傘を持つ女

明日天気になあれ

名医とよばれる所以

2009年07月17日 | 傘を持つ家族
不義理をしていた職場の上司に近況報告に出向く。
職場復帰後の働き方について懇談。
勤務時間については、話が付いたけれど
業務内容については互いの言い分が納得できず、持ち越し。
私の中では、悩む時期を通り越して、考えた結果のことだっただけに
話がつかなくて残念。
じゃ、どうしよう???と考え出すと明け方の4時まで眠れず…
だいじょうぶか?私。
一ヶ月の休暇の代償は大きかったなぁ。
でも健康の方が大事だからなぁ…

家の近くに、日本全国から患者が訪れるような、
名医と呼ばれる耳鼻科の病院があります。
順番を取るためには大体いつも6時半ごろから並びます。
今日は長男Hを受診させるために夫Mが朝から並び、順番を取ってくれました。

診察時間が始まって、私がバトンタッチでHを連れて行く。
Hは、アレルギー性鼻炎+喘息がひどくて、
名医の先生が「こんな重症の子も珍しい…」とつぶやくほど。

今日も耳の中、鼻の中、目の粘膜が真っ赤に腫れ上がっていた。
喘息は他の小児科で見てもらっているんだけれど、
ここのところ毎晩発作で苦しそう。
ハンパじゃない数の飲み薬、点鼻薬、点耳薬、目薬を処方されました。

名医の名医たるゆえんは、
説明の上手さと、患者を尊重する接し方なのではないか?と思う。
もちろん処方箋の出し方など、専門的なところもあるのでしょうが、
一日に100人以上も患者を診る忙しさのなかにあって、
いつも静かに、患者にわかりやすく簡潔に説明し、
子どもだろうと親だろうと一人の人として尊重して接する先生。
彼に診て貰うなら、雨でも寒くても早起きして2時間以上並ぶことを厭わないです。

でもやっぱり、受診の日はかなりタイヘン。
冬の朝、順番取りを私がやって夫にバトンタッチ、出勤~なんて
よくやっていたなぁ~と我ながら感心します。(笑)

中2の今となっては、Hも自分で薬の管理ができるようになり、
症状が穏やかな時も、忘れず頑張って薬を自発的に飲むようになりましたが、
ここまで来るには長い長い道のりでした。

まず、子どもが発作や炎症を起こすと
「しまった!薬を飲ませるのを忘れた」
「体育を見学させればよかった」
「夕方、もう一枚着せればよかった」
などなど、どうしても母親である私自身が自己嫌悪に陥ります。

症状が軽い時ほど薬を継続させて、発作を抑制しなければいけないのに
「ボク、今日は元気だから飲まない」
と言い張る息子に薬を飲ませるタイヘンさ。
仕事先から会議の途中でも気になって、電話で
「薬飲んだ?いま発作どの程度?」と聞くことのストレス。
この病気さえなければどれだけ子育てのストレスが軽くなるか?
しかもアレルギー体質は自分自身の体質そのものでもあり、
「あー私が子どもの頃と同じ」
自分のせいだという錯覚に陥ることしばしば。

持て余し気味の感情は、しばしば医師の母を責めるようなヒトコトで
爆発寸前になることもあります。
「目が痒いのはね~ハウスダストなんだよね。
朝夕掃除してる?布団しっかり干してるの?」
なんて軽く言われると、心底落ち込みます。
そんな、一日中つきっきりで掃除ばっかりできませんっつーの!

名医は、いつも息子本人に語りかけます。
今の体の状態について、薬を飲み続ける意味、プールに入れない訳…

さすがに今日はあまりに状態が悪くて、私も落ち込みました。
でも意外と本人はさっぱり。
「朝飲む薬はこれとこれ」
「学校にはこれ持っていかなきゃな」
「プールどうせ入れないなら、終わってから行くか~」
と自分で仕度して、給食のメニューをチェックして、学校へ遅刻で行きました。
ほんとうに大きくなってくれました。
具合は悪いのに、なんだか頼もしく思えて嬉しかった。

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