研究所の柴田博副所長は指摘している。日本も戦前は短命国で、男女の平均寿命が50歳を超えたのは戦後の1947年だが、その後はぐんぐん伸び、今は世界一となった。その大改善は第一に、肉をどんどん食べるようになったことが原因だと柴田氏は言う。 肉はコレステロ-ルや動物性脂肪の塊、健康の敵ではないかという疑問があるが、実は、体内で作れないアミノ酸八種は食品からとる必要があり、その比較で肉や魚は、米や豆に勝てるものである。肉や魚にはイソロイシン、ロイシン、リジン、フェニアラニン、チロシン、スレオニン、トリプトファン、バリンの八種のアミノ酸が含まれている。米や豆では、米でロイシン、スレオニン、大豆では、バリン、スレオニン、フェニアラニンが不足している。1940年代、アメリカでは肉を食べ過ぎで心臓病が増えた。日本では脳卒中が多発していた。どちろも血管の病気であるが、脳卒中は栄養不足によるものだった。 ところがアメリカの影響で、日本では次第にコレステロ-ルや肉を敬遠するようになった。しかし、アメリカ人は肉を日に平均320g食べるのに対し、日本人は75gで、魚が97gというのが実情である。 日本は肉と魚が一対一に近く、動物性・植物性タンパク質比も一対一でバランスがよい。柴田氏らの東京都小金井市での調査からは「70歳でコレステロ-ル高めの群の方が長生き」との数字が出たとある。沖縄県の長寿村の老人や百歳老人も、肉を平均より多く食べている。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを食べさせた、薬漬けではない豚肉こそ本当の長寿のために食べる豚肉と言っても過言ではない。1987年8月号の養豚界に「抗生物質や薬品を使用しないブランド肉」のタイトルで掲載した。この時も地元神奈川新聞に大きな見出しで出され、また、朝日新聞の神奈川版に掲載されたことは、本分とするところである。

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