平成五年の養豚農業経営の情勢は、昨年末から調整保管の話題がでているように楽観は許されません。 過去二~三年の好豚価に支えられ、その間に経営の技術面の改善はなされたと考えますが、農水省家畜衛生試験場の調査によりますと、豚の23%に卵巣疾病が発生していたとの報告がありました。また、飼料会社系の養豚場の疾病動向調査によると、離乳後にやせてしまい、淘汰さぜるを得たくなる肉豚の頭数が意外に多いことも指摘されています。これは肺炎に次いで二番目に多い経営圧迫要因となっていて、その大半は哺育、育成の難しさが原因とのことです。 特に下痢が11%を占め、その原因では大腸菌症が圧倒的に多く、大腸菌以外では、色々な病原菌が絡みあっている状態です。 全体の23%は、問題のない健康な豚ですが、残りの68%は何らかの豚病かかっていると判断されたと発表されています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを用いて疫学的な管理体制をとって利用すると、以上のような状態にはなりません。むしろ、豚自体の持っている防御作用が高くなり、養豚場が耐性菌で汚染される心配もなくなります。 東洋医学には「未病」という考え方があります。未病とは、現在病気の症状は出ていないが、近いうちに病気に侵される可能性がある状態を指す言葉で、最近こうした未病の段階ともいえる現象が人間社会でも問題になっています。特にストレスや意味のない薬漬けにより生理のバランスを崩すという現象は、人畜共通と考えてもよいでしょう。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは全くの自然製品であり、薬品ではありませんが、意外に速効的に腸内細菌の改善がなされます。その証拠にふんの悪臭が消え、発情再帰の状態が把握しやすく、種付作業も容易になります。保育、育成も、肉豚出荷が年間一母豚二〇~二四頭以上をもって育成率とする。免疫力が上がるため、ワクチンの効果が確実となります。周囲でオ-エスキ-病などが発生していても感染、発病しない事例が多くあり、免疫力増強の効果は他にはないものと自信を持っています。 養豚講習会などの質問の席で、一番の悩みはどんな所かと聞きますと、大半が子豚の下痢についての質問となります。 哺乳中の下痢は、大腸菌または白痢などと言われています。哺乳中ですから、原因は母豚の乳が原因と考えます。例えば、ケト-ヂス症か、分娩のストレスによるものか、母豚の分娩前後の飼養管理を考えてみて、もし間違っていたら改善しなければまりません。 一方、離乳後の下痢は、人工乳や飼料の切り換えによる腸内細菌の形成不全などが直接の原因です。当然、豚舎内外の衛生環境は万全でなければなりません。 子豚は、生後三日目に、鉄剤、マクロビンを注射することが必須条件です。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、胎児の時から親豚を通し感化されているので、哺乳中の人工乳や離乳後の飼料に添加すれば、その効果は歴然とします。 一日の飼養管理が終了し、注射器と薬品を持って豚舎一巡といったことは、いまどきないと思いますが、もしそうなら大変なことです。 平成五年を、将来の養豚農業経営の幹を創る心構えで出発進行です。
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