ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「総論的な対症処置で豚の疾病を軽減しよう」

2013-08-29 05:52:02 | 日記
 豚肉の供給にこのごろ、安全と安心の保証をうたった標語が一つの条件のように目に付きます。 食品は一度信頼が崩れると、それを戻すには、大変な努力と時間がかかります。 牛肉や牛乳などが畜産物では挙げられました。野菜や果実なども農薬の問題で、全廃棄されたという情報がありました。 農業生産の環境は病害虫に囲まれてのでその対策上、あらゆる手段が行われています。 薬剤の使用はもとより、選抜方法とか隔離方法、オ-ルイン・オ-ルアウト、豚においては、移動時のストレスから発生する下痢や肺炎の予防に抗生物質の投与などが行われてきました。 しかし、これらは各論的な対症処置でしかありません。 疫学的に考えて、総論的な考え方や手法が求められています。 例として、ゴキブリ対処の方法として各一戸が実施しても効果がありません。集合住宅を例としますと、全戸住宅一斉に各室を確実に、しかも同時に実施すれば、かなりの期間その効果は持続します。ゴキブリは全部が殺虫されるのではなく、殺虫剤のない方に移動して、ホトボリが冷めてから戻ってくるのです。 畜産の環境整備は、第一にミミズのいないことです。ミミズがいるということは、酸性であると考えます。 酸性のところは、豚の病原菌が一番住みやすく活発な動きで準備して終宿主の豚の状態や様子を見て、相手が弱り目と見ると侵入感染するのです。それには、1坪当たり5kgの石灰が溶けて地中深く浸透して消毒をしてくれます。 その効果は、地中のミミズが、ちょうどうどんのぢんぶりをあけたように、ミミズが地中から出て沈んでいるのを見れば納得できます。豚舎や豚房、廊下などの石灰乳を塗布、または苛性ソ-ダの3%液の散布をして、消毒薬はアルカリ性の動物疾病の由来に強いグルタクリ-ンが効果的です。 グルタクリ-ンは、ヤシマ産業(株)の製品です。北里大学と私の養豚場でその効果、安全性、残留性などの試験を重ね、獣医学会で発表をした経緯があるものです。 年間ワクチン接種のプログラムを組んで実施します。ワクチン接種で注意する点は、抗体価が上がったかを確認することです。ワクチン接種の時期をずらしたり、抗体価の確認をしないと大きな事故となります。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、腸内細菌叢に作用しそれを活性させ、消化吸収のメカニズムを強力にさせて生理的機能を高め、免疫賦活作用を強くして疾病の発病を抑えるものです。 以上、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの年頭のアニュアルと記します。