五分の魂

だらだら思ったこと。

春が来ている。

2008年02月25日 01時09分51秒 | 栽培マン。
暖かかったり寒かったり、春一番だったりして、季節は必ずしもグラデーションのようには変わらないけれど、植物は確実にグラデーションのように変わるのだな。

ウチに帰ったらツーンと甘い匂い。

ヒヤシンスがいよいよ咲き始めた。

この匂い、パンに塗って食べたい。
白いパンに塗って食べたい。
モチモチしたパンに塗って食べたい。

あと、梅を見ながらチビチビとお酒を飲みたい。

今度の休みには梅を見に行こうっと。
それかスーパー銭湯。

「届かぬ想い」蘇部健一

2008年02月25日 00時26分53秒 | 読書
最初に断っておきましょう。

決してお勧めはできません。

エグい。
ヒドい。
えげつない。
邪悪だ。
タイトルから想像する感動的なラストでは、全くない。
不謹慎だ。
蘇部健一さんの本の解説の「あるあるネタ」は、「読んだ後に本をゴミ箱にぶち込みたくなる」だが、まさにその通り。

逆説的にお勧めしているのではない。
ほんとに、駄目な人は完全にダメだと思う。
そして、たいていの人がダメだと思う。

でも、おもしろいんだよなー。
なんでだろうなー。

タイムトラベルものです。
タイムマシンに乗って時間を移動するのですが、何も変わらない方のパターン。
変えてはいけない。
そして、実は何も変わってなかったのが後からわかるやつ。
パラドックスが起こらない。
こっちの方が、好きだ。
解説にあるが、「サマータイムマシンブルース」の形。
最初にちょっとなんか変だったりするところがあったりして、行ったり来たりしているうちにその穴が埋まっていく。なるほどなるほど、でもそこんとこはわかってたもんねというカタルシスがたまらない。

このパズル的なところの絶妙な読め具合が、とても好き。
若干、先読み出来てしまうところが優越感。
その辺のさじ加減。

ただ、いろんな事件がいちいちエグい。
その謎の解明もいちいちヒドい。
あちらとこちらが絡まったりすると、もうほんとにえげつない。

ただ、そのエグさは、生々しくないんだよな。

小学生が悪乗りをして
「明かりをつけましょ、爆弾にー
 お花をあげましょ、毒の花ー」
と歌っている感じ。

眉はひそめるけどね。