ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「安定した養豚経営の確率には、環境条件の見直しが大切」

2019-09-30 09:11:45 | 日記
今年は秋から冬にかけての気温が温暖に推移するのではと、予想されています。 朝夕と日中で10℃の温度差があると、豚はストレスを示し、体調が不安定になりやすい家畜です。 これを予防するには、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与するという方法があります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを投与すると、約5日ほどで腸内細菌叢に変化がおきて、飼料の消化吸収に働き、特にタンパク質に対しての作用が強く示されると推察できます。豚自体の生理的機能が活性化し、特に免疫賦活作用が活発となるため、ワクチン接種後の抗体価が8~10倍に上がるという結果が示されています。 また肺炎の発生が激減し、抗生物質の使用も減少し、さらには発情再帰が鮮明になり、種付け作業も楽になったとの報告がされています。 子豚の育成時の哺乳中から離乳、さらには離乳後から30kgまでの育成、そして50kgまでの育成と各段階別に区切りの良い発育は全く不安のない正常な状態で発育増体するため、肥育豚舎に移動する際も安定しており、これは全国的にも報告がされています。 繁殖技術の向上により、産子数は年間1腹当たり24頭、またはそれ以上が確認されています。しかし、せっかく生まれた子豚が育成の段階で欠けるのを防ぐため、今までもできるだけのことを行っていましたが、どれもこれもというものがなかったのです。 活性酵素食品ゴ-ルデンを使用したら、諺にもあるように、まさに目からウロコを体験できたとの喜びの報告がされています。 そのほか、肺炎はもとより疾病の発生が少なく、抗生物質などの使用もそれこそ激減し、安定した養豚経営を確立しています。 環境衛生の面から見ても、ハエの発生が少なく、悪臭も驚くほど少ないという結果が得られています。 以前にも本誌で書きましたが、ふん処理に利用すると汚泥のスカムがなくなり、処理された汚水のBOD、COD、SS、大腸菌などが基準以下の3分の1という数字が示されています。 畜産の環境衛生の基は、飼料のカスふんによって発生するのです。臭いということは飼料中のタンパク質が完全に消化されず、アンモニア態窒素のままであると考えられます。 また完全に消化吸収されていれば、カスそのものは臭くないと考えられます。一遍性の腸内細菌では、飼料の各種成分、特にタンパク質の分解は難しいと思います、考えてみると、飼料が良すぎるのではないでしょうか。 豚が生理的に求める飼料を見直すことが大切です。 いわゆる大型豚になってから、高タンパク質、高カロリ-の飼料内容が独り歩きしているような感じがします。 飼料中のとうもろこしの配合割合が多いと、亜鉛不足となりますが、豚のような幼弱動物は発育に大きく影響します。 そのほか、いろいろと気になるところもありますが、現代の豚肉消費拡大のキャッチフレ-ズは銘柄豚でなく、安心・安全・おいしいが表題です。 環境共有保全型など、いろいろな表現がありますが、疫学的な見方、考え方を確立し、HACCPで始まり、HACCPでできあがる豚肉を提供していきましょう。