バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

眠気対策

2009年04月26日 19時15分12秒 | バス運転士

夜11時まで仕事して、翌朝7時には出勤しなければならない勤務パターンになることもある。その8時間から通勤&食事&入浴などの時間を引き、残った時間が睡眠時間となる。私と違って奥さんや子供がある運転士は、自分のペースで寝ることもできないだろうし…。。。朝、睡眠不足のまま出勤したとしても、その日が昼寝休憩のある勤務であれば、その後は楽になる。しかし、そのまま昼寝休憩なしで夜7時まで勤務するパターンもある。その場合… 特に昼食後は激しい眠気との闘いになる。が、駅などの休憩室に入って運転士仲間と雑談していると、なぜか眠気は解消されてしまう。「これで大丈夫!」と思って再びバスに乗り込んで走り出すと、再び眠気に襲われてしまう… その繰り返しである。そこで私は考えた。「休憩室の気分そのままで運転すれば眠くならないのでは?」ということで、雑談の内容を思い出しながらヘラヘラと運転してみた。すると、やっぱりというか何というか… 凡ミスを連発してしまったのである。誰も降車ボタンを押していないのにバス停で止まったり… 赤信号で止まる時にエンストしたり… ○○駅を発車して終点の△△院へ到着したのに「ご乗車ありがとうございました。終点○○駅です~」と言ったり… その眠気対策は、問題点が多過ぎたので一往復で終了… 結局、その後もいつも通り眠気と闘い続けるしかなかった。そして、いよいよ勤務終了となる頃には、眠気は何処へ…??? まぁ、そんなもんだね。ハハハ…


そこで降りてもいいけれど…

2009年04月25日 18時33分03秒 | バス運転士

某大手ショッピングセンター(町中編)の乗降場所にバスを停めると、店舗へ出入りする人たちを見ることができる。目の前に一つの店舗出入口があるからだ。だから時々、車が止まったかと思うと、助手席の女性だけが降りて店舗に入り、車はすぐに発進… ということもある。しかし、ある車の人たちは堂々としたものだった。ある時、通路を走ってきた車が左に寄ることもなくそのまま止まった。助手席のドアが開いて、一人のオバサン(イメージとしては、スターウォーズのジャバ)が降りた。すぐに車は発進するかと思いきや、オバサンは後部座席のドアを開けて一つのキャリーカートを取り出した。それで車は発進するかと思いきや、今度は後部座席の反対側のドアを開けて、一人のお婆さんを降ろしてカートを持たせた。気が付けば、その車の後ろにはマイカーがズラりと並んでいたのだが、状況を見ていたからなのか大人しく待っていた。そして何事もなかったかのように車は発進し、降りた二人は振り返ることもなく店舗の中へ消えていった… そこで降りるのは構わないと思うけれど、待っていた後続車に対して何もないとは… 誰か、ライトセイバーを貸してくれ! ハハハ…


終点だから…

2009年04月24日 21時48分05秒 | バス運転士

先日、終点での「ピンポォ~ン!」の話を書きましたが、「過去にそのまま車庫まで連れて行かれた(知人談)」経験のある人が、「本当に停まるのだろうか?」と不安になるのは当然です。終点が駅や学校などのように、敷地内へしっかりと入る場合は問題ないとして… 道路沿いのバス停で終点となる場合には“押しておいた方が無難”かもしれません。「そこで勤務終了!」となれば「一刻も早く帰りたい!」という運転士もいるので、車内ミラーをチラッと見て「誰もいないな」と思ったら停まらずにビュ~ン… なんてこともあるようです。何かと疑り深い私は「座席の陰で横になって寝ているかもしれない」と思ってしまうので、必ず停まって忘れ物チェックをしてから帰ります。なぁ~んて… 奥さんや子供のいる運転士は「一刻も早く帰って顔を見たい」と思うのかもしれませんが、私には急いで帰る理由がないだけの話なんですけどね。ハハハ…


ベンチの上のバッグ

2009年04月23日 23時48分21秒 | バス運転士

某駅で乗客を降ろした後、バスをそのまま前進させてロータリー奥の待機場所に停めた。そこで忘れ物チェックをしていると、開けておいた前扉から一人のおばさんが顔を出して「ちょっと、すいません」と言った。私が「はい、何でしょう?」と返事をすると、おばさんはロータリー脇のベンチを指差して「誰かがバッグを忘れたみたいで…」と言った。私がバスを降りて見ると、ベンチの上には黄土色のバッグだけがポツンと寂しそうに…。。。私がそのバッグを手にすると、おばさんは「私が見つけたんじゃなくて、そのおじさんが見つけたんだけど… あとはヨロシクね」と言った。私は「駅の事務所へ持っていこうか、警察へ連絡しようか…」と迷いながら、おじさんに「(このバッグは)ずっと前からありましたか?」と聞いてみた。すると、おじさんは「さっき、女の人が座っていたけど… バスに乗ったんじゃないかな…」と言ったので、私は発車待ちしている2台のバス(どちらも運転士不在で扉開放)を指差しながら「前のバスですか? 後ろのバスですか?」と尋ねた。おじさんは後ろのバスを指差しながら「このバスに乗った… 一番前に座ってる人かな…」と言ったので、私はそのバスの前扉から乗り込んで「バッグを忘れた方はいらっしゃいませんか?」と数名の乗客に対して尋ねた。すると、おじさんが言ったとおり一番前の女性(推定30代後半)が「あ、私の…」と反応したので、私はすぐにおじさんに向かって「ありがとうございましたぁ~!」と言った。そして、その女性に「あちらの方が見つけてくれて…」と教えれば、女性もおじさんの方を向いて「ありがとうございました」と言うと思ったのだが… その女は、サッサと自分の世界に入り込んで知らん顔であった… いい歳して、その程度かい…。。。考えてみると、おじさんもそこまでしっかり見ていたならば、自分で教えてあげれば済んだ話ではないか… う~む、ダメ女もおじさんも変… あ、私に言われたくないか。ハハハ…


終点なのに…

2009年04月22日 23時27分50秒 | バス運転士

「次は終点○○…」「ピンポォ~ン!」と降車ボタンを押す“大きな子供”は意外と多い。それがまた“本物の子供”が「ボタン押すの?」と聞いて、その親が「次は終点だから押さなくていいよ」と答えた直後だったりして… 笑えるような笑えないような… もちろん私は「はい、次とまります」なんて言わない。が、ちょっと油断していると、つい条件反射で「次とまります」と言ってしまい、一人で「しまったぁ~」と悔し涙を流しているのである(ウソ)。