武雄市若木町の養豚農家久保信幸さん(36才)は、活性酵素食品で豚の多産化に成功。一回の分娩で、県平均三頭多い13頭弱の平均出産数に加え、高い離乳頭数を実現、経営効率アップにつなげている。昨年は県経済連の平均分娩頭数9.9頭に対し、久保さんの豚舎では12.8頭と、平均3頭多い実績をあげている。また、離乳頭数も高く、第9回県経済連豚肉経営技術奨励会の繁殖部門の優秀賞になった。 親豚と子豚合わせて約七百頭の一貫経営に取り組む久保さんは、平成7年、母豚に有益な酵素類や酵母を含む活性酵素食品を導入。酵素は、体内の消化や栄養効率を高め、発情再帰を確実にする効果があるという。 以来、高い分娩頭数を誇り、久保さんは「酵素に加え、健康管理や畜舎の環境管理に配慮した結果」と多産豚の飼育のコツを話し、「厳しい経営環境の肉豚経営だが、母豚回転率を高め、出荷頭数を増やすことで経営安定につなげたい」と話している。